石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

米国、ロシア、サウジアラビアが三強:BPエネルギー統計2015年版解説シリーズ(石油+天然ガス篇10)

2015-09-07 | その他

(注)本シリーズはブログ「マイライブラリー(前田高行論稿集)」で一括してご覧いただけます。

http://members3.jcom.home.ne.jp/3632asdm/0355BpOilGas2015.pdf

 

(米国は石油も天然ガスも世界一の消費国。一国で世界の5分の1強を消費!)
(2)2014年の石油と天然ガスの国別消費量
(表http://members3.jcom.home.ne.jp/maedaa/3-3-T01.pdf 参照)
 消費量を国別に見ると、世界で石油と天然ガスの合計消費量が最も多いのは米国である。同国の消費量は石油換算で3,212万B/D、実に世界の5分の1強の石油と天然ガスを消費しているのである。米国は2位中国の2.2倍を消費しており米国が如何にエネルギーを大量消費しているかが解る。

 米国に次いで消費量が多いのは中国の1,425万B/D(石油換算)である。同国は石油の消費量は世界3位(1,106万B/D)、天然ガスは世界2位(石油換算320万B/D)であり、天然ガスの消費量は石油の約4分の1である。第3位はロシアの1,025万B/Dで以上3カ国が石油と天然ガスの合計消費量が1千万B/Dを超えている。日本は第4位で合計消費量は624万B/D、内訳は石油430万B/D、天然ガス1,125億㎥(石油換算194万B/D)である。日中両国を比較すると、石油消費量は中国が日本の2.6倍、天然ガスは1.6倍であり、それぞれの国における石油と天然ガスの構成比は日本が69%(石油)対31%(天然ガス)、中国は78%対22%となっており、日本は天然ガスの構成比率が高い。

 5位以下10位までは、サウジアラビア(合計消費量505万B/D、石油63%、天然ガス37%)、イラン(同496万B/D、41%、59%)、インド(同472万B/D、82%、18%)、カナダ(同417万B/D、57%、43%)、ブラジル(同391万B/D、83%、17%)、ドイツ(同359万B/D、66%、34%)と続いている。

(続く)
 
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 前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
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   E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp

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