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写真は麗江の昔の町並み保存地区入り口のモニュメント。江沢民揮毫の文字もある。ここから一歩入ると、麗江の昔の町並みと土産物屋がずらりと並ぶ。地元の方々は他地域からくる芸術家などにテナント貸しをし、自身は裏の家で暮らすのだという。
【雲南は映画の拠点にはなれず】
丹増のかけ声もあって、雲南は東洋のハリウッドを目指しましたが、雲南独特の自然や景色が開発によって破壊され、世界的名声のある監督たちから次々とダメだしを出されてしまいました。がんばって麗江や大理にある程度、名のある撮影基地は作ったものの、今ひとつ、ぱっとしなかったことは以前に書いたとおりです。
このように2004年ごろに中国各地でチャイナ・ハリウッドを目指して映画村が作られてきたのですが、その中で大成功を収めているのが大都会に距離的に近く、交通インフラも整った「横店影視城」です。
場所は中国でもインフラの整った中国沿海地区に近い浙江省金華市。上海から高速道で1時間半ぐらいのところです。
最初は小さな寺をセットにして使っていたところ、2004年に国家のてこいれが入り、今では広さ331平方キロメートル(東京ドーム7080個分)という超巨大な撮影基地に成長しました。
中には秦王宮や明清時代の街の再現、紫禁城(故宮)の実物大セットや香港の街、広州の街、国宝級名画として有名な清明上河図の再現した場所がセクションごとに作られています。
ここで張芸某監督の「HERO(英雄)」や浅田次郎原作のNHKドラマ「蒼穹の昴」(田中裕子が西太后を演じて中国でも「もっとも本物に近い女優」と称えられた)、中国のテレビで連日、放映されているファンタスティック時代劇ものなど数え上げると切りがないほど撮影がなされています。(映画:アヘン戦争、無極、レッドクリフ…、テレビドラマ:雍正王朝など。)
国家5A級旅遊区という、観光地としての格付けトップにも指定されていて、見応えたっぷり。
日本の中国専門旅行社には中国映画やドラマの撮影地を巡るツアーも時折組んでいて、毎回、大盛況とか。ちょっとした角度に「あ、この角度はあの映画の、あの場面のところだ」とか、興奮スポットは数知れず。
すぐに席が埋まってしまうそうなので、ご興味のある方は、お申し込みされてはいかが?
(つづく)