ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

ETC通勤割引の問題

2006年12月29日 | ITS
ETCの通勤割引についてもうすこし。

実は、この割引については大いに疑問がある。
朝夕一回づつしか割引は適用されないことになっているが、複数枚のETCカードを使い、都度入れ替えながら100km以内でICを出入りすることでずっと割引を受けることが出来ることは、既に公然の秘密になっている。

たとえば名古屋から秦野中井は275km。通常料金で6050円。

これを3回に分けて通勤割引を使えば

名古屋-浜松 1300円
浜松-清水 1150円
清水-秦野中井 1350円  合計3800円

2250円も安くなるのだ。

割引条件は入口か出口を6時から9時の間に通過すること(朝の場合)。
たとえば6時半に名古屋を入り、7時半過ぎに浜松で出入りし、さらに9時前に清水で出入りすれば良い。時間的には十分可能だ。

しかし、料金所出口でのUターンは危険だ。
それ以上に、割引対象外の大都市圏に住むドライバーや普通に長距離を走る利用者に対してあまりに不公平じゃないか。
この技は休日のレジャーにも使えるのだ。

ETCは車両の情報を読んでいる筈だ。カードを入れ替えても、同じ車両は割引対象外にすることは可能だろう。
なぜこのような状態を放置しているか、まったく不可解だ。