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http://mylibrary.maeda1.jp/0561WorldRank10.pdf
(ノルウェーが5年連続世界一位、世界最低レベルを抜けられない中国!)
3.日米中と中東主要国の世界ランクの推移(2018年~2022年)
(図http://rank.maeda1.jp/10-G01.pdf参照)
2022年世界一位のノルウェーに加え日本、米国、中国及び中東4か国(カタール、トルコ、サウジアラビア及びイラン)の2018年から2022年までの5年間の世界ランクの推移を見ると、ノルウェーは5年連続でトップを維持している。
米国の世界順位は45位(18年) →48位(19年) →45位(20年) →44位(21年) →42位(22年)と40位台が続いており、2019年以降は毎年少しずつ順位を上げている。日本の順位は67位(18年) →67位(19年) →66位(20年) →67位(21年) →71位(22年)と変化しており、近年は順位が低下する傾向にある。
中東のカタールとトルコは、カタールが125位(18年) →128位(19年) →129位(20年) →128位(21年) →119位(22年)であり、昨年まで120位台で下降気味であったが今回は119位に上がっている。トルコは157位(18年) →157位(19年) →154位(20年) →153位(21年) →149位(22年)と毎年順位が改善している。サウジアラビアとイランは宗派の違い(スンニ派とシーア派)あるいは政治体制の違い(専制君主制と宗教独裁制)により対立する湾岸地域の二大国であるが、報道の自由度では両国とも世界最低のレベルである。特にイランは164位(18年) →170位(19年) →173位(20年) →174位(21年) →178位(22年)と5年連続で順位が低下し、今回は北朝鮮、エリトリアに次いで報道の自由度が世界で3番目に低い状態である。
中国の過去5年間の報道の自由度ランクは176位(18年) →177位(19年) →177位(20年) →177位(21年) →175位(22年)と全く変化がなく世界180カ国の最底辺にランク付けされたまま改善の兆候は見られない。
(完)
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