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中国の偽装食品の見分け方4

2007-08-03 15:36:30 | Weblog
【脂肪たっぷり豚肉】
 前回の写真の「水増し肉?」写真について、「単に脂肪が分厚いだけの写真ではないか」とのご指摘をいただいた。

 この肉の巧妙なところは、市場では脂肪の分厚い部分が下側に置かれていた点。信じられないかもしれないが、表に返すと、赤身の多い普通のロース肉にみえるのだ。だから家に帰って、改めて見たときには驚いた。あまりにぎょっとしたので、記念に撮ったものが、前回の写真なのだ。

 しかも、脂肪が分厚いばかりか、肉の色まで赤黒く、焼いてみると水分量も多い。少なくとも3重ぐらいはごまかされているようだ。さすが、とある筋では有名な偽装肉市場であることよ、と感心すらしてしまった。

 通常、中国でも脂肪部分はある程度、切り取って販売するので、これは、かなりの荒技といえる。私がいつも行く市場ではついぞ、見かけたことはない肉であることは間違いない。
 買い物のとき、地元の人がそれこそ、こねくりまわさんばかりに念入りに吟味しているが、それもやむをえない防衛策なのだろう。

【世界に通用する? ザクロ片のトリック】
 こういったごまかしの点では、さらにすごいもの(おもしろいもの)を見つけてしまった。中国の飛行場で、みやげものとして売られているポピュラーな一品「ザクロチップス(石榴片)」だ。

 陝西省の特産品であるザクロの果肉を乾燥させ、蜂蜜であえた甘酸っぱいおかしで、中国茶のお茶うけによく合う一品である。(省都西安周辺の道路の両脇は秋になると、樹木にザクロが鈴なりで壮観。あまずっぱい香りが漂ってくるよう。)

 上の写真は先日、中国の留学生からおみやげにいただいたものだが、立派な外箱の右端に小窓がついていて、ぎっちりつまった石榴チップスがさりげなく見えるようになっている。中も見えて安心ね、と箱から取り出すと、

 あーらびっくり。ちょうど小窓の部分に合わせて、そこだけにザクロチップスが入っていたのだ。これでは、おみやげに買った当の本人も、よもや気づくまい。

 礼物は、客人が帰ってから開けるという習慣を逆手に取った、あこぎな商法ではある。でも、10数年前に安いからといって飛びついた上野・アメ横のイクラの箱の、あまりの上げ底にあきれるというより笑ってしまったように、やはり、この国際空港で堂々と売られているこの品物にも、不思議とユーモアを感じてしまうのだった。
コメント
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