まつや清の日記 マツキヨ通信

静岡市議会議員 まつや清の日常を毎日更新!

北朝鮮、日本、誰が外交勝利を納めたのか

2008年06月28日 | ニュース・関心事
 北朝鮮の核申告によるアメリカのテロ国家指定解除の動きでる中で、日本政府は外交的にはある意味で窮地に追い込まれています。拉致問題の解決なしに日朝正常化はなしとの外交路線が大きく転換を求められています。

 日本はどのような意味おいて外交的敗北しているのでしょうか。一時的には北朝鮮外交の「瀬戸際外交」の勝利、中国政府のしたたかな外交の勝利ともいえます。このところを明確な分析に抜きには屈辱的というマイナスしか残りません。

 私は、拉致を許さない日本、それは人権国家としてレベルの高い立場、つまり、国連において戦時下での女性の性的奴隷いわゆる従軍慰安婦問題についての非難決議を真摯に受け入れ人権迫害を許さない国の姿勢を鮮明にする必要があります。

 ところが自らの人権迫害を認定せず、他国の人権侵害を非難する政府の立場は今日の国際関係では通用しません。人権国家としての立場を鮮明にする意味おいて、北朝鮮の拉致問題を論ずることができます。拉致は明らかに人権侵害です。

 北朝鮮という国家が軍事優先の国家で国内において人権が保障されているかといえばはなはだ疑問が残ります。この一時的勝利も、結局のところ自国での民主制度の充実という意味においてみれば、一時的でしかないことは明らかです。

 そうした大所高所の立場での外交議論を期待したいと思います。