MAYU CLUB ~学校司書まゆみの絵本棚~

子ども達が小さい頃から、絵本の読み聞かせを続けてきた、本について学び続ける学校司書MAYUの絵本リビング育児★

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“MAYU CLUB” ~まゆみの絵本棚~ は絵本の読み聞かせにハマったMAYUが、絵本やインテリア、自分の育児などについて思ったことを綴っています。 高3の息子と中1の娘の母で、現在は学校図書館で司書として働いています。

絵本のページをめくる作業の大切さ

2014年04月15日 | 絵本・児童書の読み聞かせ
昨日の昼間、おはなしを語る練習をしていました。(1)
まずは覚えるのでなく、おはなしを何度か声に出して読み、
そのおはなしの全体像と流れを知るようにします。

そんな作業をしていたからでしょうか、
昨夜娘に絵本を読んでいたとき、絵本の文章に違和感を感じました。

「そして」や「すると」などの、接続詞が入っていないのです。

絵やページをめくる作業が、言葉を補ってくれるといいますが、
まさにそうだなぁと思いました。

もともと絵本でなく、創作童話だったものが絵本化したものなどは、
絵がなくてもストーリーをイメージできますが、
絵本として作られた作品の文章は、文章だけ読むと、
言葉が足りないなと感じることが多いです。

そして、めくることにおいても、同じことが言えそうです。

読み手が絵本を読み込んでいないと、
ストーリーに合っていないめくり方をしてしまい、聞き手が混乱をします。

2歳の娘に絵本を読んでいると、言葉を聞いて、絵をじっくり見るからか、
私のページのめくり方もゆっくりになります。

めくるのが少し早いと、娘に「ダメッ!」と言われ、
ページを戻され、絵を確認し、そこでやっとめくらせてもらえます。

娘もそうですが、息子もとても厳しく、私に遠慮せず、
おかしいところはバンバン言ってくるので大変です・・・

きっと彼らは、私に読んでもらいながらも、
自分のペースで、絵本の絵を見たり、読んでもらったりしたいのでしょう。
普段私に叱られることが多いので、絵本の読み聞かせの時は、
ここぞとばかりに指摘してくるのかもしれません・・・

家庭だと読むペースや、めくるペースは個々によって調整が可能ですが、
集団だとそうもいかないので、できるだけゆっくり読み、めくりも丁寧にします。

昔はそんなに気にならなかったことを、最近は気になるようになりました。

自分はまだまだだと思う反面、いろいろ気づけるようになったのだから、
少しずつ成長しているんだと、自分に言い聞かせます。

絵本はシンプルだけれど、奥が深いです。
けれど、奥が深いからこそ、面白いのです。

今後も容赦なく厳しい子ども達に、鍛えてもらおうと思います(笑)

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【注】

(1)おはなしを語る練習をしている。過去ログ 「語り中心のおはなし会へ 参照。

【今日読んだ絵本】

「ヘンゼルとグレーテル」 佐々梨代子・野村ひろし 訳 『子どもに語るグリムの昔話3』 こぐま社、1991年。
「少し長めのお話。子ども達が救われホッとした。絵がない方が楽しめる。」(19/40 おはなし)

ジュリエット・ケペシュ 文・絵/いしいももこ 訳 『ゆかいなかえる』 福音館書店、1964年。
「力のある絵本。蛙たちの遊ぶ姿が聞き手と重なる。科学絵本のような要素もある。」(9/100 再読)

アン・ジョナス 作・絵 内海まお 訳 『光の旅 かげの旅』 評論社、1984年。
「逆さにして戻って読むことができる絵本。すごい作り。絵も文章もいい。」(10/100 再読)