雲南、見たり聞いたり感じたり

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おいしい乳製品2

2007-08-24 17:11:50 | Weblog
写真は前回ご紹介した大理の乳扇。きどってお皿に載せてみました。

●「雪蘭」の極上瓶詰めヨーグルト
 昆明に住んでいた頃のひそかな楽しみは、昆明産の牛乳を使用した地元企業「雪蘭牛乳」の直売店で買う、瓶詰めヨーグルトだった。昆明に遊びにきた妹は感激して、ほぼ毎日、スタンドに通いつめていた。
 
「昔ながらの素朴なかんじ。日本だと、これ、ムチャクチャ高いよー」と感激するわが妹。自然な甘みと、さっぱりとした風味、トロリとした食感が彼女をとりこにしてしまった。

「雪蘭」は牛乳もおいしかった。わが家の朝食の定番にもなった。中国で販売されている牛乳の多くは常温にも耐えられるように包装された高温殺菌牛乳なのだが(普通は冷蔵庫のない店で売られるためだろう)、この「雪蘭」だけは冷蔵庫なしでは保存できないタイプだったからだ。

 その取り扱いの難しさのために直売店か冷蔵設備のあるスーパー以外では見かけることはなかったが、地元市民には人気があった。冷蔵棚いっぱいに入荷しても数時間後には、たいてい完売していたのだ。

 常温販売が当たり前の農貿市場にも2005年から直売店ができたが、「雪蘭」の指導が徹底しているせいか、ここでも冷蔵庫で保存していたのには驚いたものだ。

【牛乳業界は熾烈な戦国時代に】
 雲南の乳牛業界は、大理の「欧亜」「川」、世界遺産に登録されている麗江にある「海子」そして昆明の「雪蘭」「前進」といった主要企業5社がしのぎを削り、さらに2003年以降から香港株式市場にも上場する牛乳最大手である内蒙古の「蒙牛」「伊利」がなぐりこみをかけるという戦国時代に突入している。さらに飼料となる穀物などの価格の上昇や輸送コストもからんで環境は、厳しい。

 そもそも中国人のポピュラーな朝食飲料の豆乳が一杯0.5元(8円ぐらい)で売られるなか、牛乳は一杯2・4元以上(40円弱)もするのだから、牛乳を飲む習慣のない人にはなかなか浸透しないのも事実だ。

 だが、なんとか食品に対する誠実な姿勢をもつ会社には、生き残ってほしいと願う。

残暑お見舞い申し上げます。ご質問などありましたら、お気軽にお寄せください。リクエスト等ありましたらどうぞ。
コメント
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