長沢伸也/編著 「ルイ・ヴィトンの法則」読了
ぼくも一応、ファッションビジネス業界の端っこのほうで糊口を凌いでいるわけで、こんな本でも読んでみようと買ってみた。
ルイ・ヴィトンは僕の会社でも他のブランドが束になってかかってもかなわないくらいの売上をたたき出す。
著者はその秘密をものづくりのクラフトマンシップと“ブランドを守る”努力の賜物だと分析している。
たしかに、小さな照明がひとつ切れていても、これはすぐに直してもらわなければ困ると申し入れをしてくるほどの徹底ぶりだ。店舗には埃ひとつ落ちていない。
ある意味、うっとうしいが、やっぱりこれをやらないと余りにも大きい実態価値を維持できないのだろう。
本当にいいものを、すばらしい環境ですばらしいおもてなしの心で販売する。これを僕たちは忘れてしまっている。
なにかというと、「バーゲンだ~!」という上層部にはぜひ、読んでもらいたい。売り場でボ~っとつっ立ったままの監督職の方々にもぜひ読んでもらいたい。
マスの顧客に買い物をしてもらおうと言ったって、ユニクロやショッピングモールに勝てるわけがなくなっているのが分からないんだろうな。分かっていても認めたくないんだろうか?
とは思うのだが、この本の著者はヴィトンに直接取材はしていないようで、すべて他の書籍の引用か、伝聞だけで書かれているようだ。
大学の教授らしいが、「講釈師、見てきたような嘘を言い。」のとおり、どこまで本当か、そして、この業界にいる人なら普通に知っていることばかりのように思う。
できの悪い新書のように、読んだら賢くなったような錯覚を感じさせてくれるだけの本のようでもある。
ぼくも一応、ファッションビジネス業界の端っこのほうで糊口を凌いでいるわけで、こんな本でも読んでみようと買ってみた。
ルイ・ヴィトンは僕の会社でも他のブランドが束になってかかってもかなわないくらいの売上をたたき出す。
著者はその秘密をものづくりのクラフトマンシップと“ブランドを守る”努力の賜物だと分析している。
たしかに、小さな照明がひとつ切れていても、これはすぐに直してもらわなければ困ると申し入れをしてくるほどの徹底ぶりだ。店舗には埃ひとつ落ちていない。
ある意味、うっとうしいが、やっぱりこれをやらないと余りにも大きい実態価値を維持できないのだろう。
本当にいいものを、すばらしい環境ですばらしいおもてなしの心で販売する。これを僕たちは忘れてしまっている。
なにかというと、「バーゲンだ~!」という上層部にはぜひ、読んでもらいたい。売り場でボ~っとつっ立ったままの監督職の方々にもぜひ読んでもらいたい。
マスの顧客に買い物をしてもらおうと言ったって、ユニクロやショッピングモールに勝てるわけがなくなっているのが分からないんだろうな。分かっていても認めたくないんだろうか?
とは思うのだが、この本の著者はヴィトンに直接取材はしていないようで、すべて他の書籍の引用か、伝聞だけで書かれているようだ。
大学の教授らしいが、「講釈師、見てきたような嘘を言い。」のとおり、どこまで本当か、そして、この業界にいる人なら普通に知っていることばかりのように思う。
できの悪い新書のように、読んだら賢くなったような錯覚を感じさせてくれるだけの本のようでもある。