石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

多様化する天然ガス貿易:BPエネルギー統計2015年版解説シリーズ(天然ガス篇16)

2015-08-10 | その他

(3) LNG貿易
(LNG輸入大国は日本、輸出大国はカタール!)
(3-1) 2013年のLNG貿易
(図http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/2-4-G02.pdf 参照)
 2014年の全世界のLNG輸出入量は3,333億㎥であった。輸入を国別でみると最も多いのは日本の1,206億㎥であり輸入全体の36%を占めており、第2位韓国の510億㎥(シェア15%)の2倍以上である。因みに両国だけで世界のLNG輸入量の5割を超えている。第3位及び第4位は中国、インドでその輸入量は各々271億㎥及び189億㎥、第5位は台湾(181億㎥)とアジア、特に極東の国々が上位を占めておりこれら5カ国のシェアを合計すると7割強に達する。これらアジアの国々に次ぐのはスペイン(155億㎥)、英国(113億㎥)である。

 一方国別輸出量ではカタールが最も多い1,034億㎥であり、世界の総輸出量の3割を占めている。カタールに次いで輸出量が多いのはオーストラリアおよびマレーシア(各316億㎥)であるが、カタールの3分の1の規模である。第4位以下はナイジェリア(253億㎥)、インドネシア(217億㎥)、トリニダード・トバゴ(193億㎥)、アルジェリア(173㎥)、ロシア(145億㎥)、オマーン(106㎥)と続いている。

(続く)

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 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

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