ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

若者のクルマ離れとズボンのタック

2006年12月08日 | 雑記
若者のクルマ離れについては、以前ここで書いたが、どうももうひとつその理由で大きなことがあるようなのだ。

それは、流行周期だ。

流行には周期がある。そして、その流行周期は親の世代に対する嫌悪が少なからず影響していると思う。
簡単にいえば、「オヤジのライフスタイルはダサい」
ということだ。

ズボンにはタックがついている。
1970年以前のズボンには必ずついていた。しかしアイビーブームの到来で、1970年ぐらいからズボンからタックは消えてしまった。
アイビーなズボンの鉄則は:「たてポケット、フラップ付ヒップポケット、すそはダブルでノータック」だったのだ。
さらに、その後のニュートラッドブームでズボンのすそは広がったが、タックはやっぱりなかった。

このさなかに青春を経験した私は、会社にはいって管理職以上のオヤジ達がはいているツータックパンツがかっこ悪くて仕方がなかった。

しかし、1980年代後半、流行は一気に変る。
DCブランドが登場し、スーツのラインがゆったりになる。ズボンも2タックでゆったりだ。
今まであんなにダサいとおもっていたタックパンツをはいてみると、不思議なことにノータックパンツが急にオヤジ臭く見える。

そして、2005年。また流行が変る。タック付のゆったりパンツは親父臭い、ノータックのスリムラインだ、ということになる。
そして、すっかりオヤジになった私はスリムラインのパンツをはく気力も体形も持ち合わせていないし、若者の流行に追従する気もなくなり、親父臭いタックパンツをはき続けている。

つまりは、オヤジの嗜好は若者には嫌われる、ということだ。
そして、若者は往々にしてオヤジ世代のもう一個前の流行を追っかける。

1980年代、ほとんどの若者がクルマに熱かった。そして今、彼らがオヤジになりつつある。
だから若者は「もう一個前のファッション」であるスクーターに行ってしまったのかもしれない。