石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

トンネルの先が見えてきた国際石油企業とサウジアラムコ:2021年1-3月期決算速報 (4)

2021-05-25 | 海外・国内石油企業の業績

(注)本レポートは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。

http://mylibrary.maeda1.jp/0533IocVsAramco2021-1stQtr.pdf

 

2.売上高

(アラムコはExxonMobilの1.2倍、bpの2倍!)

(1)当期売上高 (図:http://menadabase.maeda1.jp/2-D-4-51.pdf 参照)

2020年1-3月期の売上高はアラムコが726億ドルと最も多い。IOC5社の中ではExxonMobilが最も多い591億ドルであり、これに次ぐのがShell557億ドル、Total437億ドル、BP365億ドルであり、Chevronの売上高は最も少なく311億ドルにとどまっている。

 

アラムコの売上高を100とした場合、IOC各社はそれぞれExxonMobil82、Shel68、Total60、BP50、Chevron43であり、ExxonMobil、Shellの売上高はアラムコのほぼ8割、BPが2分の1であり、Chevronの売上高はアラムコの4割強である。利益面ではアラムコの利益がIOC5社の利益合計額よりも大きく、IOC5社で利益が最大のShellもアラムコの4分の1に過ぎないことと比較すると(前項参照)、アラムコとIOC5社の売上格差は利益の格差ほど大きくない。

 

(続く)

 

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。

        前田 高行         〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601

                               Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642

                               E-mail; maedat@r6.dion.ne.jp

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする