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語学留学でセブに行く24 ほしい歩道と下水道の整備

2020-01-17 11:48:04 | Weblog
写真はセブ本島の旧市街地でスペイン植民地時代に都市計画されて、ある程度完成していたパリアン広場周辺。もと中国人街として栄え、福建省からセブに移住し、商人していて成功したヤップの家など歴史的な見どころの多い地区となっている。
1997年に整備されたという地区のため、歩道があり、その下に水の流れ出る管がついている。私の住んでいたマクタン島の語学学校周辺ではこのような整備も見られなかった。
 猫は野性味あふれているが、エサは周辺の人々からもらっているようだ。野良猫、野良犬、野良ヤギをみた。牛はさすがに野良ではなさそうだった。

【容積率がない!】
 次に街づくりに関してセブの法律から考えてみました。

 すると現在のセブの都市計画には容積率などの概念がまったくないことがわかりました。容積率とはこの土地にはこのサイズの建物を建てることができますよ、という都市計画の大事な指標です。これがないと各々が好き勝手な建物を建てて、街並みがめちゃくちゃになってしまいます。

 たとえば日本なら、建物や個人の土地に対して何らかの事情があれば法律や都市計画などでセットバック、つまり後退させることができます。これがフィリピンではできないのです。道路をつくる、もしくは拡幅する際には、用地買収以外に手段がないのです。建物の高層化も制限はありません。

 そのためこんなことが起こっています。たとえば、日本のODAでセブ本島と語学学校のあるマクタン島をつなぐ4車線の橋。この橋はとっても立派ですが、その橋に接続する道路が細かったり未整備のため、残念ながらその前後で渋滞が発生しやすくなります。雨の日はとくにひどくなっていました。

 また道路と一体で排水設備を付ける発想も及んでいないので、道路はスコールのたびに水没し、歩くのも困難になるのでした。

日本では、国会議員に道路族と呼ばれるほど、やたら立派な道路整備をするための法律のほうが一般住民の居住性より優先されるほど道路に行き過ぎた世界となっていますが、それがない世界、というのも不便だなあとで知りました。

 街づくりも法整備から手掛けないといけないのでしょう。
※「メトロセブ地域から公共交通と一体的な都市開発の視察へ ~ 海と山に挟まれたメトロセブの都市開発に神戸の経験と技術を~」神戸すまいまちづくり公社、2018年6月4日https://www.kobe-sumai-machi.or.jp/wp/wp-content/uploads/2019/07/20180604_philippine.pdf
(次回はアイランドホッピング。)


コメント
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