ITSを疑う

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新型スカイライン 購入者層の衝撃

2006年12月01日 | 雑記
日産の新型スカイラインは、日産の発表によれば発売1週間で月販目標の4倍の4144台を受注したとのこと。
まあ、これはそんなもんだろう。

しかしびっくりしたのはその購買層。
60歳以上が全体の36.0%で最も多く、次いで50-59歳が24.8%。30-39歳が19.3%、40-49歳が18.0%。つまり、6割は50歳以上に売れているのだ。

そもそも狙いは40歳以上といっていたので、あながち外しているわけではないと思うのだが、それにしても60歳以上が4割という数字には驚く。団塊世代およびそのちょい上、というところだ。

箱スカからケンメリにかけて、スカイラインの人気は絶大だった。
50歳以上の世代には、スカイラインという車名は特別な響きをもっている。

ならば、これは団塊世代の郷愁を上手にとらえた結果か?というと、おそらく違う。スカイラインにあこがれて、その後立派に成長したちょい悪オヤジはドイツ車にいった。いまいち立派に成長しなくて普通の定年をむかえた普通のオヤジは経済的な車を買う。

結局、昔のスカイラインブランドをかたくなに守ってきたユーザーを立ち上がりに予約受注で刈り取った、ということなのかもしれない。
ずっと、スカイラインに忠誠を誓っているユーザーもいるのだろう。多分、今でもハイライトを吸っているような人たちだ。

新型スカイラインのデザインの完成度は高いと私は思う。
このデザインからは購買層の主体が60歳以上なんて想像もつかない。
これが「今の日本でセダンを売る」ことの難しさなのだろう。