イクイノックスの勝利で幕を閉じた第166回天皇賞・秋。。勝ち馬に最大の敬意を払うことが大前提ではありますが、それでも今年の天皇賞を最も盛り上げたのはパンサラッサだと感じていますし、個人的には『2着でもMVP』だと思っています。
そんな気持ちを一般の競馬ファンもある程度共有しているからでしょうか、競馬メディアが勝ち馬イクイノックスに負けないくらいパンサラッサのことを取り上げてくれていて、単なる『負けた馬』の扱いと思えないほど。。もちろん、これは出資者にとって非常に嬉しい話ですし、ありがたく余韻に浸らせて頂く意味でも、あえて関連記事をまとめて載せておくことにしました。
そんな中、唯一気になることがあると言えば、それはやはり『令和の○○』とか『○○の再来』といったキャッチフレーズが独り歩きしていることです。いや、そういうのはプライベートな空間(このブログ?みたいな)や仲間内の酒飲み話では大いに結構なのですが(ネタとしては盛り上がりますし)、スポーツメディア、競馬メディアが延々とそれをやり続けるのは話が違う気がします。
ちょっと違うけれど似た話としては、ヤクルトの若きスラッガー村上選手が56本目のホームランを打った時、日本人記録更新!みたいなわけのわからないジャンルを作って無理に盛り上げようとする風潮がありました。あれも個人的には相当に筋が違っていると感じたわけでありまして、もうちょっとキチンと褒めてあげないと王選手にも村上選手にも失礼のような。。(村上選手にはバレンティン選手のホームラン記録60本の更新を期待しています)
話がだいぶ逸れてしまいましたが、別に怒っているわけではなく、メディアにはプロとしての冷静、客観的な視点を持って欲しいですし、盛り上がれば何でもOKみたいな態度は取って欲しくないなぁと…。
なので、それぞれ素晴らしい逃げ馬だったツインターボやサイレンススズカの話はここまでにして、次走香港カップでは、再び『パンサラッサにしかできない逃走劇』を期待したいですし、今度こその勝利を祈りたいと思います!(^^)
【天皇賞】パンサラッサ“らしさ”全開も惜しい2着 矢作師「悔しいけど馬を褒めてあげたい」:デイリースポーツ
あと残り約3メートルで、国内G1初制覇を狙ったパンサラッサの夢ははかなく散った。
それでも久々に“らしさ”全開で場内をヒートアップさせた。向正面入り口で先頭に立つと、迷うことなく逃げてグングンと差を広げて行く。前半5F通過57秒4にどよめくスタンド。3角では15馬身以上、4角を過ぎてもまだ10馬身以上の差。“これはもらった!”-そう思ったところに、イクイノックスの豪脚が突き刺さった。
「最後の100メートルは脚が上がったけど、よく頑張ってくれた。すごい馬です。状態も良かったんでしょうね。何とかしたかった」と唇をかんだ吉田豊。「期待に応えられなくて申し訳ない」とは矢作師。直線に入る前から声援を送り続けていたとあって、その声はかすれ気味。「ここ2戦とは行きっぷりが違っていたからね。悔しいけど、きょうは馬を褒めてあげたいよ」と愛馬の奮闘をたたえた。
この後は予定通り、香港C・G1(12月11日・香港シャティン)へ向かう。「かなりこたえていると思うので、少し放牧に出してから香港へ。勝ちに行きます!」。きょうの悔し過ぎる敗戦が、燃える闘将を本気にさせた。
大逃げするパンサラッサ(右端)。左端はイクイノックス Photo by デイリー
【天皇賞・秋】ゴール寸前で…パンサラッサ2着 矢作師「負けた悔しさより馬を褒めてあげたい」:スポニチ Sponichi Annex
場内大興奮の逃走劇。逃げ一筋パンサラッサが沸かせた。好スタートで飛び出して迷わず行くと前半5F57秒4。98年天皇賞・秋で逃げたサイレンススズカと全く同じハイペースを刻んだ。一時は後続に15馬身以上の差。逃げ切るかに見えたが、最後の最後でイクイノックスにかわされ2着に終わった。
吉田豊は「最近はゲートがひと息だったのでゲートだけと思っていましたが、これだけ出てくれて、枠(3番)も良かったので向正面から馬に任せた。涼しくなって状態も上がっていたんでしょう。最後まで頑張ってくれていたので何とかしたかったです」と唇をかんだ。一方、矢作師は「負けた悔しさより馬を褒めてあげたいです」と力を出し尽くした愛馬を称賛した。「ジョッキーもうまく乗ってくれた。宝塚記念(8着)や札幌記念(2着)は押っつけて、あの程度の逃げだったが、今日は普通に行ってあのペース。それだけ状態も上がっていたと思う」と目を細めた。
次走は香港カップ(12月11日、シャティン)。3月のドバイターフを制した底力を国内でも示した個性派には海外G12勝目の期待が膨らむ。指揮官は「馬もこたえていると思うので短期でも放牧に出して香港に備えます。勝ちに行きます」。次なる大目標に心は飛んでいた。
【天皇賞秋】〝令和のサイレンススズカ〟パンサラッサに見た「夢の続き」 矢作調教師「勝てる計算でした」:東スポ競馬
[G1天皇賞秋=2022年10月30日(日曜)3歳上、東京・芝2000メートル]
後続を10馬身以上離しての大逃げ。予想通りの先手主張とはいえ、けれんみのない走りにファンは大いに沸いた。さすがにラスト1ハロンを過ぎたあたりで脚色が鈍り、ゴール10メートルほど前でイクイノックスの豪脚に屈したが、文字通りの完全燃焼の激走。間違いなくこのレースの主役だった。
「57秒台で行って59秒台で上がれば勝てる計算でした」とレース後に明かした矢作調教師。そして実際に刻んだラップは前半57秒4。これは奇しくも悲運の名馬サイレンススズカが1998年の同レースで刻んだ数字と同じ。後続を大きく離して3角過ぎの大ケヤキを通過するシーンも、24年前を彷彿とさせた。
故障発生でまさかの競走中止となったサイレンススズカ。いまだに〝結末が見たい〟と熱望するファンも多い悲劇の天皇賞・秋。結局、パンサラッサは2着に敗れたが、四半世紀ほど前の〝夢〟の続きを見た気がしたファンも多かっただろう。それだけファンを興奮させる逃走劇だった。
「夏はよくないのか行きっぷりが悪かったですね。今日はジョッキーも厩務員も、涼しくなってシャキッとしたと言っていました。ここ2戦はおっつけながら運びましたが、今日は普通に行ってあのペースでした。とても状態が良かったのでしょう。勝てなくて悔しいですが、よくやったと馬をほめてあげたいですね」と矢作調教師。稀代の逃亡者の次の狙いは香港カップ(12月11日、芝2000m)。「さすがにこたえたと思いますので、少し休ませて香港カップに行きたいと思います。勝てるでしょう。勝ちに行きますよ」と力強い言葉で締めくくった。
【天皇賞・秋】大逃げパンサラッサ あのサイレンススズカと同じ千M通過57秒4にどよめき:極ウマ・プレミアム
<天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走15頭
あの「伝説の快速馬」と同じ超高速逃走劇だった-。
7番人気のパンサラッサ(牡5、矢作)は、懸案だったスタートを決めて、大逃げを打った。
一時は後続を20馬身近くも離した逃げっぷりに、東京競馬場内も大きくどよめき、盛り上がった。
1000メートルの通過タイムは、なんと57秒4。1998年にサイレンススズカがマークした通過タイムと同じだった。
あの年のサイレンススズカは、1番枠から好スタートを切って、そのまま逃げた。ラップタイムは200メートル通過が13秒0、400メートル通過が23秒9、600メートル通過が34秒6、800メートル通過が45秒8、そして1000メートル通過が57秒4だった。
2番手にいたサイレントハンターに約10馬身、そこからさらに10馬身ほど離れた3番手にオフサイドトラップが続く、というよりも置き去りにするような超高速の大逃げだった。しかし、1200メートルを過ぎた後の4コーナー手前で悲劇に見舞われ、天国に召された・・・。
あれから24年。パンサラッサが刻んだラップタイムは、最初の200メートルが12秒6、400メートル通過が23秒5、600メートル通過が34秒7、800メートル通過が46秒0、そして1000メートル通過が57秒4だった。
サイレンススズカが天国へと旅立ったあの4コーナー手前でもスピードは衰えず、府中の長い直線で独走態勢に持ち込んだ。このまま逃げ切るのか-。多くのファンが、そう思ったことだろう。
残り30メートル付近でイクイノックスの決め手に屈してしまったが、レースを大きく盛り上げ、沸かせた立役者には違いなかった。そして、あの伝説の“スピードスター”と同じ1000メートルの通過タイム・・・。負けはしたが、この日のパンサラッサの走りは、ファンに多くの夢を与え、いろいろな記憶を思い出させてくれたのではないだろうか。偉大な敗者として、長く語り継がれていくことだろう。
天皇賞で大逃げするパンサラッサ(右端)Photo by 極ウマ
【天皇賞・秋】大逃げで沸かせた2着パンサラッサ 次走は香港Cへ - サンスポZBAT!
圧倒的な大逃げがレースを盛り上げた。7番人気のパンサラッサは好スタートを決めると、1000メートル通過57秒4のハイペースに。最大15馬身ほど2番手を離し、最後も粘り強さを見せたが、ゴール寸前に勝ち馬の決め手に屈した。
「ゲートだけだと思っていました。向こう正面から馬の気に任せて運んで、最後まで頑張ってくれたし、何とかしたかったですね」と吉田豊騎手は唇をかんだ。
見守った矢作調教師は「直線に向くどころか、その前から力が入った。今日はこの馬のペースで行けたからね。負けた悔しさよりも、馬をほめてやりたい」と誇らしげに語った。次走は香港カップ(12月11日、シャティン、G1、芝2000メートル)を予定。日本が誇る個性派が、ドバイターフ以来のG1・2勝目を視野に入れている。(綿越亮介)
パンサラッサ(右端)は5ハロン57秒4のハイラップを刻み、見せ場たっぷりの2着だった=東京競馬場(撮影・塩浦孝明) Photo by ザンスポZBAT!
パンサラッサの歴史に残るパフォーマンスから一夜明けましたが、正直、まだ興奮が冷めません。今日は平日(仕事)なのでそんなことではいけないのですが、まあ、人間ですから感情をゼロにはできないわけで、ちょっとフワフワした気分でいるぐらいは許してもらおうと思います。(在宅勤務だし、言わなきゃ気付かれないかな?(^^ゞ)
ということで、まずは昨日の天皇賞・秋に触れないわけにはいきません。。と思ったのですが、今年の天皇賞、そしてパンサラッサの走りについてはあまりにもたくさんの思いがこみ上げておりまして、それについては改めて記事を書きたいと思います。いや、今度の天皇賞を通じて感じたこととして、意外に専門家諸氏もパンサラッサのことを理解してくれていないんだなぁと感じまして、この機会に(これが正解!とかじゃなくて)私なりの理解をまとめておこうと考えたもので。
とにかく、パンサラッサには短期放牧でリフレッシュしてもらい、次の香港で二つ目のG1をゲットして欲しいです。早くも矢作先生がフライング気味に「香港では勝てる、勝ちに行く」と前のめり発言をしておられますが、まあ、それもこれもパンサラッサが元気なことが絶対条件ですからね!(でも、矢作先生って、こういうところも魅力になってますよね(^^;))
【天皇賞・秋】2着パンサラッサ、スズカと同じ57秒4で大逃走 矢作師「馬を褒めてあげたい」:スポニチ Sponichi Annex
場内大興奮の逃走劇。逃げ一筋パンサラッサが沸かせた。好スタートで飛び出して迷わず行くと、前半5F57秒4。98年天皇賞・秋で逃げたサイレンススズカと全く同じハイペースを刻んだ。一時は後続に15馬身以上。残り100メートル地点でもまだ5馬身差。逃げ切るかに見えた。最後の最後、猛追するイクイノックスに交わされ、無念の2着に終わった。吉田豊は「雰囲気は良かったです。最近はゲートがひと息だったのでゲートだけと思っていましたが、これだけ出てくれて枠(3番)も良かったので、向正面から馬に任せた。涼しくなって状態も上がっていたんでしょう。最後まで頑張ってくれていたので、何とかしたかったです」と唇を噛みしめた。
一方、矢作師は「負けた悔しさより、馬を褒めてあげたいです」と力を出し尽くした愛馬をまず称賛。続けて「ジョッキーもうまく乗ってくれた。涼しくなって、馬もシャキッとしていた。宝塚記念(8着)や札幌記念(2着)は押っつけて、あの程度の逃げだったが、きょうは普通に行ってあのペース。それだけ、状態も上がっていたと思う」と目を細めた。
次走は香港カップ(12月11日、シャティン)。3月ドバイターフを制した底力を国内でも示した個性派には、海外G12勝目の期待が膨らむ。指揮官は「きょうは馬もこたえていると思うので、短期でも放牧に出して香港に備えます。香港は勝てると思っているので…。勝ちに行きます」と次なる大目標に心は飛んでいた。
<天皇賞・秋>大逃げしたパンサラッサ(撮影・西海健太郎)Photo by スポニチ (○印、矢印など加筆しました)
ちなみに今週は出資馬の出走予定がありません。でも、昨日の余韻に浸りつつ休めるのはむしろありがたいと言いますか。。そりゃあ、簡単に気持ちを切り替えられるほど楽なレースではありませんでしたし、バトンを引き継ぐバスラットレオンだって、みんな落ち着け―、あんなレースは誰にでもできるモノじゃないぞー、って感じでしょうから(^^;)
ということで、今週の注目ポイント一番は、来週の武蔵野S(11/12東京)に挑むバスラットレオンの一週前追い切りでしょう。バスラットレオンはチャンピオンヒルズで調子を上げ、帰厩後27日の2週前追い切りで坂路54.5-12.1秒をマークしたあとも30日に坂路で15-14程度を乗られており、ここまではとても順調に来ているハズ。。おそらく今週ビシッとやって、輸送のある来週は少し軽めになるでしょうから、今週どこまで動けるかで期待度を測ることができそうです。
そして来週はもう一頭、パンサラッサの同期であるプライムラインの復帰戦も予定されています。こちらも30日の坂路で14-13程度を乗られていますし、涼しくなって状態も急上昇と聞いていますので、うまく調子を合わせていけるだろうと思います。いやホント、次走に限らず、プライムラインには元祖矢作セレクト馬の意地を見せて欲しいです!
次走未定ながら、そろそろトレセンに戻りそうなのはテラステラ、そしてキャピタルS(11/26東京)目標のキングエルメスです。こうして名前を並べてみると、我ながら矢作厩舎依存度の高さに愕然としてしまいますが、ここ数年は広尾オリジナル血統の馬でもまずは矢作先生に見てもらう、という流れができているので仕方がないですね。
あとはそうですねぇ、怪我などで休養中の馬は別にして、池江厩舎のカグヤにはそろそろ動きがあってもイイんじゃないですかねぇ。。もちろん慌てる必要なないのですが、できれば調子が上がっている時に入厩させてあげたいですし、年内に勝ち上がっておくのとそうでないのはだいぶ気分が違いますから…。あ、何となくカグヤは初戦から勝負になる前提になってしまっていますが、それを確かめるためにもそろそろトレセンへ、という感じです(^^ゞ
そう言えば、来週11/7は『2023/2024年2歳追加募集馬』への出資申込み解禁日になりますから、追加出資を含めてどうするかの作戦を決めなきゃいけないんでした。ひと休みと言っても何だかんだとやることがありそうですが、まあ、誰に言われたわけでもなく好きでやっている遊びですし、多少の忙しさは必要なのかもしれませんね(^^ゞ
**出資馬の状況**
**2020年総合成績**
それにしても、天皇賞2着の賞金は随分と豪勢なんですね(o´艸`)ムフ
天皇賞・秋(G1/芝2000m)で2着となったパンサラッサの関係者コメントです。
◇吉田豊騎手のコメント 「近走は少しモタモタするところがありましたが、今日は雰囲気も良く、ゲートだけに集中して臨みました。枠順も良く、そのまま行かせてハイペースだと思いましたが、この馬の気分に任せてレースを進めました。涼しくなって調子も良くなり、最後まで頑張ってくれていただけに何とかしたかったのですが…残念です」
◇矢作調教師のコメント 「前半を57秒台で行って、後半を59秒台で上がれば勝てると考えていました。ただ、さすがに59秒台では上がれませんでした。涼しくなって馬がシャキッとしてきましたね。宝塚記念や札幌記念では追っつけながらあの程度の逃げでしたが、今日は普通に走ってあのペース。状態が上がっていました。負けた悔しさよりも馬を褒めてあげたいです」
◇岡助手のコメント 「勝てませんでしたが、見ごたえたっぷりのレース。本当によく頑張ってくれました。心配していたスタートも今日は出られましたし、二の脚も良かったですからね。この馬の精一杯の競馬が出来たのではないでしょうか。あそこまで観客の皆さんを盛り上げ、魅了できたことは良かったと思います」
◆クラブのコメント 「筋肉が隆起してパドックでの雰囲気も良好。レースは前半の1000mを57秒4のハイペースで通過し、独走状態で直線を迎えるこの馬の真骨頂とも言える大逃走劇。最後の最後で惜しくも勝ち馬に交わされてしまいましたが、やるべき競馬が出来た上での天皇賞・秋2着。素晴らしい内容で我々を魅了してくれました。なお、「ひとまず上がりに異常はありません」と岡助手。このあとは「短期放牧を挟んで12月11日(日)香港・シャティン 香港カップ(G1・芝2000m)に向かう」(調教師)予定となっています」
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そうですねぇ、鞍上の吉田豊騎手が「最後まで頑張ってくれていただけに何とかしたかった」と口惜しがる気持ち、必死に仕上げてくれた岡助手の「観客の皆さんを盛り上げ、魅了できたことは良かった」と仰る気持ち、そして矢作先生が「馬を褒めてあげたい」とコメントしてくれたこと、全部ひっくるめて出資者である私も同じ気持ちですm(_ _)m
勝てなかった事実は変わりませんが、あれだけのレースができる馬は他にいないわけで、今の競馬界における唯一無二の存在として、競馬ファンの記憶に長く残るパフォーマンスを見せられたことが何より嬉しいです。
このあとは短期放牧を挟んで香港カップへ向かうとのことですが、タイプ的に府中の2000mよりコーナー四つのシャティンの方が走りやすいのは確かですから、これはもう二つ目の海外G1ゲットを期待せずにはいられません。
いや、そんな事より、まずは激走の疲れをしっかり癒し、さらに良い状態を作っていくのが先決ですね(^^ゞ
矢作先生の「涼しくなって馬がシャキッとしてきた」とのコメントからも、これから春先にかけてがパンサラッサの最も元気な期間と考えられます。となると、フレッシュな状態で再スタートを切りさえすれば、またきっと面白い競馬で(今度は世界の競馬ファンを)楽しませてくれるのではないでしょうか!
ちなみに、英語実況を聞いていても、やっぱり一番目立っているのはパンサラッサ!
【🇯🇵 Tenno Sho (Autumn) (G1), Tokyo, 2000m, 3yo&up, approx US$ 3.7m】
— JRA World Racing (@JRA_WorldRacing) October 30, 2022
Winner: Equinox(JPN)
J: Christophe Lemaire
T: Tetsuya Kimura
Sire: Kitasan Black
Dam: Chateau Blanche#天皇賞(秋) は、#イクイノックス が優勝!! pic.twitter.com/YQeW157Cbu
そして、胸が熱くなる4コーナー!
完敗🙇♂️🙇♂️🙇♂️シャフリヤールは反応し切れず最後に伸びたものの。見立て違いでした。申し訳ありません🙇♂️🙇♂️🙇♂️キッチリ差し切ったイクイノックス、そして、強い心で自分の形を貫いたパンサラッサ。胸が熱くなった4コーナーを。 https://t.co/I9O9riQlXn pic.twitter.com/mV1GbQpC1o
— 藤原有貴(研究ニュース) (@knews_fujiwara) October 30, 2022
やはり、パンサラッサの走りで競馬ファンが喜んでくれたことが嬉しいです!
天皇賞・秋のパンサラッサ大逃げに…SNS「熱かったなぁ~!」「サイレンススズカが蘇りました」:サンスポ
30日の東京11Rで行われた「第166回天皇賞・秋」(3歳以上オープン、G1、芝2000m)は、クリストフ・ルメール騎手の1番人気イクイノックス(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)が優勝した。
ネットが沸いたのは7番人気パンサラッサの大逃げだった。実況では“令和のツインターボ”と紹介された。向こう正面でハナを奪うと、15馬身以上のリードを保って直線へ。残り100メートル付近でも5馬身ほどの差があり、最後、猛追するイクイノックスにわずかにかわされたところがゴールだった。
レース後、すぐにパンサラッサがツイッターのトレンド1位となり、「パンサラッサの大逃げ熱かったなぁ~!!」「パンサラッサ君無事にレース終えてくれて良かった」「パンサラッサ最高だったよ」「いやー痺れた」「パンサラッサみたいな馬がいるとやっぱ面白いな」という労いと称賛のコメントが相次いだ。
また、ツインターボではなく、1998年の同レースで故障し、安楽死となったサイレンススズカの大逃げに重ねたファンも多かった。「今日のパンサラッサからはサイレンススズカが透けて見えて泣きそうになったのは内緒」「令和のツインターボって言っていたが、やはりサイレンススズカが蘇りました」「1000m通過タイム、サイレンススズカと一緒だもんなあ。なんてすごいレースだ」といった声も多数あった。
東京11R 天皇賞・秋(G1/芝2000m)に出走したパンサラッサは2着でした。
【レース内容】注目のゲートをクリア。内枠を利してハナに立ち、外の先行勢を制してグングン加速。思ったほど後ろがついて来なかったこともあり、最近のパンサラッサには珍しいほどの大逃げに。3コーナーから大ケヤキを通過する時点でも2番手以下は遥か後方にかすむほど、そのまま直線に入った時点でも手応えは残っており、懸命の逃げ切りを図りましたが…。残り100m地点では完全にやったと思いましたが、勝ち馬の豪脚に僅かに差されての2着入線となりました。
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見事な大逃げ!
天皇賞を盛り上げた最大の功労者!!
自分の競馬をやり切ったことが素晴らしい!!!
でも、どうせなら勝ちたかった。。
いやぁ、私、実はまだ手の震えが止まっていません。
もちろん勝てなかったのは残念なのですが、単勝22.8倍、7番人気の低評価に反発するかのように自分のスタイルで勝負したこと。逃げ馬不利と言われる府中2000mの天皇賞で果敢に35年ぶりの記録(ニッポーテイオー以来の逃げ切り勝ち)に挑み、その栄光まであと僅かのところに迫ったのですから、残念というよりむしろ誇らしい気持ちで一杯です。
あれだけの大差を最後に差し切ったイクイノックスは素晴らしい素質を持っていると思いますし、3着のダノンベルーガも本当に強い。。でも、札幌記念で負けたジャックドールにはきっちり借りを返すことができましたし、昨年のダービー馬シャフリヤールを完封したのですから、2着だろうが何だろうが、誰にも文句を言わせない素晴らしい走りだったと思います!
(天皇賞が1950mのレースだったら勝ってたなぁ(^^;))
いや、本音を言えばですよ、仕上げの過程とかメンコを外すタイミングとか最近出脚が鈍ってきたとか、レース前は不安になるような記事やコメントが出ていただけに、デキ自体がどうなの?という心配はあったんですよね。ところがドッコイ、矢作先生が仰った通りに「パンサはレースに行けば頑張る馬」であることを証明してくれましたし、これだけのパフォーマンスができる馬は滅多にいない、いまだに令和のツインターボとか言ってる場合じゃないってことを、改めて世間様に知らしめてくれたのが嬉しいです。
まだ興奮冷めやらぬ状態なので、いったんこの辺でひと息入れますが、これはアレですよね、12月の香港には今日以上の状態で出てくれそうですし、まだまだ唯一無二の逃走劇でたくさん楽しませてもらえそうです(^O^)
パンサラッサ号、本当にありがとう!
関係者の皆さんにも感謝です、お疲れ様でした!!
そして、次こそは勝って喜びを分かち合いたいです!!!
**2022/10/30東京11R 天皇賞・秋(G1/芝2000m)・良**
天皇賞(秋)【2022年10月30日東京11R】:競馬ラボ
**2022/10/30東京11R 天皇賞・秋(G1/芝2000m)15:40発走**
◎ パンサラッサ
○ シャフリヤール
▲ ジャックドール
△ カラテ
△ ポタジェ
△ マリアエレーナ
△ ノースブリッジ
△ ジオグリフ
今からレースの予想をするわけですが、最初にお断りしておきますと、これは予想というより妄想、空想、願望の要素が強く入っていますので、くれぐれも馬券購入の参考にしたりしないように… いや、最初からそんな方はいないと思いますけれど、万が一の場合でもすべて自己責任でのご判断をお願い致します。(せっかくの人気薄はキープしたいですし(^^ゞ)
ということで…
今週からBコースで行われる天皇賞は、パンサラッサ陣営のガチ逃げ宣言を考慮すれば、おそらく1分56秒台の攻防・決着になるでしょう。矢作先生が「この枠ならテンから出していくことになる」と仰っていること、外に回ったバビットがちょっかいを出してきそうなこともあり、1000m通過は57秒前半、つまりは1998年の天皇賞であの馬が刻んだ1000mのラップ、57.4秒を切る空前のペースでレースが進む可能性もありそうです。
パンサラッサの逃げはスタート後2ハロン目が極端に速く(10秒台も珍しくない)、そのあともペースを緩めず11秒台のラップを続ける独特のスタイル。先行馬がついて行くと先に消耗して馬群に沈み、中団待機の馬が離れ過ぎを警戒して早めに脚を使えば、結果、どうしても終いが甘くなるという。。これまで正面からこの『消耗戦の沼』を突破したのは、先行馬としてはタイトルホルダー、中団待機馬ならドバイターフのロードノースといった馬たちです。
また、この罠を逃れるもうひとつの方法は、いわゆる死んだフリというヤツで、どんなにパンサラッサが飛ばしても知らんぷりして後方で脚を溜め、直線一気の強襲に賭けるパターンです。この作戦はオクトーバーSのプレシャスブルーやドバイターフのヴァンドギャルドが実践していますが、実際には(2頭がそうだったように)たとえハマったとしても差し届かないリスクは避けられず、バリバリの人気馬には採用しにくい作戦だろうと思われます。
巷間囁かれている『天皇賞・秋で逃げ馬は勝てない説』にも一定の説得力はありますが、私としては当然その説に賛同しないわけでして、何故ならパンサラッサのような逃げのスタイルを採用した馬は、過去の天皇賞で逃げてきた馬たち、いわゆる『普通の逃げ馬』の中にはいなかったと思うからです。いや、1998年のあの馬が無事だったら歴史は変わっていたはずですが、それは言っても詮ない話。。とにかくパンサラッサには、自分のスタイルを貫いた先に何があるのか、それを確かめて欲しいと思います。
その上で、パンサラッサが自分の競馬に持ち込んだ時、それでも怖いのはどの馬か…。やはり、ドバイターフにおけるロードノースの役割ができそうなシャフリヤール、札幌記念で強さを証明したジャックドールの2頭がその筆頭格でしょう。
昨年のダービー馬、シャフリヤールはハマった時の破壊力はピカイチです。ダービーではあの強かったエフフォーリアに堂々と競り勝ったわけですし、ドバイで世界のG1を制すなど勝負強さも持っています。プリンスオブウェールズSでは坂のあるコースに実力を封じられてしまいましたが、東京へのコース替わりは明らかにプラスですし、何より藤原先生の怖さは私もよく知っていますので…(あ、怖さと言っても物理的な怖さのことではありませんm(_ _)m)。一部にはデキが今ひとつ、狙いはジャパンカップとの話も出ていますが、ダービー馬の底力は警戒せざるを得ません。
ジャックドールに関しては、札幌記念のパフォーマンスを見れば、確かにここを勝っても不思議ではない成長を感じます。ただ、あの一戦でパンサラッサとの勝負付けが済んだと考えるのは早計で、あの時のタイム差なしのクビ差が逆になっても全然おかしくないと思いますし、逆にこんなにオッズに差が出るのは『やり過ぎ』のような。。覚醒したモーリス産駒は怖い存在ではあるものの、むしろ札幌記念での成功体験がアダとなり、パンサラッサを追い切れない可能性が高まったとも考えられます。
注目の3歳馬たちは、何しろ眠たくなるようなスローペース(パンサラッサから見れば)しか経験していませんので、1000m57秒のレースにどう対応できるかはそもそも未知数です。もちろん、能力の高さで乗り越えてしまう場合もあるでしょうが、イクイノックス、ダノンベルーガはデビュー後僅か4戦の経験しかなく、ペースに戸惑っているうちに全てが終わっていた…みたいなことだってあり得ます。その点、曲がりなりにも6戦(内東京コース3戦)を経験しているジオグリフにはソツのない対応力がありそうですし、3歳勢から1頭を選ぶという観点で連下候補に加えることにしてみました。
あとはマリアエレーナ、カラテ、ポタジェ、ノースブリッジに印をつけましたが、基本的には10番より内側の馬、先行または中団前目の位置でしぶとい競馬ができそうな馬を選んでいます。
本来であれば(3歳馬を含めて)もっと印をつけたくなるメンバー構成なのですが、G1に出てくる馬ともなると、どの馬にもセールスポイントの一つや二つはあるワケで、思い切ってバッサリいかないとどうにもなりませんからね。すごく大雑把にあえて穴目を狙うなら、1~4番に入った馬たちの中で、パンサラッサの他にもう一頭来る!…みたいな狙い方だってアリだと思います。
1998年の天皇賞で、武豊騎手が跨るあの馬の2番手にいたサイレントハンターと吉田豊騎手。。その吉田豊騎手が、明日は矢作先生から「行くしかないやろ。たれてもいいから思い切って行ってくれ」との指示を受け、パンサラッサとともに先頭を行きます。ゴールまで続かなかったあの日あの時、あの道の先に一体何が待っていたのか…
この道を行けばどうなるものか
危ぶむなかれ
危ぶめば道はなし
踏み出せばその一足が道となり
その一足が道となる
迷わず行けよ
行けばわかるさ
【天皇賞・秋】(3)パンサラッサ 迷いなく逃げる、矢作師は吉田豊に託す:スポニチ Sponichi Annex
逃げ宣言のパンサラッサは朝イチの坂路を4F59秒9で駆け上がった。厩舎で陣頭指揮を執る矢作師はデンと構える。
「行くしかないやろ。たれてもいいから思い切って行ってくれ、と指示するつもりだが(鞍上は)大ベテランだから彼の判断に任せるよ」と吉田豊に託した。
厩舎を出発するパンサラッサ Photo by 提供写真(スポニチ)
ピエノフィオレ’21
端麗な容姿と軽やかなステップ、三冠牝馬の血統構成が夢舞台に誘う。
◇牝1歳 黒鹿毛 2021.03.09生 浦河産(宮内牧場)
◇父:エピファネイア 母:ピエノフィオレ (母の父:キングカメハメハ)
◇美浦・蛯名正義厩舎予定
◇販売総額 7,800万円 / 総口数 3000口
◇プラスビタールスピード遺伝子:TT型
◇Point!:2022年セレクションセールにおいて、牝馬で2番目に高額取引されて話題を集めた募集本馬。四肢がスラッと長く、体のラインを美しく魅せる佇まいは、まさに容姿端麗という言葉がぴったりと当てはまる好馬体。半姉ほど大柄ではないものの、放牧地での群れの中から素軽くしなやかにスッと先頭に躍り出る走りが印象に強く、ピリッとした気性は母譲り、馬体の雰囲気は父譲りとも言えるだろう。三冠牝馬デアリングタクトと酷似した血統構成も頼もしく、本馬に惚れ込んだ蛯名正義調教師と共に大きな夢を狙っていきたい。
◇最新近況(2022/10/26):北海道・日高町のファンタストクラブ在厩。9月中旬より騎乗馴致に移行しており、現在はおもにダート周回コースでハッキングまたはハッキングキャンター1600~2400mを消化しています。馬体重443kg、体高154cm、胸囲178cm、管囲19.5cm(10/15測定)
◇佐久間調教補佐のコメント:「ガッシリと実の詰まった体つきをしており、重苦しさなどなく、ここまではバランスの良い動きで綺麗な形のハッキングができていますよ。集団調教の際に他馬が暴れると釣られることもありましたが、今はもう大丈夫ですし、縦列、併走ともに嫌がるようなことはありません。ここ最近は馬場見せを兼ねてウッドチップ坂路やダート坂路にも入るなど、少しずつお勉強を進めているところ。ガシッとした体でありながら、身のこなしに柔らかみがあるのがイイですね」
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広尾TC募集馬には珍しい2022年セレクションセールの落札馬ということで、何かと話題になることが多い本馬。かく言う私もそれなりに注目しておりまして、近況報告があったこのタイミングで現時点の感想を書いておこうと思います。
と、本題に入るその前に、セール時に主催者側から公表された『OCD手術歴あり、ゆう癖あり』について、簡単に調べたことを載せておきます。本来はクラブから『こういう理由で(蛯名調教師も含め)全然心配していません』的なメッセージを出して頂きたかったのですが、基本的に『クラブとしては特に影響のない情報には触れません』という話みたいですからね(^^;)
ただ、これから載せる内容は、あくまで私が個人的に(ネットで)調べた情報に感想を組み合わせたものですので、クラブの見解とは何の関係もありません。出資検討にあたってどうしても気になる方は、個別に問い合わせるのが良いでしょう。
まずOCDに関しては、JRAのサイト『馬の資料室(日高育成牧場):OCDって何?』に解説が載っていますので、基本的な内容についてはそれを読めば十分すぎるぐらいだと思います。その上で、一番気になる『競争能力への影響』については、なかなか客観的なデータがないのが現状で、最終的にはそれぞれの判断にゆだねられるだろうと思います。
ただし、OCD手術は一般的には『(余程ひどい症状だった場合を除き)後の競争能力には影響がない』と言われており、セールに出す馬にはあえて『念の為の手術』をする場合があるぐらい。ピエノフィオレ’21もそのパターンだったかもしれませんし、個人的にはあまり気にしなくて良いと思っています。また、一口馬主DBの『入厩前の手術による影響は?【一口データ研究室】: 一口馬主DB』の分析でも、入厩前にOCD手術をした馬の勝ち上がり率は、健康で手術と無縁だった馬の勝ち上がり率より高いとのデータもあり、『後の競争能力には影響がない』という一般論を裏付ける内容になっています。
実は、私のかつての出資馬スプラッシュエンドもOCD手術歴ありだったのですが、『それは必ずしもマイナスにはならない』と信じて出資をし、結果、スプラッシュエンドは頑張ってオープンまで出世をしてくれて… ということなので、ピエノフィオレ’21のOCD手術歴に関しても、私は全然気にしないスタンスで考えるつもりです。
次に『ゆう癖あり』についてですが、こちらはOCDよりややこしい話の可能性があるようです。
ゆう癖とは洗い場や馬房内で馬が左右に身体をゆらゆら揺らす癖のことで、クマが檻の中でやる仕草に似ていることから『ゆう癖(熊癖)』と呼ばれているのは御存じの通りです。(youtubeを探すといくつか動画もありますね) そして、OCDのように手術してしまえば無かったことになる症状と違い、絶えず左右に身体を揺らすことによる脚元への負担やストレスなど、競走馬にとってプラスになると思えない影響を、継続的に与える(かもしれない)のがいやらしいところです。
ただし、例によってJRAのサイト『馬の資料室(日高育成牧場): さく癖について』によれば、いわゆる馬の悪癖については原因、対策に確立された正解がない場合もあり、そもそも直す(治す)べきものなのかについてすら、意見が分かれている状況が記されています。ゆう癖についても一般的な対処法はいくつかあるようですが、症状がどの程度のものなのかによって、対策、対処をどうすべきかは(すべきかどうかも含めて)大きく変わってくるのでしょう。
となると、ピオノフィオレ’21のゆう癖がどの程度のものなのか?が気になるワケですが、これはもう我々部外者は確認のしようがありません。ただ、ひとつの救いとしては、本馬はセレクションセールという市場を通じて、少なくとも一度は(蛯名調教師のような)プロの目でチェックされた馬であること、セール時点で公開されていた『ゆう癖あり』情報も含め、市場でそれなり以上の評価を受けた馬である、ということでしょうか。
もちろんこれから先、本馬のゆう癖がどうなっていくのかは分かりません。なので、結局のところ本件についての判断も各自でやるしかないわけですが、少なくとも蛯名調教師が(惚れ込んだかどうかは別にして)預かると言っておられるのは事実ですし、近況においてファンタストの佐久間調教補佐が一言も触れていない点を好意的に解釈すれば、『ゆう癖はあるがそれほど気にしなくて良いレベル…』 と考えることもできるでしょう。(あくまで個人の感想です)
いやぁ、軽い気持ちで書きはじめたら、本題の前に随分と長く書くハメになりました。まあ、結果的にOCD手術やゆう癖について改めて調べたりできたので、お陰様で多少の勉強にはなりました。あと、結論めいたことは言えないですが、以下、本馬に対する感想については、『OCD手術やゆう癖を気にしない前提』で進めたいと思います。
ということで、まずは血統についてですが、これがもう一般論として期待できる血統構成というだけでなく、広尾TC会員にとって、いや、クレッシェンドラヴ出資者にとって、いや、良くも悪くもハイアーラヴ産駒と長く付き合ってきた会員にとって、実に上手にスケベ心(?)をくすぐるような要素が入っているんですよねぇ…。
ピエノフィオレ’21(5代血統表)
エピファネイア×キングカメハメハ×サンデーサイレンスのパターンがデアリングタクトと同じであること、キングカメハメハ×シーザリオ、キングカメハメハ×シンボリクリスエスの相性の良さ、サンデーサイレンス×Sadler's Wellsをセットでクロスさせる技法については竹内さんの血統診断にある通りで、確かに期待値の高い配合なのが一目瞭然です。
そして竹内さん、今回はそういう一般的な分析に加えてフォーリアとハイアーラヴが3/4同血であることに注目してしまったという…。つまり、クレッシェンドラヴはハイアーラヴ×ステイゴールドですから、ざくっとクレッシェンドラヴ≒フォーリアクイーンと考えられますので、ピエノフィオレ’21は、『全体的にはデアリングタクトをイメージしつつ、母系にクレッシェンドラヴの要素がプラスされている』ことになるんですね。
まあ、後段の話は一般の一口ファン(?)には関係ないかもしれませんが、私のような広尾TC一本、思い入れ重視、ハイアーラヴ大好き会員にとってはそれなりに刺さる部分でありまして、竹内さんのお陰で妙なことに気づいちゃったなぁ…と、何となく気持ちがざわついたりはしています(^^ゞ
次に馬体についてですが、全体の印象として脚長ではあるもののバランスが良く、太くも細くもない均整の取れた好馬体と言って良いでしょう。測尺は10/15時点で馬体重443kg、体高154cm、胸囲178cm、管囲19.5cmとなっていますので、おそらくは、中型サイズでしっかりした身体つきの牝馬になっていくだろうと思います。
動画を見ると、(やや面倒くさそうに歩いているのはさて置いて(^^;))重くもなく堅くもなく、また、あまりに柔らかすぎて緩さを感じるような部分がないのは良いと思います。このあたりはサンデー×Sadler's Wellsセットのクロスに加え、キンカメやシンクリの要素がバランス良く取り入れられている血統構成ゆえかもしれません。
黒鹿毛の馬、黒っぽい馬は格好良く見えたりするものですが、それを差し引いたとしても、さすがにセールでそれなりの価格がつく馬だなぁと感じますし、まだまだ成長が見込める姿かたち、血統からも大きなマイナス要素はないと思います。
しかし、こうやって見ていくと、やはり良い馬に思えてくるんですよねぇ。。気になるところがないかと言えば(気性面など)微妙な部分はあるものの、この時期に全てを確認するなんて無理な話ですし、だとしたらどうすべきなのか…。
幸か不幸か『即満』まではなさそうな値付けになりましたので(^^;)、ポイント利用を前提に少し様子を見てみようかな?というのが現時点のぶっちゃけ感想ですが、果たしてそのとおりに行動できるかどうかは私にもわかりません。。ここは一歩後ろに下がって冷静になり、ステラエージェント’21、エンパイアブルー’21、ステラリード’21、デプロマトウショウ’21の中に、高額牝馬をもう一頭追加するのかどうか、といった観点でも考えてみたいと思います。
あとはそうですねぇ、藤沢先生の厩舎をほぼそっくりそのまま受け継いだ蛯名厩舎がどうなのか、多少の興味があったりはしますので、それについても自分なりに検討していきたいと思います(^^ゞ
シュウジデイファーム在厩のボンドオブラヴは、引き続き、おもにBTCの坂路でハロン17~20秒ペースのキャンター2本を消化。週1~2回の速めを乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「地道に乗り込みを重ねており、速めを行く日は1本目に15-15、2本目に3F40秒程度で登坂。まだラストは仕掛けられて併入に持ち込むような形になってしまいますが、自身との比較で言えば馬に気持ちはありますし、ここにきて少しずつ良化の兆しを窺わせているようにも感じます」
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「自身との比較で言えば馬に気持ちはありますし、ここにきて少しずつ良化の兆しを窺わせているようにも感じます」というのは悪いコメントではないですが、この時期の2歳馬に対するものとしては多少頼りないかも…。
ただ、前回と今回の近況で(ペースはゆっくりながら)続けて少しずつ良くなっている話が出たのは、これまでにはあまりなかったことですからね。多少頼りなかろうがどうだろうが、地道にこの流れを継続していくしかありません。
そうですねぇ、何とか年内に移動の話が出るぐらいにはなって欲しいのですが、仕掛けられてやっと3F40秒の現状では『まだまだ厳しい…』といった感じなのかもしれません(^^;)
【シュウジデイファーム在厩のボンドオブラヴ:公式HP(2022/10/14更新)より】
シュウジデイファーム在厩のトリフィスは、今週より曳き運動を開始しています。
◇石川代表のコメント 「レントゲン検査により経過を確認し、日に10分ほどの曳き運動を開始。舎飼が続いたこともあって急に屋外に出すのは危ないですから、まずは厩舎内の廊下を歩かせています。運動の時間を少しずつ延ばしていきながら、パドック放牧もしくはウォーキングマシン入りにつなげていければと思います」
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厩舎内の廊下を歩くだけとは言え、早くも曳き運動ができたのは良いニュースです。どうやら術後の経過は良さそうなので、次回近況までには(ウォーキングマシンは気が早いかもしれませんが)パドック放牧が始まっているだろうと思います。
いずれにしても、本格調教開始までにはまだ時間がたっぷりありますから、日々をのんびりと、ストレスを溜めることなく過ごしてもらえれば…。そしてその結果、馬体がひと回り大きくなってくれたらラッキーです(^^ゞ
【シュウジデイファーム在厩のトリフィス:公式HP(2022/10/14更新)より】
【天皇賞・秋】パンサラッサは追い切り日を上回る好気配 矢作調教師は改めて逃げ宣言 : スポーツ報知
◆第166回天皇賞・秋・G1(10月30日、東京・芝2000メートル)=10月28日、栗東トレセン
札幌記念2着からの臨戦となるパンサラッサ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)は開門直後の坂路に登場。59秒9―14秒5と大きめを乗られ、活気十分に駆け上がった。
矢作調教師は「ようやく状態が上がってきた。追い切り日より、今朝の方が良かった」と良化に笑み。今回もハナを譲らない姿勢のトレーナーは「最近はスタートが悪くないのに2、3歩目が鈍い。ただ、折り合いがつくようになったことはマイナスになっていない。“ため逃げ”でも大丈夫なのはドバイ(ターフ=1着同着)で証明している」と話した。
【天皇賞・秋】パンサラッサ吉田豊、大逃げ宣言「いかに先手とれるか」鍵はスタート:極ウマ・プレミアム
天皇賞・秋(G1、芝2000メートル、30日=東京)の枠順が27日に確定した。
逃げて、逃げて、逃げまくる。
パンサラッサに騎乗する吉田豊騎手(47)が大逃走劇を宣言した。「切れ勝負ではきついので、いかに先手をとれるか。うまく向正面までに前に行って、ペースを落とさずに最後は自分から動いていきたいです」。同馬とは今年のドバイターフ勝ちを含む【3 1 0 1】と好相性。自身は08年マイルCS(ブルーメンブラット)以来、14年ぶりのJRA・G1・10勝目がかかる。
狙いを完結させる鍵はスタートだ。ここ2走がゲートで立ち遅れ、鞍上に促されて先手を取る場面が目立った。同騎手は「もともとスタートが速い馬じゃないですし、前走もちょっともたもたしてからいけました」と振り返る。それでも前走札幌記念はジャックドールに首差の2着。「3、4コーナーであれ? という手応えでしたが、最後はもう1回ジャックドールに食い下がってくれましたね」と踏ん張りに力を感じた。
天皇賞・秋と同舞台の7走前オクトーバーSで初コンビを組み、大逃げを打って勝利を挙げた。「今回は特殊な舞台で外枠だときついですし、内でも外から入られてしまう」と懸念の枠は2枠3番とやや内寄り。「前走のようなタフな馬場が得意で、府中の高速馬場はどうかなと思いますが、(この舞台は)オープンでも勝っているので。自分のリズムでいけることが理想的ですね」。迷いは1ミリもない。行けば必ず、道は開ける。【桑原幹久】
【天皇賞】パンサラッサ“逃走V”へ突き進む 歴史の壁ぶち破れ!35年ぶりの快挙へ:デイリースポーツ online
主導権争いが注目を集める今年の秋盾。ただ、パンサラッサ陣営はハナを譲る気など毛頭ない。2枠3番から果敢に飛び出し、自らのスタイルを貫くだけ。35年ぶりとなる“逃走V”へ突き進む。また、唯一の木曜追いとなったダノンベルーガは27日、美浦Wで気持ち良さそうにストライドを伸ばし、万全の態勢をアピールした。
問答無用の逃げのスタイルで覚醒-。世界の頂点まで上り詰めたパンサラッサは、2枠3番からのスタートに決まった。逃げの手を打つには絶好枠。ただ、「また内か。真ん中ぐらいが良かったかな」とは矢作師。近2戦で行き脚が鈍っていたことを懸念してか、少し落胆した様子だ。
舞台はスタート直後にコーナーを迎えるため、内枠が断然有利とされる東京芝2000m。「府中の二千だから内で良しとしないとね」とすぐに気持ちを切り替え、「この並びだと、余計に出していくことになるかな」とハイペースの逃げを想定した。
しかし、同型のライバルから主導権を握ったとしても、次に立ちはだかるのは厚い歴史の壁だ。秋の盾を逃げ切るのは至難の業。距離が2000メートルに短縮された84年以降、逃げて勝利をつかんだ馬はただ1頭、87年のニッポーテイオーだけだ。厳密には91年にハナを切ったプレクラスニーが優勝しているが、これは1位入線したメジロマックイーンが降着となったため。パンサラッサが逃げて勝てば、35年ぶりの快挙だ。
札幌記念2着後は、ここに目標を定めて仕上がりは良好。追い切り翌日の木曜は、引き運動で体をほぐした。「追い切り後も状態は変わらないよ。自分の競馬に徹して、応援してくれるファンの皆さんが望む結果を出したい」。ファンはもちろん、誰より矢作師自身が、ワクワクするような競馬を期待している。
【天皇賞・秋】(3)パンサラッサ 迷わず行けよ!吉田豊「自分から動いて後続に脚を使わせたい」:スポニチ Sponichi Annex
87年ニッポーテイオー以来の逃げ切りを狙うパンサラッサは2枠3番。ニッポーテイオーは3枠4番から後続に5馬身差をつける逃亡劇だった。枠順決定の知らせを受けた矢作師は開口一番「また内か」と漏らしながら、すぐにレースをイメージする。
「内だからヨシと言わないかんのやろな。真ん中ぐらいがやりやすいが、コース形態を考えれば内が損になることはない。ジョッキー(吉田豊)にはスタートだけ気をつけてと。この枠なら余計に出して行くしかない」
最近、出脚の鈍さも目につくが、同型バビットが外の12番を引いたことから理想的な単騎逃げに持ち込めるかも。08年マイルCS(ブルーメンブラット)以来、14年ぶりのJRA・G1制覇を狙う吉田豊も心はひとつ。「ハナに立って、うまく向正面に入りたい。切れる馬ではないのでペースは落とさない。(他馬に)内に入られずにリズム良く運ぶことが理想。高速馬場で直線の瞬発力勝負になると厳しい。自分から動いていって(道中から)後続に脚を使わせたい」と思い描く。
天皇賞出走の注目馬ともなると、まさに連日、競馬メディアに取り上げてもらえるわけですが、ここまでくると、メディア取材記事の一語一句に反応してアレコレ考えても始まりません。
仕上げのプロセスは過去の話ですし、枠順もすでに決まったことですから、あとは無事に輸送をクリアして当日を迎えるだけ。。馬場に出てしまえば吉田豊騎手にお任せですから、いつものように思い切って乗ってもらえればOKです。
その吉田豊騎手によれば、「ハナに立ってうまく向正面に入りたい。切れる馬ではないのでペースは落とさない。自分から動いていって(道中から)後続に脚を使わせたい」とのこと。。私もまさにその通りだと思いますので、まずはリラックスしてゲートをクリアし、パンサラッサの力を信じて導いて頂ければと思います。
府中の2000mで行われる秋の盾を逃げ切ったのは87年のニッポーテイオーだけとのことですが、それでも迷わず行くのがパンサラッサの真骨頂です。考えてみれば、35年ぶりの記録に挑めるなんて逃げ馬冥利に尽きますしね。
どうせなら分厚く高い壁を突き破り、堂々と歴史に名を残したい!( ・`ー・')キリッ と、パンサラッサが考えているかどうかは別にして、あまり結果を気にせずに、自分らしく、気分良く走ってきて欲しいと思いますm(_ _)m
吉澤ステーブルWEST在厩のカグヤは、おもに坂路でハロン17~18秒ペースのキャンター2本を消化。週1~2回15-14程度を乗り込まれています。
◇柴原マネージャーのコメント 「もともと前進気勢が強い馬ですが、調教を進めていくうちにテンションが高めで力みやすい面やハミに反抗的な面は影をひそめ、移動当初に比べて折り合いがつくようになってきました。まだ全体的に成長の余地を残している印象があるものの、精神面が着実に良化しつつあるのも事実。今は飼葉も与えた分をしっかりと食べてくれていますよ。毎週金曜日に調教師が来場して状態をチェック。さらに乗り込んで体質強化を促し、トレセン入厩に向けての態勢を整えていければと思います」
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北海道の本場からWESTに移動して約一ヶ月、その間も順調に乗り込みを重ね、「力みやすい面やハミに反抗的な面は影をひそめ、移動当初に比べて折り合いがつくようになってきた」のは素晴らしい成果です。飼葉をしっかり食べて体重も増加傾向にありますし、トレセン入厩の準備が着々と進んでいると言って良いでしょう。
池江先生も毎週チェックしてくれているようなので、カグヤの変化については逐一把握をされているはずです。柴原マネージャーのコメントを額面通りに受け取るならば、そろそろ入厩ゴーサインが出ておかしくない状況のように思えます。
ただ、池江厩舎のような人気厩舎の場合、馬の準備ができたからと言って「じゃあすぐに入厩させよう!」とはならないのが難しいところ。。当然ながら馬房に空きがなければ入れられないですから、そのあたりのタイミングが合うかどうかもポイントになってきます。(この辺は矢作厩舎でも同じですが、矢作厩舎の方が回転が早い?気はします)
池江厩舎の馬房の状況については何とも言いようがないですが、出資者の勝手な希望としては、11月には入厩をして、少なくとも年内1勝はめざしたいなと…。池江先生にその気になって頂くためにも、引き続き吉澤ステーブルWESTで良い動きを見せて、もういつでも行けるぞ!的なアピールをしたいところです。
【吉澤ステーブルWEST在厩のカグヤ:公式HP(2022/10/27更新)より】