株に出会う

独自開発のテクニカル指標で株式市場の先行きを読む!

週間市場概況(7.15.2016)

2016-07-16 09:08:07 | 市場概況
7月15日までの1週間の市場概況のまとめです。( )内は7月8日比。

◆CME日経先物:16485円(+1145円)OSC72%(+15%)RSI75%(+28%)VR改120%(+34%)

◆日経平均:16498円(+1391円)OSC57%(+18%)RSI74%(+37%)VR改256%(+125%)

◆TOPIX:1317(+107)OSC57%(+17%)RSI73%(+27%)VR改180%(+126%)

◆マザーズ指数:947(-16)OSC39%(-9%)RSI52%(+5%)VR改79%(-19%)

◆東証2部指数:4171(+103)OSC48%(+5%)RSI65%(+27%)VR改196%(+88%)

◆日本10年物国債先物(JGB):152.69(-1.02) 金利上昇

◆信用残評価損益率:売り残-10.097%(-5.418%) 損失幅大幅拡大
          買い残-12.489%(+5.096%) 損失幅大幅縮小 

◆日経平均25日移動平均乖離率:+4.7%(+9.4%)MA線を一気に上抜く

◆騰落レシオ(25日間)

 東証1部:102.77%(+20.38%) 
 マザーズ: 90.97%(+2.11%)    
 東証2部:100.48%(+12.02%)    

【海外市況】

◆NYダウ:18517(+370ドル)OSC71%(+1%)RSI79%(+20%)VR改585%(+462%) 

◆上海総合:3054(+66)OSC65%(-5%)RSI84%(+17%)VR改264%(+96%) 

◆ドル・円:104.81円(+4円26銭)OSC62%(+14%)RSI65%(+30%)

◆米10年債利回り:1.6%(+0.2%)RSI54%(+22%)

◆米3ヶ月国債利回り:0.32%(+0.04%)RSI60%(+9%) 
 対10年債スプレッド:1.28%(+0.16%) 3%が好況の目安。

◆USD指数:96.56(+0.23)RSI59%(+-0%)

◆CRB指数:189(+2)RSI48%(+1%)

◆WTI原油先物:46.28ドル(+1.16ドル)RSI47%(+6%)

◆NY金:1338ドル(-29ドル)RSI57%(-14%)

ダウなど米株が史上最高値を更新。それに釣られて日本株も新興市場を除いては大きく戻しました。与党の選挙での勝利を受けバーナンキ氏が安倍首相に追加緩和の余地ありと話し、ヘリコプター・ベン(バーナンキのこと)よろしく、ヘリコプターマネーへの期待が高まり、円安に後押しされながら、先進国で出遅れ感がもっとも強かった日本の主力株が値を飛ばしました。

これからの株の買いは、テクニカル面からも要注意。

円安とは言いながらも、USドル指数はほとんど動いておりません。EU離脱ショックで大きく円高に振れた円が元に戻っただけ。このEU離脱問題は、伊勢志摩サミットで安倍首相がリーマンショック前夜だと言って、各国首脳の「顰蹙」を買っていただけに、安倍首相はこのEU離脱での世界経済の混乱状態を目の当たりにして、わが意を得たりと内心ほくそえんでいたことでしょうが、このEU離脱ショックとリーマンショックの「病状」の違いをきちんと把握していれば、サミットの場でこのような発言をして恥を掻くことはなかったことでしょう。

喩えてみれば、リーマンショックの時は世界の金融システムが、いわば心筋梗塞を起こしてまさに緊急手術を要した訳ですが、英国のEU離脱問題は、後でじわりと効いてくる「腫瘍」が思いもかけずに見つかっただけの問題です。どこまで悪性かすら分かりません。ましてや、すぐさま手術(財政出動など)を要するような事態ではありません。

そのことを察知した世界の株式市場は、ここぞとばかりに安値に落ちた株式を買い戻したのですね。日本株だけが円高に翻弄された「後遺症」で立ち後れておりました。

この1週間は、株高、商品高、債券安、金安という教科書通りの値動きでした。
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7月9日(土)のつぶやき

2016-07-10 01:06:59 | 株に出会う
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週間市場概況(7.8.2016)

2016-07-09 07:19:54 | 市場概況
7月8日までの1週間の市場概況のまとめです。( )内は7月1日比。

◆CME日経先物:15340円(-220円)OSC57%(+5%)RSI47%(+1%)VR改86%(-19%)

◆日経平均:15107円(-576円)OSC39%(-4%)RSI37%(-8%)VR改131%(-248%)

◆TOPIX:1210(-45)OSC40%(-5%)RSI36%(-9%)VR改54%(-76%)

◆マザーズ指数:963(-65)OSC48%(-6%)RSI47%(+5%)VR改98%(-80%)

◆東証2部指数:4068(-97)OSC43%(-2%)RSI38%(-1%)VR改108%(-132%)

◆日本10年物国債先物(JGB):153.71(+0.19) 金利下落

◆信用残評価損益率:売り残-4.679%(+2.644%) 損失幅縮小
          買い残-17.585%(-2.84%) 損失幅拡大 

◆日経平均25日移動平均乖離率:-4.7%(-1.9%)MA線から突き放される

◆騰落レシオ(25日間)

 東証1部: 82.39%(-14.56%) 
 マザーズ: 88.86%(-17.29%)    
 東証2部: 88.46%(-2.75%)    

【海外市況】

◆NYダウ:18147(+197ドル)OSC70%(+15%)RSI59%(+4%)VR改123%(+23%) 

◆上海総合:2988(+56)OSC70%(+2%)RSI67%(-2%)VR改168%(+13%) 

◆ドル・円:100.55円(-1円91銭)OSC48%(-7%)RSI35%(+2%)

◆米10年債利回り:1.4%(-0.06%)RSI32%(-1%)

◆米3ヶ月国債利回り:0.28%(+-0.0%)RSI51%(-1%) 
 対10年債スプレッド:1.12%(-0.06%) 3%が好況の目安。

◆USD指数:96.33(+0.61)RSI59%(+3%)

◆CRB指数:187(-7)RSI47%(-11%)

◆WTI原油先物:45.12ドル(-4.16ドル)RSI41%(-12%)

◆NY金:1367ドル(+22ドル)RSI71%(+3%)

米6月雇用統計が予想の17万人増を大きく上回る26万5千人で着地。しかし、前回5月の2万5千人増は-6千人へと下方修正されております。相変わらず、統計上の信頼性が薄いですね。多分、前月のマイナス発表はインパクトが大きすぎるのであえてプラスへと持って行ったかと。随分以前にも、夏休み中の教員の雇用を差し引いてしまったという、信じがたいミスがありました。

しかし、いずれにしてもこの結果を好感し、週間ではダウは上昇。6月23日以来の18000ドル台乗せ。ダウはこの大台に乗せては跳ね返されをこのところ繰り返しております。25日、75日の移動平均線からは-0.3%と-0.2%です。日経平均はもっと乖離幅があります(75日移動平均線からは-7%)ので、雇用統計に後押しされながらもダウは健闘していると言えそうです。

このあたりが、日本ではアベノミクスが囃されながらも、経済指標、特に可処分所得が一向に改善されないのを受けて、GDPも先進7カ国では最低に甘んじているのを、実に素直に反映しております。

アベノミクスが喧伝され、年金基金が株式比率を引き上げると安倍首相が海外でわざわざスピーチした際に、為替も円安に、株も上昇しましたが、例えば昨年の8月20日、日経平均が最後に2万34円で終わった時、ダウは16991ドルでした。

この数値の逆転は長いダウと日経平均の歴史を見ても異例のものでした。その時からダウは1156ドルの上昇。日経平均は4927円の下落。その差は、ドルと円の尺度の違いがあるのを承知で言えば6083にもなります。

いうまでもなく、各国の株式市場はその国の経済状態の見通しを最適に反映する指標です。アベノミクスが明らかに失敗していることをいち早く見抜き、そして無理矢理年金基金を突っ込んだ日本の愚かな官製相場の甘い汁と吸い尽くした市場の姿がここに現れております。

自民党はアベノミクスを更に推し進めると強弁しておりますが、この間に良くなったと言われる有効求人倍率や特に大企業の賃金上昇は、いわゆる団塊の世代の一斉退職の時期に重なり、企業は人手不足の状態に陥ったことと、高給取りの団塊の世代の退職で、賃上げに余裕が出てきた(円安での輸出手取りの上昇も後押し)ので、せめて消費税分は上げようという企業の行動の結果に過ぎないと筆者は考えております。

その結果、日銀の資産勘定に積み上がった国債の下落で日銀が債務超過に陥るリスクが大きく高まっております。その時は、政府が日銀に資本を出して債務超過状態を解消しなければなりません。しかし、政府にも金はないので国債を発行しなければなりませんが、それを市場で買い付ける金融機関はいないでしょう。(日銀がこれ以上国債を買い入れることができない、その新規国債を損を覚悟で買い付ける金融機関や投資家はいないからです。)

そうなると金利が上昇し、物価もそれに合わせて上昇するでしょうが、これを2%以下に押さえ込むのはかなり困難です。恐らく7%ぐらいにまで上昇させ、時間をかけて国の借金を事実上インフレで目減りさせながら時を稼ぐことになろうかと思いますが、それが仮にうまくいっても、年間7%のインフレが毎年続くと一体どうなりますか?ベストシナリオでもこのような未来が待ち受けております。その時は安倍首相は既に雲隠れしており国会で追及することもできないでしょう。

この期に及んでも、まだアベノミクスのエンジンを大ぶかしすると言っている与党に、甘い信頼を置いている国民が多いことに驚くばかりです。
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週間市場概況(7.1.2016)

2016-07-02 07:30:57 | 市場概況
7月1日までの1週間の市場概況のまとめです。( )内は6月24日比。

◆CME日経先物:15560円(+440円)OSC52%(+8%)RSI46%(+14%)VR改105%(+59%)

◆日経平均:15683円(+730円)OSC43%(+5%)RSI45%(+15%)VR改379%(+293%)

◆TOPIX:1254(+50)OSC45%(+5%)RSI45%(+16%)VR改130%(+56%)

◆マザーズ指数:1028(+137)OSC54%(+18%)RSI42%(+17%)VR改178%(+75%)

◆東証2部指数:4165(+147)OSC45%(+16%)RSI39%(+19%)VR改240%(+148%)

◆日本10年物国債先物(JGB):153.52(+1.01) 金利急落

◆信用残評価損益率:売り残-7.323%(-4.507%) 損失幅大幅拡大
          買い残-14.745%(+4.68%) 損失幅大幅縮小 

◆日経平均25日移動平均乖離率:-2.8%(+5.9%)MA線に下方から急接近

◆騰落レシオ(25日間)

 東証1部: 96.95%(+13.46%) 
 マザーズ:106.15%(+24.09%)    
 東証2部: 91.21%(+13.28%)    

【海外市況】

◆NYダウ:17949(+549ドル)OSC55%(+11%)RSI55%(+21%)VR改100%(+57%) 

◆上海総合:2932(+78)OSC68%(+14%)RSI69%(+31%)VR改155%(+78%) 

◆ドル・円:102.46円(+32銭)OSC55%(+8%)RSI33%(+8%)

◆米10年債利回り:1.46%(-0.11%)RSI33%(-4%)

◆米3ヶ月国債利回り:0.28%(+0.01%)RSI52%(+4%) 
 対10年債スプレッド:1.18%(-0.12%) 3%が好況の目安。

◆USD指数:95.72(+0.15)RSI56%(-3%)

◆CRB指数:194(+5)RSI58%(+10%)

◆WTI原油先物:49.28ドル(+1.71ドル)RSI53%(+6%)

◆NY金:1345ドル(+26ドル)RSI68%(+3%)

週末には英国の中銀が追加緩和示唆をしたこともあり、株式は上海を除いて大きく戻しました。但し、先週末の急落前の水準までは達しておりません。

特徴的なのは、ドル・円相場とUSドルインデックスはほぼ変わらすで、日米国債と商品はむしろ上げていることです。原油は上がると株式相場に好影響が出るので、相関性を発揮したに過ぎないのでしょうが。

つまり、為替相場はほぼ平行線で日米金利は共に下落(価格は上昇)し、金も上昇継続ということになりますが、大きな流れとしては米長短スプレッドに現れているように、経済見通しは英国離脱を受けて「正しく」悪化しております。

要するに、こういうイベントで常に大きく振れる株式だけが、行って来いの一人芝居を演じただけということになります。

日本株では、マザーズ指数が騰落レシオも含め大きな反発をしております。元来為替には影響されないのに、先週の100円割れという円高に連れ安した分、大きく戻したようです。これからも、世界経済に大きな重しとなっているEU離脱問題の影響を受けにくい新興株は買われるかも知れません。
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