場所:加太沖
条件:大潮 6:46満潮 12:17干潮
潮流:7:45 上り3.3ノット最強 11:28転流
釣果:マアジ6匹 サバ1匹 ハマチ1匹 スズキ1匹(これは釣果といっていいかどうか・・)
今日も天気が穏やかな予報だ。僕の奥さんはどうも釣りに行きすぎだと思っているようだが、去年の2月も加太には3回釣行しているのでペースとしてはそんなに変わらない。年末年始からの大寒波に比べて2月は比較的暖かいというのがそういう印象を持つのだろう。
ただ、予報はそれなりに暖かいというものだったが日差しがなかった分そんなに暖かいということはなかった。それが災いしたのかどうか、今日もパッとしない釣果であった。
今日の予定は、潮流が最強時刻を迎えるまではサビキをやってそこから真鯛を狙ってみようと考えている。最近は他の人に倣ってアジサバを釣ることが多くなったが、やはり加太では真鯛を釣りたい。真鯛があっての加太への釣行なのだ。
まずは大和堆ポイントへ。
潮流はほぼ最強を迎える時刻だ。確かに潮が速い。仕掛けが一気に流される。これはつらいなと思っているときっちり根掛かり。しかしこんなに速いものなのかと思っていると、スパンカーを広げるのを忘れていた・・。
いつも最初にやる作業なのに、早く釣りたいという意識が強すぎたのかそれとも痴呆が始まったか・・・。情けない失態だ。35号の錘をひとつ失くしてしまった。
気を取り直してスパンカーを広げるとなんとか釣りになる。しかし、このスパンカーという装備はこんなにも効果があるのかとあらためて思い知らされた。
なんとか釣りはしやすくなったけれどもまったくアタリがない。魚探の反応もない。アジサバは1時間ほどと決めていたので焦り始める。少なくとも場所を変えないと埒があかないと周りを見ていると四国沖ポイントに船団ができはじめた。ダメ元で移動だ。実際に船団ができていた場所は四国沖ポイントから少し離れた西側だった。
漁礁も突起物もないようなところだが本当に釣れるのだろうかと疑心暗鬼になる。
これは人の心理なのか生物(というか、細胞)が持っている本能なのかわからないが、何か危機的状態がおこると集まるという習性がある。南方熊楠が生涯の研究対象にした粘菌は、飢餓状態になったときに単細胞のものが集合してまったく違う形の子実体というものを作り出す。この船団も、“釣れない”という危機的状態が引き金になって発作的に集まっているだけなのかもしれないと思ったりしてしまうのだ。
しかし、多くの釣り人は僕とは違う。少なくとも船を持とうという人たちは僕とは違い、いつ、どこで魚が釣れるか知っている。そして僕にもアタリがあった。ハマチだ。これでなんとかボウズを逃れた。
しかし、あとが続かない。続かないというか、1時間と決めているので焦っているだけなのかもしれないが・・。今日はKさんも出ていると聞いていたので一度電話をして状況を聞いてみることにした。すると、僕と同じように朝一には大和堆ポイントに入っていたそうでアタリがないので銅板ポイントと第2テッパンポイントを探ってみるとのこと。しばらくして電話があり、銅板ポイントでアタリがありますよとのこと。僕もすぐに移動。
到着後すぐ確かに魚群の反応がある。
さっそく仕掛けを下すと小さいながらマアジが上がってきた。生け簀を開けて魚を放り込んでいる最中に置きに竿アタリがあったらしく、コックピットに戻ると竿が水没していた。尻手ロープは必需品だ。今度はサバだ。
その後2匹釣り上げたもののあまりパッとしない。僕が到着したころには群れはほぼ消えてしまっていたようだ。この時点ですでに午前9時半を回ってしまっている。転流時刻まであと2時間。ここを汐に真鯛釣りに変更。仕掛けを高仕掛けに変えてテッパンポイントに向かう。途中で反応があったのでとりあえず仕掛けを降ろしてみるがアタリはない。すぐにテッパンポイントの中心地点まで移動して再開。たまに小さなアタリがあるが鉤に乗るまでにはいかない。潮流はかなり緩くなってしまっているので徐々に北上。この場所では北風に押されて船は南に流れている。
そしてアタリがない。どんどん北上してナカトも越えてしまった。
普通ならいきなり帝国軍にロックオンされてしまう海域だが、今日は旧正月の元旦のせいなのか、艦船はすくない。ベトナム戦争の頃にたとえるならテト休戦というところだろうか。
僕も水深50メートル付近に陣取り釣りを再開。
遠くを眺めてみると、Kさんもこの海域にやってきていた。
ときおり魚探には反応があり、アタリがあるがここでも釣れるのはマアジだ。それもやっぱり型が小さい。
転流時刻を過ぎたころだがここはすでに潮が下り始めている。そろそろ終わりにしようと考えていると大きなアタリ。アタリ方と引きからするとハマチだ。これをなんとか取り込んだら叔父さんの家に持っていける。しかし、掛かりが浅かったかドラグを緩め過ぎていたかあえなくバラしてしまった。その後、Kさんから電話があって、60センチの真鯛が来ましたよとのこと、それならば僕もあと30分延長しようと決断。そしてその直後、アタリがあった。真鯛特有のアタリっぽいがなんだか様子が違う。ググッという叩く感じがない。とりあえず合わせを入れてリールを巻きにかかるが、ここでもなんだか様子が違う。魚っぽいのだが重いだけなのだ。それもかなり重い。何らかの理由で魚の動きが封じられているのならかなりの大物だ。Kさんは60センチだったそうだが、この雰囲気ではゆうに70センチは超えていそうだ。仕掛けに手を掛けて手繰り寄せてみるとただのゴミだ。なんだか変なオレンジ色の物体と海藻が絡まったものが上がってきた。
たったこれだけのゴミでこんなに重いのかと見てみるとそこから先に糸がつながっている。重かったのはこの先に魚が付いているいるに違いない。ゆっくり引き上げてゆくと巨大な魚の影が見える。これが真鯛だったらかなり大きいと思ったが影がはっきりしてくると魚体が銀色になってきた。何だろうと思うとこれがスズキだった。
70センチくらいはあっただろうか。おそらく魚がヒットして高切れしたか、根掛かりをした仕掛けにスズキが食いついたかどちらかだろう。錘がすでに無くなっているところをみると後者かもしれない。糸を引きずったままで疲れた魚が疲れて海底で休んでいたところに海藻と得体のしれないオレンジ色の生物が絡まり、潮が動き始めてなんとか力をふり絞って海中に漂い出たところに僕の仕掛けが絡まったという感じだろうか。鉤の腐食具合から見ると2、3日は経っていそうな感じだ。
きっと浮上と休息を繰り返していたのだろう。
これは、前の釣行で帝国軍に獲物をかすめ取られたことを哀れんだ神様が、「お前がかすめ取られた獲物は大きな真鯛か?それともこのスズキか~?」と姿を現してくれたのかもしれない。正直者の僕は、「これで十分です。」とありがたく頂戴することにした。
だから、このスズキは釣り師としては自分の釣果だと言うのは矜持にもとるということになるのだ・・・。
すでに時刻は午後1時を回っている。もう1匹小さなアジを追加して終了とした。
家に帰って他の人の釣果を見てみると、サワッチさんは大和堆ポイントで粘って大きなマアジをたくさん釣り上げていたようだ。真鯛を狙って北上していたとき、大和堆ポイントに再び船団ができていたのできっとあの時間に釣果があったのだろう。僕も少し迷ったが今日は真鯛を狙おうと決めていたので仕方がないし、そこに行ったところで釣れていた確証はない。こういうのは諦めが肝心だ。次回はまた頑張ろう。
海藻と一緒に上がってきたオレンジ色の生物だが、よく見ると竹串の周りに成長している。というか、竹串を飲み込んでいると言ったほうがいいのかもしれない。竹串の腐敗具合からみるとこいつが竹串を飲み込んだのはそんなに前ではないような感じだ。同じような色の生物は以前にウミエラという生物だったということがわかったがこいつも仲間なのだろうか。しかし、何を好き好んで竹串を飲み込んでいるのだろうか?焼き鳥のタレが好みだったりして・・。
港に戻り船を乗り替えワカメの調査に出てみた。
マリーナシティではすでにワカメが成長しているらしく、磯場では成長が遅いとはいえひょっとしたら味噌汁の具にするくらいは手に入るかもしれないと思ったがカネを突っ込んでみても何の手ごたえもない。早すぎたようだ。カガミで海底の様子をみてみると岩盤は丸裸だ。しかし、目を凝らして見ると小さなワカメの芽がところどころに見える。これらが成長するまであと10日ほどはかかるのだろうか。まあ、不作ということはなさそうだ。
すぐに港に戻り今度は小船の係留用の錨を1本追加する作業。親の錨は少し北に放り込まれているのだが、それで南風が吹いてくると隣のTさんの船の当たってしまっていた。Tさんは船を大切にしている人なのでそれを防ぐために大きなスチロバールを浮かべてくれているがいつも申し訳なく思っていた。かといって錨を南側に移動させると北風が強い日が大潮の干潮時などに重なると浅瀬に乗り上げてしまいそうになる。対策としてはもう1本小さな錨を放り込んで南風に対処するのが最善だと考えた。幸いにして池○マリン行ってみると親父さんが2000円で結構新しい錨を売ってくれた。敷地に転がっていたやつだから1000円でもよかったのだけれども・・。
チェーンはサワッチさんに譲ってもらって準備はできていたので風のない今のタイミングでやっておこうというわけだ。
適当にやってみたのでかなり投入ポイントが近くなってしまい、またやり直さないといけないがこれでTさんに迷惑をかけることは少なくなりそうだ。もうすぐ春一番が吹くけれどもそれくらいの風ならこれで耐えられるだろう。
小船で港に戻るとN氏が港にやってきていた。久しぶりに会ったので会話が弾み港を後にしたのは午後4時に近くなってしまっていた。
叔父さんの家に魚を持っていき、この冬最後の野菜をもらい、近所のスーパーに寄って今日の夕食の食材を調達して家にたどり着いたのは午後4時半を回っていた。
いそいで魚を捌く。今日のメニューはスズキをフライにしたフィレオフィッシュとアジは型が小さいのでぜんぶエスカベッシュにするつもりだ。
スズキを解体して奥さんに渡し、フライの準備をしてくれている間にアジを捌く。中骨を毛抜きで抜く作業が苛立たしい。もっと早くできる方法はないものだろうかといつも思うのだ。
すべての作業を終えて食事が始まったのが午後7時。
なんとも疲れた。しかし、スズキを釣った時の定番のフィレオフィッシュは何年ぶりかで食べたがやっぱり美味しい。使ったサニーレタスはもちろん畑からの採りたてだ。
エスカベッシュもソースがなくなってしまったので今日の一皿が最後になる。
気がつけば昼食抜きで遊び続けていたのだが体重はほとんど減らず、そこは残念だったのだ。
条件:大潮 6:46満潮 12:17干潮
潮流:7:45 上り3.3ノット最強 11:28転流
釣果:マアジ6匹 サバ1匹 ハマチ1匹 スズキ1匹(これは釣果といっていいかどうか・・)
今日も天気が穏やかな予報だ。僕の奥さんはどうも釣りに行きすぎだと思っているようだが、去年の2月も加太には3回釣行しているのでペースとしてはそんなに変わらない。年末年始からの大寒波に比べて2月は比較的暖かいというのがそういう印象を持つのだろう。
ただ、予報はそれなりに暖かいというものだったが日差しがなかった分そんなに暖かいということはなかった。それが災いしたのかどうか、今日もパッとしない釣果であった。
今日の予定は、潮流が最強時刻を迎えるまではサビキをやってそこから真鯛を狙ってみようと考えている。最近は他の人に倣ってアジサバを釣ることが多くなったが、やはり加太では真鯛を釣りたい。真鯛があっての加太への釣行なのだ。
まずは大和堆ポイントへ。
潮流はほぼ最強を迎える時刻だ。確かに潮が速い。仕掛けが一気に流される。これはつらいなと思っているときっちり根掛かり。しかしこんなに速いものなのかと思っていると、スパンカーを広げるのを忘れていた・・。
いつも最初にやる作業なのに、早く釣りたいという意識が強すぎたのかそれとも痴呆が始まったか・・・。情けない失態だ。35号の錘をひとつ失くしてしまった。
気を取り直してスパンカーを広げるとなんとか釣りになる。しかし、このスパンカーという装備はこんなにも効果があるのかとあらためて思い知らされた。
なんとか釣りはしやすくなったけれどもまったくアタリがない。魚探の反応もない。アジサバは1時間ほどと決めていたので焦り始める。少なくとも場所を変えないと埒があかないと周りを見ていると四国沖ポイントに船団ができはじめた。ダメ元で移動だ。実際に船団ができていた場所は四国沖ポイントから少し離れた西側だった。
漁礁も突起物もないようなところだが本当に釣れるのだろうかと疑心暗鬼になる。
これは人の心理なのか生物(というか、細胞)が持っている本能なのかわからないが、何か危機的状態がおこると集まるという習性がある。南方熊楠が生涯の研究対象にした粘菌は、飢餓状態になったときに単細胞のものが集合してまったく違う形の子実体というものを作り出す。この船団も、“釣れない”という危機的状態が引き金になって発作的に集まっているだけなのかもしれないと思ったりしてしまうのだ。
しかし、多くの釣り人は僕とは違う。少なくとも船を持とうという人たちは僕とは違い、いつ、どこで魚が釣れるか知っている。そして僕にもアタリがあった。ハマチだ。これでなんとかボウズを逃れた。
しかし、あとが続かない。続かないというか、1時間と決めているので焦っているだけなのかもしれないが・・。今日はKさんも出ていると聞いていたので一度電話をして状況を聞いてみることにした。すると、僕と同じように朝一には大和堆ポイントに入っていたそうでアタリがないので銅板ポイントと第2テッパンポイントを探ってみるとのこと。しばらくして電話があり、銅板ポイントでアタリがありますよとのこと。僕もすぐに移動。
到着後すぐ確かに魚群の反応がある。
さっそく仕掛けを下すと小さいながらマアジが上がってきた。生け簀を開けて魚を放り込んでいる最中に置きに竿アタリがあったらしく、コックピットに戻ると竿が水没していた。尻手ロープは必需品だ。今度はサバだ。
その後2匹釣り上げたもののあまりパッとしない。僕が到着したころには群れはほぼ消えてしまっていたようだ。この時点ですでに午前9時半を回ってしまっている。転流時刻まであと2時間。ここを汐に真鯛釣りに変更。仕掛けを高仕掛けに変えてテッパンポイントに向かう。途中で反応があったのでとりあえず仕掛けを降ろしてみるがアタリはない。すぐにテッパンポイントの中心地点まで移動して再開。たまに小さなアタリがあるが鉤に乗るまでにはいかない。潮流はかなり緩くなってしまっているので徐々に北上。この場所では北風に押されて船は南に流れている。
そしてアタリがない。どんどん北上してナカトも越えてしまった。
普通ならいきなり帝国軍にロックオンされてしまう海域だが、今日は旧正月の元旦のせいなのか、艦船はすくない。ベトナム戦争の頃にたとえるならテト休戦というところだろうか。
僕も水深50メートル付近に陣取り釣りを再開。
遠くを眺めてみると、Kさんもこの海域にやってきていた。
ときおり魚探には反応があり、アタリがあるがここでも釣れるのはマアジだ。それもやっぱり型が小さい。
転流時刻を過ぎたころだがここはすでに潮が下り始めている。そろそろ終わりにしようと考えていると大きなアタリ。アタリ方と引きからするとハマチだ。これをなんとか取り込んだら叔父さんの家に持っていける。しかし、掛かりが浅かったかドラグを緩め過ぎていたかあえなくバラしてしまった。その後、Kさんから電話があって、60センチの真鯛が来ましたよとのこと、それならば僕もあと30分延長しようと決断。そしてその直後、アタリがあった。真鯛特有のアタリっぽいがなんだか様子が違う。ググッという叩く感じがない。とりあえず合わせを入れてリールを巻きにかかるが、ここでもなんだか様子が違う。魚っぽいのだが重いだけなのだ。それもかなり重い。何らかの理由で魚の動きが封じられているのならかなりの大物だ。Kさんは60センチだったそうだが、この雰囲気ではゆうに70センチは超えていそうだ。仕掛けに手を掛けて手繰り寄せてみるとただのゴミだ。なんだか変なオレンジ色の物体と海藻が絡まったものが上がってきた。
たったこれだけのゴミでこんなに重いのかと見てみるとそこから先に糸がつながっている。重かったのはこの先に魚が付いているいるに違いない。ゆっくり引き上げてゆくと巨大な魚の影が見える。これが真鯛だったらかなり大きいと思ったが影がはっきりしてくると魚体が銀色になってきた。何だろうと思うとこれがスズキだった。
70センチくらいはあっただろうか。おそらく魚がヒットして高切れしたか、根掛かりをした仕掛けにスズキが食いついたかどちらかだろう。錘がすでに無くなっているところをみると後者かもしれない。糸を引きずったままで疲れた魚が疲れて海底で休んでいたところに海藻と得体のしれないオレンジ色の生物が絡まり、潮が動き始めてなんとか力をふり絞って海中に漂い出たところに僕の仕掛けが絡まったという感じだろうか。鉤の腐食具合から見ると2、3日は経っていそうな感じだ。
きっと浮上と休息を繰り返していたのだろう。
これは、前の釣行で帝国軍に獲物をかすめ取られたことを哀れんだ神様が、「お前がかすめ取られた獲物は大きな真鯛か?それともこのスズキか~?」と姿を現してくれたのかもしれない。正直者の僕は、「これで十分です。」とありがたく頂戴することにした。
だから、このスズキは釣り師としては自分の釣果だと言うのは矜持にもとるということになるのだ・・・。
すでに時刻は午後1時を回っている。もう1匹小さなアジを追加して終了とした。
家に帰って他の人の釣果を見てみると、サワッチさんは大和堆ポイントで粘って大きなマアジをたくさん釣り上げていたようだ。真鯛を狙って北上していたとき、大和堆ポイントに再び船団ができていたのできっとあの時間に釣果があったのだろう。僕も少し迷ったが今日は真鯛を狙おうと決めていたので仕方がないし、そこに行ったところで釣れていた確証はない。こういうのは諦めが肝心だ。次回はまた頑張ろう。
海藻と一緒に上がってきたオレンジ色の生物だが、よく見ると竹串の周りに成長している。というか、竹串を飲み込んでいると言ったほうがいいのかもしれない。竹串の腐敗具合からみるとこいつが竹串を飲み込んだのはそんなに前ではないような感じだ。同じような色の生物は以前にウミエラという生物だったということがわかったがこいつも仲間なのだろうか。しかし、何を好き好んで竹串を飲み込んでいるのだろうか?焼き鳥のタレが好みだったりして・・。
港に戻り船を乗り替えワカメの調査に出てみた。
マリーナシティではすでにワカメが成長しているらしく、磯場では成長が遅いとはいえひょっとしたら味噌汁の具にするくらいは手に入るかもしれないと思ったがカネを突っ込んでみても何の手ごたえもない。早すぎたようだ。カガミで海底の様子をみてみると岩盤は丸裸だ。しかし、目を凝らして見ると小さなワカメの芽がところどころに見える。これらが成長するまであと10日ほどはかかるのだろうか。まあ、不作ということはなさそうだ。
すぐに港に戻り今度は小船の係留用の錨を1本追加する作業。親の錨は少し北に放り込まれているのだが、それで南風が吹いてくると隣のTさんの船の当たってしまっていた。Tさんは船を大切にしている人なのでそれを防ぐために大きなスチロバールを浮かべてくれているがいつも申し訳なく思っていた。かといって錨を南側に移動させると北風が強い日が大潮の干潮時などに重なると浅瀬に乗り上げてしまいそうになる。対策としてはもう1本小さな錨を放り込んで南風に対処するのが最善だと考えた。幸いにして池○マリン行ってみると親父さんが2000円で結構新しい錨を売ってくれた。敷地に転がっていたやつだから1000円でもよかったのだけれども・・。
チェーンはサワッチさんに譲ってもらって準備はできていたので風のない今のタイミングでやっておこうというわけだ。
適当にやってみたのでかなり投入ポイントが近くなってしまい、またやり直さないといけないがこれでTさんに迷惑をかけることは少なくなりそうだ。もうすぐ春一番が吹くけれどもそれくらいの風ならこれで耐えられるだろう。
小船で港に戻るとN氏が港にやってきていた。久しぶりに会ったので会話が弾み港を後にしたのは午後4時に近くなってしまっていた。
叔父さんの家に魚を持っていき、この冬最後の野菜をもらい、近所のスーパーに寄って今日の夕食の食材を調達して家にたどり着いたのは午後4時半を回っていた。
いそいで魚を捌く。今日のメニューはスズキをフライにしたフィレオフィッシュとアジは型が小さいのでぜんぶエスカベッシュにするつもりだ。
スズキを解体して奥さんに渡し、フライの準備をしてくれている間にアジを捌く。中骨を毛抜きで抜く作業が苛立たしい。もっと早くできる方法はないものだろうかといつも思うのだ。
すべての作業を終えて食事が始まったのが午後7時。
なんとも疲れた。しかし、スズキを釣った時の定番のフィレオフィッシュは何年ぶりかで食べたがやっぱり美味しい。使ったサニーレタスはもちろん畑からの採りたてだ。
エスカベッシュもソースがなくなってしまったので今日の一皿が最後になる。
気がつけば昼食抜きで遊び続けていたのだが体重はほとんど減らず、そこは残念だったのだ。