イレグイ号クロニクル Ⅱ

魚釣りの記録と読書の記録を綴ります。

「サードドア 精神的資産のふやし方」読了

2020年03月04日 | 2020読書
アレックス バナヤン /著 大田黒 奉之 /訳 「サードドア 精神的資産のふやし方」読了

19歳の青年がテレビのゲームショーで獲得した商品を現金に換え、それを元手にしてアメリカンドリームを手にした著名人にそうやってそこに至る足掛かりをどうやってつかんだのだろうということを本人に直接インタビューしようとしたノンフィクションである。

この本はそのインタビューを羅列したものではない。最終目標をビル・ゲイツへのインタビューと決めてそこにたどり着くまでの物語なのである。たくさんの人脈を作り、失敗を繰り返して本当にそれを実現する。

著者が得た答えはこんな形で書かれている。

人生、ビジネス、成功。
どれもナイトクラブみたいなものだ。
常に3つの入りロが用意されている。

ファーストドア:正面入り日だ。
長い行列が弧を描いて続き、
入れるかどうか気をもみながら、
99%の人がそこに並ぶ。

セカンドドア一:VIP専用入り口だ。
億万長者、セレブ、名家に生まれた人だけが利用できる。
それから、いつだってそこにあるのに、

誰も教えてくれないドアがある。
サードドアだ。

行列から飛び出し、裏道を駆け抜け、
何百回もノックして窓を乗り越え、
キッチンをこっそり通り抜けたその先に---必ずある。

ビル,ゲイツが
初めてソフトウェアを販売できたのも、
スティーヴン・スピルバーグが
ハリウッドで史上最年少の監督になれたのも、
みんなサードドアをこじ開けたからなんだ。


50も半ばを過ぎてしまった脱落者には厳しくそして何の役にも立たない本であった。

師は、ゲーテの言葉を引いて、「若き日に旅をせずば、老いての日になにを語る。」と書いたが、結局それが答えだったのだとうなだれるしかない・・。


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