昨日の昼間、おはなしを語る練習をしていました。(1)
まずは覚えるのでなく、おはなしを何度か声に出して読み、
そのおはなしの全体像と流れを知るようにします。
そんな作業をしていたからでしょうか、
昨夜娘に絵本を読んでいたとき、絵本の文章に違和感を感じました。
「そして」や「すると」などの、接続詞が入っていないのです。
絵やページをめくる作業が、言葉を補ってくれるといいますが、
まさにそうだなぁと思いました。
もともと絵本でなく、創作童話だったものが絵本化したものなどは、
絵がなくてもストーリーをイメージできますが、
絵本として作られた作品の文章は、文章だけ読むと、
言葉が足りないなと感じることが多いです。
そして、めくることにおいても、同じことが言えそうです。
読み手が絵本を読み込んでいないと、
ストーリーに合っていないめくり方をしてしまい、聞き手が混乱をします。
2歳の娘に絵本を読んでいると、言葉を聞いて、絵をじっくり見るからか、
私のページのめくり方もゆっくりになります。
めくるのが少し早いと、娘に「ダメッ!」と言われ、
ページを戻され、絵を確認し、そこでやっとめくらせてもらえます。
娘もそうですが、息子もとても厳しく、私に遠慮せず、
おかしいところはバンバン言ってくるので大変です・・・
きっと彼らは、私に読んでもらいながらも、
自分のペースで、絵本の絵を見たり、読んでもらったりしたいのでしょう。
普段私に叱られることが多いので、絵本の読み聞かせの時は、
ここぞとばかりに指摘してくるのかもしれません・・・
家庭だと読むペースや、めくるペースは個々によって調整が可能ですが、
集団だとそうもいかないので、できるだけゆっくり読み、めくりも丁寧にします。
昔はそんなに気にならなかったことを、最近は気になるようになりました。
自分はまだまだだと思う反面、いろいろ気づけるようになったのだから、
少しずつ成長しているんだと、自分に言い聞かせます。
絵本はシンプルだけれど、奥が深いです。
けれど、奥が深いからこそ、面白いのです。
今後も容赦なく厳しい子ども達に、鍛えてもらおうと思います(笑)
←MAYUこれからも頑張れ~!!と思った方は、ポチッとお願いします♪にほんブログ村
【注】
(1)おはなしを語る練習をしている。過去ログ
「語り中心のおはなし会へ」 参照。
【今日読んだ絵本】
「ヘンゼルとグレーテル」 佐々梨代子・野村ひろし 訳 『子どもに語るグリムの昔話3』 こぐま社、1991年。
「少し長めのお話。子ども達が救われホッとした。絵がない方が楽しめる。」(19/40 おはなし)
ジュリエット・ケペシュ 文・絵/いしいももこ 訳 『ゆかいなかえる』 福音館書店、1964年。
「力のある絵本。蛙たちの遊ぶ姿が聞き手と重なる。科学絵本のような要素もある。」(9/100 再読)
アン・ジョナス 作・絵 内海まお 訳 『光の旅 かげの旅』 評論社、1984年。
「逆さにして戻って読むことができる絵本。すごい作り。絵も文章もいい。」(10/100 再読)