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http://mylibrary.maeda1.jp/0457MenaRank13.pdf
(MENAなんでもランキング・シリーズ その13)
3.調査項目毎のランク(続き)
(表http://menarank.maeda1.jp/13-T02.pdf 参照)
(6)Protecting Investors(投資家保護)
MENAで投資家が最も確実に保護されているのはサウジアラビアで同国の世界ランクは第7位である。これに続くのがUAE(世界15位)、イスラエル(同23位)、トルコ(26位)である。MENA第5位バハレーン(世界38位)と第6位モロッコ(同64位)との間には大きな開きがある。一方ランクが低いのはイラン(173位)、カタール(178位)、リビア(185位)などである。
(参考:日本及び中国64位、米国50位、韓国23位)
(7)Paying Taxes(徴税)
この項目ではUAEが世界1位、カタール同2位、バハレーン5位、クウェイト7位でありGCC4カ国が世界のベストテンの上位を占めている。またオマーンも世界12位である。GCC各国では個人所得税が免除されているほか法人税も非常に低い。但し同じGCC加盟国でもサウジアラビアは78位で他の5か国よりかなり劣っている。なおこの項目のMENAの世界平均順位は82位であり10項目の中では最も高い。一方でイラン(149位)、アルジェリア(156位)、エジプト(159位)など税負担のレベルが高い国がある。MENAは一部の産油国とその他の国で徴税レベルの格差が大きい。
(参考:日本97位、米国37位、韓国24位、中国114位)
(8)Trading Across Borders(通関)
事業用の資本財を輸入し、或いは完成した製品を輸出するためには税関手続きが簡単であることが望ましい。この分野でMENAで世界順位が最も高い国はトルコの42位であり、次いでパレスチナ自治区(54位)、モロッコ(62位)、イスラエル(64位)となっている。評価が低いのはエジプト(171位)、シリア(178位)、イラク(181位)、イエメン(189位)である。
(参考:日本56位、米国36位、韓国33位、中国65位)
(9)Enforcing Contracts(契約強制力)
この項目のトップはUAE(世界9位、以下同じ)で、これに次ぐのがトルコ(19位)、サウジアラビア(59位)、モロッコ(68位)の各国である。この分野のMENA各国の評価は総合順位とかなり異なっている。UAE、サウジアラビア以外のGCC各国は、オマーン(73位)、クウェイト(77位)、カタール(122位)、バハレーン(128位)となっている。
(参考:日本52位、米国16位、韓国2位、中国6位)
(10)Resolving Insolvency(清算)
事業の撤退を決断した場合、清算手続きをスムーズに行う必要があり、起業(項目1参照)と同様外国投資家にとっては重要な要素である。この面ではイスラエルが世界29位でMENA地域では最も高い評価を得ている。これに続くのがチュニジア(67位)、モロッコ(71位)である。
これに対しサウジアラビア、イラク、リビア及びパレスチナ自治政府は168位と評価が極めて低く、またエジプト(101位) 、トルコ(109位)、イラン(131位)などMENAには世界ランクの低い国が多い。MENAの世界平均順位は123位であり、これは10項目の中では最も低く、MENAは事業清算の難しい国が多いことを示している。
(参考:日本1位、米国3位、韓国11位、中国61位)
(続く)
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