ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

高速道路料金値下げに騙されるな

2006年12月18日 | 高速道路
今日、ヤフーの毎日新聞ニュースに<高速道路料金>来年度一部値下げ 1年前倒し方針なる記事が掲載されている。

ここに書いてあることが本当なら、これはとんでもない欺瞞だ。

以下は部分引用

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道路特定財源の見直しに関連し、納税者の理解を得るために政府は高速道路料金を引き下げる。

「民営化された高速道路会社の安易な救済」との批判を受けないよう「国民の生活にとってプラスとなる効果的な引き下げ」を目指す。

具体的には、交通量が多い首都高速道路や東名高速道路などでは下げず、交通量が少なく、値下げによって利用者増が期待できるケースを調査して値下げする方針だ。
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これは悪い冗談だろうか?
「値下げによって利用者増が期待できるケース」ってのは、今の値段が高すぎるってことだろう。普通の民間企業なら誰に言われなくても値下げをして客数を増やすはずだ。これはだれがどう考えたって「助成金の対象」ではない。
「当たり前の企業努力」がされていないだけだ。

そもそも、「値下げによって利用者増が期待できるケースを調査して」っていうけど、そんなこともわかっていないのか?それで本当に民間企業なのか?

こんなことに税金を投入し、それが「国民の生活にとってプラスとなる効果的な引き下げ」だと本気で思っているのなら、政府関係者も一回顔を洗って出直すべきだ。

税金から助成金を拠出して料金を下げるのなら、儲かっている需要の多い路線に還元するべきだと思う。