『人生を遊ぶ』

毎日、「今・ここ」を味わいながら、「あぁ、面白かった~ッ!!」と言いながら、いつか死んでいきたい。

  

セイヴィング・マンティス

2018-08-21 05:38:00 | 風景
さすがの猛暑も
彼岸を過ぎたら
オホーツク高気圧に
文字どおり「気圧され」て
トーンダウンしてくれた。

きのうも
30℃だったが、
連日の「猛暑日」を
耐え忍んだ身には
「真夏日」もさほどに
辛くは感じなかった。

もっとも、
秋風が立ち、
湿度が50%ほどなので
爽やかな地中海性の暑さだった。

散歩に出たら、
ツタヤの駐車場で
カマキリが
のた打ち回っているのを
見つけた。

見れば、
片足が取れ、
翅も片側だけ開いた
痛々しい姿であった。

車に半身を
引っ掛けられたのかもしれない。

『セイヴィング・プライベート・ライアン』
みたいに救出すべく
つかもうとすると
負傷兵のくせに
いっちょまえに
鎌を振り上げてくる。

まさしく「蟷螂の斧」で
「このバカ。
メディック(衛生兵)も
識別できんのか」
と瀕死の戦士が
哀れにもなった。

焼け付くような
アスファルトの上から
草むらまで移送してやると、
礼も言わず(アタリマエか・・・笑)、
ヨタヨタと
死に場所を求めるかのように
動きまわった。

内臓は負傷していなかったので、
ことによると
このまま障害者として
生涯をおくるやも、
とも思ったが、
障害者年金もないだろうから
大変だぞ、と同情した。

こいつらは肉食だが、
スカベンジャー(屍肉食)ではなく、
動く生き餌を捕食する習性なので
かのハンディキャップでは
捕食行動は厳しかろうと思われる。

おそらく、
怪我よりも
餓死する可能性のほうが
高いだろう。

動けば餌と認識するから、
肉の小さな切り身でも
目の前で動かせば
飛びついて喰うのだろうが、
国境なき医師団のように
そこまで看護世話する意志は
起きなかったので、
あとは「神の手」に委ねた。




帰宅後、
英語名・学名などを
ググッてみた。

英語では、
お祈りの形に見えるので
「praying mantis」と言うようだ。

ネイティヴの発音では
「メァンテス」と聴こえた。

学名の「Mantodea」は、
ギリシャ語の「予言者」が
語源のようである。

和名の「鎌切り」は
「鎌で切る」意味と、
「鎌を持つキリギリス」という
二つの意味があるという。

かつては、
「拝み虫」という
呼称もあったそうな。

オスはメスに不用意に近づくと、
交尾前に食べられてしまうので、
慎重に近づいて交尾する、
というのは有名である。

五月みどりの
『カマキリ夫人』なんていう
ロマンポルノがあったが、
あれなぞも
「男を食い殺す悪女」
というイメージだったのだろう。

吊り目メガネの痩せ女を
「カマキリ女」とか、
陰険で嫌味なヤセ男を
「カマキリ男」
と蔑称することも、
かつてはあった。

***

散歩道には
コスモスの花芽が
結球していたが、
そのそばでは
この猛暑と渇水で
無残にも枯れ果てた個体もあった。

なんだか、
半時ほどの散歩でも
「ひとり生物学研究会」の
「動物班/植物班」の
生態観察をしているようである(笑)。




カミさんが
ナツホを新潟まで送り
一泊してきたが、
彼の地で、旧友のヒロミ氏に遭い
ランチをしてきたという。

我われ夫婦にとって
唯一のギター部の先輩であり、
毎年、『復興支援リサイタル』に
わざわざ来てくださっては
カンパまで頂戴している。

カミさんが
「ギターをメンテしてほしい」
という依頼を受けてきて、
70年代の貴重な
田村廣と桜井正毅の2本を
お預かりしてきた。

ギターフェチでもあるので、
これからメンテして
70年代の優良材による
枯れて落ち着いた音色が
どこまで引き出せるか
リューティエ(古楽器製作家)として
楽しみでもある。

メンテは
製作の100工程以上に比べたら
10行程ほどなので、
1時間もあれば完了する。





先週、
足掛け2年で
607回の連載が終了した
心理サイトのアクセス数が
「20万」を突破した。

連日、
3000~5000の
アクセスなので
この急騰ぶりも頷けるが、
落語の『雑俳』じゃないが、
「これが株なら大儲け」
という処である(笑)。


 初雪や
  これが塩なら
   金もうけ

      八っつぁん

 初雪や
  これが砂糖なら
   金もうけ

      熊さん

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シングル・ナイト

2018-08-20 05:11:00 | 風景
カミさんが
ナツホを新潟に送っていったので、
久しぶりに一人で
夜明かしした。

日中、
毎夏恒例の
『ほんこわ』
(ほんとにあった怖い話)
の録画を見たので、
なんとなしに夜のトイレは
白目の女ユーレイが出そうで
薄気味が悪かった(笑)。




こないだまで、
3時半頃には
明るくなりはじめたのに、
夏至を過ぎて久しくなってから、
4時半でもまだ暗いようである。

5時頃になって、
朝焼けが見れたので
リュックからカメラを取り出して
ズーム撮影してみた。

この一週間ほど、
朝焼け、夕焼けが
きれいな日が多く、
大気層が変質してきたのか
気温低下だけでなく
季節の移ろいを感じる。




日中は
28℃どまりだったが、
念のために
藁製帽子をかぶり
散歩にでかけた。

地面に己れの影が
クッキリ落ちていたので、
『看脚下』
(かんきゃっか)
という禅語が思い浮かんだ。

「己が足元をよく見よ」
という意味だが、
敷衍すれば
「己れの立脚する処を見失うな」
「常に自戒せよ」
といった意味合いでもある。





『ほんこわ』は、
子どもたちが小学生の頃から
キャーキャー言いながら
家族で見ていたが、
中高生のカウンセリングでの
話題にもなるので
今も癖になって視ている。

怪談数寄者、
創作者の目で見ると、
相変わらずの「子ども騙し」、
「忍者ハッタリくん」で(笑)、
噴飯物ばかりだった。

短篇のオムニバスだが、
今年の呆れモノでは、
貞子のまんまのパクリである。

オマージュのつもりなのか、
数寄者へのギャグなのか、
なーにコレ・・・
という一話があった。

ʅ(-"-;)ʃ アーア

それと、お決まりの
振り向き様の
オバケどーん!!
では、恒例の白目オンナが
毎度のプラスチック・コンタクト。

「ガンバレルーヤよしこ」の
白目の方が何倍もコワイ(笑)。

今年のNHKドラマ
『スクールロイヤー』で
好感を持った
神木君も一話に出演していた。

話ではなく、
おどろおどろしい映像や
禍々しいBGMで
恐がらせるというのは
姑息な手段で
『怪談』と呼べるものではない。




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養生訓

2018-08-19 09:20:00 | 健康
夏から秋へと
季節の変わり目で、
朝方には20℃を下回るようになり
タオルケットから毛布に替えた。

急激な寒暖差で
またまた体調が思わしくなく、
風邪気味のようにダルくて
背中なぞが痛くって
鎮痛剤を呑むようである。

あの連日の猛暑で
真夏モードだった体が
いきなり涼しくなったので
まだ十分な慣らし運転が
できていないのだろう。

季節の変わり目は
「うつ」持ちには
プチ発症にも要注意である。

なので、
軽い散歩とマンガ読み、
マッサージ機、
朝寝、昼寝、早寝の「三寝」を
日々の養生訓にしている。

それと、
クライエントにも
しばしば推奨している
リフレッシュ、
リラクゼーション、
リクリエーション、
の「3R」を自らも実践している。



昨日の午前中には、
息子さんのご相談で来られた
お母さんのカウンセリングがあった。

病んでる当人に病識がない時や
来談動機がない場合には、
城攻めに例えて、
「天守閣がダメなら外堀を埋めろ」
と院生の頃、師匠に教わった。

言い得て妙なる格言なので、
事あるごとに
研修会や講演でこの喩えを
披瀝している。

いわゆる、
環境調整であり、
家族の心理教育である。

ことに、
母親がキーパースンになることが多いので
母親カウンセリングは、
教員時代から
最も得意とする処である。

修論や学会論文も
「母親カウンセリングに拠る
IP(患者と見なす者/
アイデンティファイド・ペイシャント)
の行動変容」
というのがテーマで
専門領域なのである。

同窓会でも
口さがのない仲間からは
「マダムキラーだから・・・」
と揶揄された。

38年の教育臨床で
何百人というオーダーの
お母さん方と付き合ってきて、
何百人と泣かれたから
その涙の乾かし方も
癒し方も心得ている。




昨晩は
所属するテニス倶楽部の
納涼会だったので、
カミさん共々、
駅前の居酒屋に出向いた。

ブロガーの常で
胸にデジカメを忍ばせて、
街歩きをしながらも
写真家になったつもりで、
被写体を貪欲に活写する。

それ自体が
「3R」のリクリエーションなのである。

「Re-creation」とは、
文字どおり
「再-創造」である。

私淑した河合先生の御教えで
忘れられないものがある。

「我われは、
それがライオンというだけで、
ラベリングして思考停止し、
その奥にある存在の深さや
多義性、深層性には
目をやろうとはしなくなる。
子どもは、
大きなネコちゃんといって、
近寄るかもしれない」

見慣れた風景や
事物であっても、
変性意識下では違って見える。

よく、死期の迫った人たちには
風景が新鮮かつヴィヴィッドに
映るという。

なので、
“再創造”の実践には
意識化して虚心坦懐に
対象を見つめ対峙する
というのが
最適かつ簡便な方法なのである。

さらに、そこに
“ごっこ”の精神が入ると
尚のこと
プレイセラピーになっていい。

疾病予防を分類化した
キャプラン説に従えば、
これは「うつ」の再発・慢性化を防ぐ
「三次予防」になるのである。

自分にとっては
「ブログ・セラピー」
とネーミングしたいくらいである。




飲み会で
トイレに中座したら、
手洗い場に
感心する『養生訓』があり、
思わず胸ポケットのデジカメで
撮影してしまった。

なんと、
この第一、二条は、
我が家のダイニングに
二十年来掲げられている
「少肉多菜 少塩多酢」
という養生訓であった。

それは
数十年も以前に、
師の碧水先生の歌集に
あったお歌から拝借した
フレーズである。

わざわざ
松煙墨を磨って、
稚拙字を散らし書きして
額装したものである。

かつての弟子の
M子ちゃんにも
台所に貼りな、
と一枚さしあげた。

その続きの
「少」シリーズが
こんなにあるとは
知らなんだ。

てっきり、
あの貝原益軒の
『養生訓』に拠るものかと
ググッてみたら、
江戸中期の横井也有
という尾張の俳人が書いた、
という説があり、
その真偽は怪しいという説もある。

「少車多歩」なぞは
今、まさに実践してることで、
他にもメタボの自分には、
なかなかツボにはまった
養生訓ではある。
 
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花火大会

2018-08-18 05:10:00 | 風景
久しぶりに
県庁前の花火大会を
近くで見ようと、
カミさんと夜の散歩がてら
弁天橋のたもとまで
歩いて行った。

ふだん歩くようになってから
1.2㎞ほどの散歩なら
さほど苦にもならなかった。



弁天山前の
交差点の縁石に
カミさんと腰かけて
半時ほど晩夏の光の祭典を
堪能した。

手前側に信号待ちしている
アベックからは
じろじろ見られて
笑われていたが、
花火見物していると
了解可能のようだった。

オホーツク寒気団のせいで
それまでの蒸し暑さと
うって変わっての涼風が吹き、
風呂上りに半時も身を晒していたので
すっかり冷えてしまい、
帰ってから毛布にくるまった。




花火の画像は
通常モードでは
手振れでなかなかよく撮れないので、
「花火モード」で
どうにか数枚だけ
それらしく写っていた。






休日恒例の
午前散歩では、
ツタヤ、ブックオフ、万さい堂と
三軒から古書を背取りしてきた。

珍しい「福島原発物」や
池上遼一の短篇集、
アダルト作家・八月薫の時代物などを
いずれも108円でゲットしてきた。

ここ数日の
急激な寒暖差で
またカラダの節々が痛くなり、
マツキヨでは最廉価の
メンソール・ローションを買ってきた。

先日も、
メンタル・クリニックに行って
慢性的な体痛を訴えたら、
主治医から
「自律神経が寒暖差で
疲弊してるんでしょう」
との診断だった。

今朝は
筋弛緩作用もある
ソラナックスを1錠服用した。

首・背中がバリバリなので
毎日、家のマッサージ機を
30分やっているが、
やはり機械の揉み玉では
なかなか凝りがほぐれず、
名人・マキノ先生のとこへ
メンテナンスのマッサージと針に
いこうかと思っている。

さる女性政治家は
金にあかせて
毎日のマッサージが
健康の元と嘯いていたが、
4000円×30日だったら
12万円にもなってしまう。

なので、
ふだんは家の
電動マッサージャーで
電気代20円くらいで澄ましている。

IT長者でもあったら
毎日でもマッサージを
受けたいくらいである。

若い頃は、
カミさんがよく揉んでくれていたが、
今は頼むのさえ気を遣う(笑)。





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めぐる季節

2018-08-17 06:34:00 | 季節
アキが
二泊して
帰っていった。

これから、
今年3回目の胃カメラをやる、
というので、
親たちは心配している。

逆流性食道炎と
診断されたようだが、
それとて慢性化すると
食道が癌化する恐れがある。

トーチャンは
10年来の逆流性が治って
久しいが、その治り方が、
ご神前での毎日の御祈念で
「どうぞ、また好きな
コーヒーが飲めるようになりますように」
というものだった(笑)。

そしたら、
神様が願いを叶えてくだすって、
完治してコーヒーをまた
楽しめるようになった。

粋な神様である。

ありがたや、ありがたや。

(´人`)゛





駅まで送ってから、
ナツとカミさんとで
海へと出かけてみた。

中央道ができてから
相馬へのアクセスが
20分ほど短縮した。





童心に返って
カニ釣りでもしようかと
仕掛けを家でセットし
バケツ持参で赴いた。

到着直前まで
晴れ渡っていたのが、
海水浴場に着くやいなや、
一転にわかに掻き曇り
大風と大雨となった。

オホーツク高気圧と
太平洋高気圧との境目の
前線の通過にぶち当った。

気温も27℃から
みるみる22℃まで低下した。

オホーツク寒気団は
秋の高気圧である。

真夏の海水浴客たちは
キャーキャー言いながら
三々五々、駐車場へと引き上げて、
アッという間に
誰も居ない秋の海に
早変わりしてしまった。

なんたが、
巡る季節のボーダーラインに
居合わせたような
不思議な気分でもあった。





帰宅したら、
開けっぱにしていた
二階の廊下の窓から
強風が吹き込んだようで、
カミさんの切り絵肖像が
落下していて額縁が
粉々になっていた。

子どもたちが幼かった頃、
ディズニーランドに行くたびに
家族全員の切り絵肖像を
作ってもらって
今も廊下に額装してある。



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