(英語版)
(アラビア語版)
Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」(31)
第12章 サウジアラビアの秘かな動き(2)ワシントンの極秘要請(2/3)
「彼らはナタンズを狙っている。米国政府はイスラエルの攻撃を認め、我が国に対して3機の飛行を黙認しろ、と言ってきた。」
国防相は息子の動揺を無視するかのように電話の向こうで淡々と話し続けた。
「それで我々にどうしろと言うのですか?」
「国王、内相と外務大臣と俺の4人で話し合った。」
国王は国防相と二つ違いの異母兄であり、内相は国防相の実の弟である。そして外務大臣はこれも異母兄である故第三代国王の遺児、つまり甥ということになる。国防相、内相、外相はいずれも30年以上も同じポストにおり、サウジアラビアの防衛と治安と外交を握っている。それはとりもなおさずサウド王家一族の体制を守ることでもあった。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
(アラビア語版)
Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」(31)
第12章 サウジアラビアの秘かな動き(2)ワシントンの極秘要請(2/3)
「彼らはナタンズを狙っている。米国政府はイスラエルの攻撃を認め、我が国に対して3機の飛行を黙認しろ、と言ってきた。」
国防相は息子の動揺を無視するかのように電話の向こうで淡々と話し続けた。
「それで我々にどうしろと言うのですか?」
「国王、内相と外務大臣と俺の4人で話し合った。」
国王は国防相と二つ違いの異母兄であり、内相は国防相の実の弟である。そして外務大臣はこれも異母兄である故第三代国王の遺児、つまり甥ということになる。国防相、内相、外相はいずれも30年以上も同じポストにおり、サウジアラビアの防衛と治安と外交を握っている。それはとりもなおさずサウド王家一族の体制を守ることでもあった。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます