※※※
多くの議員に好評、共産党提案「選択的夫婦別姓の議論を求める意見書」への賛成討論!
1,私自身が別姓で大変不便、2,実現の機会何回もあった長い歴史、
3,雙葉高校女子生徒のパートナーシップ制への賛同、4、菅元首相の「早期決着」発言!
※※※
自民党の若手議員、特に島議員の「出産・子育て」に関する総括質問には感動していましたので、討論に入れました。
※※※
共産党提案発議7号 選択的夫婦別姓についての議論を求める
意見書賛成討論 2022年12月16日
ただいま、共産党から提案されました発議第7号「選択的夫婦別姓について議論を求める意見書」に賛成の立場で討論を行います。
賛成理由の第1は、私自身が「松谷清」という旧姓を使い議員活動をしている立場にあり、1日も早い「選択的夫婦別姓制度」の実現を待ち焦がれているからです。戸籍上は高島籍、妻方姓に入り養子縁組はしていません。1980年に長女が誕生しようとした時期、戸籍をどうするかをめぐり、我が妻から「今まで通り高島を名乗りたい、社会を変えようとかいろいろ男の人たちはいうけどみんな自分の姓を名乗っている、おかしくないか」と主張されました。実際、男性籍の夫婦は95%といわれています。我が実家では大問題となりいろいろ考え悩みましたが、妻方姓を選ぶことになりました。皆さんには説明が難しいので「じゃんけんで負けました」と話してきました。免許証、パスポートは高島、免許証、住民票では旧姓表記は認められるようになりました。議員の身分証明書は松谷となっていますが、戸籍名と違うので証明書にならず、10年ほど前に議長、議会事務局と協議し戸籍名表記も実現しました。銀行で松谷清では通帳は作れません。ということで日常生活において大変な不便を強いられております。
第2は、選択的夫婦別姓の制度は、国連の「女子差別撤廃条約」を1985年日本政府が批准したことにはじまり、1996年の法制審議会から選択的夫婦別制度の提言があり、何度も制度化の機会がありましたが、その都度、反対派によって阻まれてきた長い歴史があるからです。一番実現の可能性があったのは2010年の民主党政権の千葉景子法務大臣の時ではありましたが実現できませんでした。30年、40年もの間、変わらない。反対派のロビー活動を熱心にやってきたのが旧統一教会などの右派宗教勢力の方々でした。今、ようやく、この旧統一教会の霊感商法や高額寄付など巡る救済法案が成立することをきっかけに「選択的夫婦別姓についての議論を始める」いい機会となっています。
第3は、12月13日の市議会と雙葉高校の皆さんとの意見交換会があり、選ばれた4つのテーマ、人口減少、ジェンダー平等、パートナーシップ宣誓制度、静岡市基本構想の中にジェンダー平等、パートナーシップ宣誓制度が含まれていたことに時代の変化を感じたからです。パートナシップ制度が、これまでの古い伝統的な家族形態と異なり個人個人の自由な生き方、多様な生き方を示す制度であることは議員の皆さんにおいては共通認識とされていることがらです。問題提起された女子生徒は、憲法第24条の[両性の合意]という条項の改正の必要性、この条項がLGBTQの方々への差別を作り出しているんではないかとの指摘でした。こうしたリベラルな考え方は授業で学習したことがきっかけであることも話していました。若い世代がこのように柔軟に受けれていく時代が始まっており、選択的夫婦別性制度も社会に受け入れられていく時期にあることを痛感しました。私のグループの白濱議員の高校生の発言を上手に促す司会ぶり、世代が近いということでしょうか、も感心しました。
第4は、自民党の重鎮である菅元首相がこの8月23日の通信制高校でのネットイベントで、女子生徒から選択的夫婦別制度について質問されて「これ以上、先送りしないで、政治の責任で議論して方向性を作っていく時期だ」「与党で責任をもって方向性をリードしていく」と明言されているからであります。実は菅氏は2001年の制度の導入を求める有志議員に名前を連ねておりますし、2020年の在任中にも制度の早期実現を求める議員連盟が設立された際にも前向きでありましたが、旧統一教会と関係の深い安倍派グループの反対の議員連盟も立ち上がり先送りとなっています。反対の理由として、1,別性がなぜ必要かわからない、2,通称で十分、3,家族の一体感が失われる、4,姓(氏)は家族のもので個人のものではない、5,日本の伝統が挙げられています。「日本伝統の家族制度」とよく言われます、夫婦同姓は制度的に確立したのは1898年の旧民法改正をきっかけにしたもので120年の歴史しかないわけであります。
議会の中の若い世代によって子育てめぐる議論も大きく変わってきました。この議会の総括質問において島議員が「子どもを生み育てやすいまちづくり」の質問を聞いていましても、出産と子育て、家族ないでの感じたものを公の場で発言できる男性議員の登場に時代の変化を感じました。時代は変わりつつあります。ぜひともこの発議7号に賛同していただきジェンダー平等の流れを静岡から作り出していただきたいということをお願いしまして賛成討論とします。