2021年・2022年 2歳募集馬の全容が公開されました。一頭一頭に対する感想や出資作戦のまとめは後でやるとして、とにかく今回の新規募集馬7頭の全容を確認しておきたいと思います。
■ミスペンバリー'19
◇牡1歳 鹿毛 2019.03.29生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:キズナ 母:ミスペンバリー (母の父:Montjeu)
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇栗東:矢作芳人厩舎
◇販売総額 5,000万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:均整の取れた雄大な馬体にスラリと伸びた脚。放牧地ではパワフルにして体を持て余すことはなく、大きく柔らかいフットワークには軽さもあり、随所に血統馬らしい雰囲気を感じさせてくれる。筋肉の付き方も比較的早く、兄姉同様のスピードに加えて、本馬は力強さと完成度の高さも兼備。父にキズナを迎え、早めの始動にもしっかりと対応してくれそうだ。適性はクラシックディスタンスにあり。賢母が待ち望む重賞タイトルの獲得を現実のものとしたい。
募集時写真:
■サティアナ'19
◇牝1歳 鹿毛 2019.03.16生 浦河産(三嶋牧場)
◇父:キングカメハメハ 母:サティアナ (母の父:Street Cry)
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇栗東:藤原英昭厩舎
◇販売総額 5,000万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:現時点では逞しさよりも美しさが上回る体つきだが、骨格や骨量に不足はなく、優秀な血を継ぐ母にも似た適度に伸びのある中サイズ。人に従順でありながら、放牧地で見せる他馬を蹴散らすほどの勝ち気な性格は、いかにも競走馬向きと言えよう。母の産駒は高い資質をもとに緩やかな成長曲線を描く傾向にあり、本馬も多分に伸びしろを感じさせる好素材。惜しくも他界した父が送る“最後の大物”として、ゆくゆくは大きく花開いてくれるに違いない。
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■レフィナーダ'19
◇牝1歳 黒鹿毛 2019.05.22生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:マジェスティックウォリアー 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇美浦:高柳瑞樹厩舎
◇販売総額 2,000万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:現時点では中サイズの牝馬らしい体つき。父との配合がうまくマッチしたようで、放牧地では手先の軽快さやキレのある動きを見せており、イメージは“芝でもやれるエンパイアブルー”といったところ。母のラストクロップにして、その集大成ともいえる確かな輝きを発している。母の産駒は完成までに時間を要する傾向にあるが、本馬は遅生まれにもかかわらず、それを補って余りある体質の強さを持っており、むしろ姉よりも早いデビューを期待してもよさそうだ。
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■スイートマカロン'19
◇牡1歳 芦毛 2019.03.12生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:ダンカーク 母:スイートマカロン (母の父:Tale of the Cat)
◇プラスビタールスピード遺伝子:CC型
◇栗東:高柳大輔厩舎
◇販売総額 1,800万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:全兄グランソヴァールほどの大型馬ではないものの、全体的にまとまりのあるバランスに優れた芦毛の中サイズ。兄の同時期よりも肉付きが良く、腹まわりやお尻のボリュームなどは兄姉以上。若駒時は総じて緩さを残しがちな血統とはいえ、これから育成調教を積むことにより、想像を遥かに超える変化や成長を見せてくれるのがこの母系の大きな魅力となっている。適性は全兄同様、やはり持ち前のパワーを活かしたマイルぐらいまでの条件にありそうだ。
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■ベネディーレ'19
◇牝1歳 鹿毛 2019.03.03生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:エピファネイア 母:ベネディーレ (母の父:クロフネ)
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇美浦:加藤征弘厩舎
◇販売総額 1,400万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:半兄ガンサリュート(京成杯2着)に相通ずる骨格に恵まれた迫力あるサイズと筋肉量の多いパワフルな体つき。放牧地での走りにも力感が漲っており、加えてスピーディさを窺わせるあたりは、“ダート馬のように見えて芝でもやれる母系”の特色が表れている。母の牝駒の中では最もしっかりとしている印象があり、トモに緩さを感じさせないことから、早期デビューにも対応してくれそうだ。初年度から牝馬の超大物を輩出した父の爆発力にも期待がかかる。
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■レトロクラシック'19
◇牡1歳 青鹿毛 2019.04.04生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:エイシンフラッシュ 母:レトロクラシック (母の父:ディープインパクト)
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇美浦:田村康仁厩舎
◇販売総額 1,200万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:ステラリードやゴッドフロアー、パラスアテナらが名を連ねる倶楽部ゆかりの牝系から、カーネーションCなど3勝を挙げた母の待望の初仔が登場。背丈はやや低めで中サイズの漆黒の馬体、おとなしい中にも良い意味での荒々しさを兼ね備えた競走馬向きの気性を有しており、放牧地ではいつも最後まで走り続けられる無尽蔵のスタミナを誇示。これまでに体調を崩したことがない点も頼もしく、タフさが要求される中・長距離戦での活躍が見込まれている。
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■ウインアルエット'20
◇牝当歳 鹿毛 2020.02.03生 浦河産(桑田牧場)
◇父:ルーラーシップ 母:ウインアルエット (母の父:ダンスインザダーク)
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇厩舎未定
◇販売総額 3,000万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:大きく立派な骨格、流麗な背中のラインは半姉エピファレーヌとの共通項。父にルーラーシップを迎えてトモのボリューム感が増し、優雅さと力強さを絶妙なバランスで併せ持つ、心ときめく牝駒の誕生となった。気性は名馬に通ずる自我の強さを窺わせる一方、ひとたび理解したことはしっかりと前向きにこなしてくれるタイプ。跳びの大きなアクションで放牧地を颯爽と駆け回る容姿は美しく、先頭でターフを駆け抜けるシーンが今から楽しみでならない。
募集時写真:
あくまでパッと見で、かつ全体的、大雑把な感想としてですが、エタンダール、ディメンシオン、そしてパンサラッサの半弟ミスペンバリー'19の5千万円は致し方ないところでしょう。対してサティアナ'19の5千万円はやや強気な設定か…。もちろん自信があっての値付けでしょうから高い安いを論じる気はないですが(^^ゞ
19年産馬6頭の分布で考えると、募集価格5千万円の2頭が王道の高額ゾーン。厩舎も矢作厩舎と藤原英厩舎(祝、復活!)というまさに王道路線のエース厩舎ですから、この2頭に出資する場合は期待と覚悟と多少のリスク(?)を背負って臨むことになるでしょう。
中価格帯の2頭はレフィナーダ'19とスイートマカロン'19。いずれもクラブゆかりの血統馬で、父はマジェスティックウォリアーとダンカークという、血統診断でお馴染み竹内さん関連の米国種牡馬になっています。この2頭はエンパイアブルーの半妹だったりグランソヴァールの全弟だったり、もともとの会員さんには説明不要の分かりやすさがありますからね。上とは厩舎が変わっていますが、そこも含めて楽しめそうな気がします。
比較的お求めやすい価格の2頭がベネディーレ'19とレトロクラシック'19です。ベネディーレの産駒は毎年募集されてきたわけではなく、レトロクラシックの初仔は当然これが初募集ですから目新しさもあったりします。いずれも血統的には筋が通っていますし、掘り出し物路線で狙っていくのは楽しめそうです。
(尚、レトロクラシック'19の血統診断にベネディーレ'19の画像が間違って貼り付いているようなので、クラブの皆さん、もしも気がついたらコソッと直しておいてくださいm(_ _)m)
そして、個人的にやや中途半端な位置付けに感じてしまうのが当歳募集のウインアルエット'20です。牝馬で3千万円は決してお安くはないですし、そもそも厩舎未定で当歳募集だとウーンと考えてしまいます。馬は可愛らしくて血統もOK、特に大きなマイナスポイントがないだけに、却って悩ましいところです。(こういう馬にツバをつけようと思ったら、当歳募集にしないと間に合わないって事なのかも…)
以上、雑感風に書いてみましたが、総じて魅力的な馬が多いですし、かなり楽しめそうな予感がします。お値段についても、広尾TCオリジナルの高額ポイントバックシステムを考慮するとむしろ良心的かと…。こうやって毎年毎年、クラブの思惑通りに行動してしまうのは口惜しいですが、自分のお金で楽しく遊んでいると思えばそれもまた良し、ですかねぇ(^^;)
キズナ産駒は人気ですし、5千万円は仕方がない範囲でしょうねぇ。。
これからまた楽しい悩みが始まります(^^ゞ
そこは頑張らなくていいと思います。
それに、さすがにそんなにたくさん間違わないと思います!( ・`ー・')キリッ
藤原厩舎復活は嬉しい限りです。
あとは、それが誤植でないことを祈りましょう!(冗談ですm(_ _)m)
ディープ産駒はさすがに入手困難だと思いますが、ブリランテとかなら…(^^ゞ
写真を見て気になった仔もいたのでお値段と相談しながらじっくり検討してみたいと思います( ´ー`)
意地でもタダでは済ませませんからね、広尾TCさんは(^^)
しかし、支払い早見表は気がつかなったなぁ…
と言いますか、そもそも見ないところなので…
でも、これで組長が誤植だったらさすがに大事件ですね(^^;)
開催されてたんですね!
よーし、頑張るぞぉ~(o≧▽≦)ノ
さらに意地で入手したであろう
キンカメ産駒であることは素晴らしい。
価格、馬体や歩様から
即満口にはならなさそうではありますが
調教師コメントが気になるところです。
ディープ産駒は追加募集に期待ですかね笑
今年も始まった、大間違い探し大会。字面だけ追った自分は、気が付きませんでした…
レトロに関しては、支払早見表がベネディーレになっている!を見つけて、「今年は、いいの見つけたぞ」と思ったんですが^^;
あとは、組長が誤植でないことを祈ってます。