雲南、見たり聞いたり感じたり

雲南が中心だった記事から、世界放浪へと拡大中

元気な退職世代2

2006-06-16 17:28:52 | Weblog
大観公園の中秋節。お年寄りによる京劇などの演目が続く。

【優雅の極みは麻雀?】
 風光明媚な公園は、60歳以上は無料とあって、平日の早朝ともなると、その年代の人たちでいっぱいになる。たとえば中国で6番目の大きさを誇るテン池に面した大観公園にいくと、雨にもかかわらず、中国ならではの建物をめぐる回廊の下で、太極拳や健康体操、気功、バドミントン、小道具を使った民族舞踊、二胡の演奏、合唱団の練習、マージャン卓で溢れかえっていた。とくにマージャンをする人の多さに、これでは毛沢東が、麻雀を禁止したのも無理からぬことと素直に納得してしまう。そうでもしなければ「革命」をする時間がとれなかったに違いない。
 ちなみに大観公園は50ヘクタール近くの広さを誇る一大庭園で、清代の増築された大観楼は中国4大楼の一つともなっている。また楼に掲げられた清代に制作された長聯(門の左右に吉祥の詩を書き記したもの)は180字にも及び、当時「古今第一長聯」として、大観楼の名声を不動のものにした珍宝である。
また中秋の名月(中秋節)や旧正月には、夜間ライトアップや地元の人々による京劇風ものなども催されている。市中心部からほど近いにもかかわらず、テン池を遊覧する船も出ていたり、四季折々の草花が咲いていたりと、私の隠れおすすめスポットである。
【鳴き比べ】
 木の生い茂る公園で、鳥のさえずりが聞こえたら、それは竹製のかごに自慢の鳥を入れて枝にぶら下げたご老人グループがさせた音だ。中国では、美声のさえずりを聞かせると、その鳥の声がよくなると「鳴き比べ」をする風習がある。
【町中で凧揚げも】
 ちょっとでも上空の空が開けていれば、そこには「凧揚げ」じさまが、必ずいる。釣りのリールのような糸繰りを巧みに操り、あっという間に蝶や鷹の形をした鮮やかな凧を30メートルぐらいは揚げてしまう。残念なことに、日本と同様、凧揚げに熱心なご年配はいても、子供の姿はほとんど見かけなかった。
 退職者が集う「干休所」(幹部の休息所の意味。退職後の住居も兼ねる)もずいぶん見かけた。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 元気な退職世代 | トップ | 元気な退職世代3 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事