ヴィジャーヤは、7月3日小倉12R 1勝クラス(ダ1700m)に城戸義政騎手で出走します。
- 22.06.30 城 戸 栗東CW良 半哩 -53.7-37.9-12.4(8) 馬ナリ余力
◇奥村豊調教師のコメント 「疲労の蓄積はないですし、落ち着いた状態で調教に臨んでくれそうでしたので、先週末よりコース入りを再開し続戦の方向で調整を進め、出走に備えていました。7月5日(火)川崎 ジュライスター賞(ダ1600m)に申込を行いましたが、そこは補欠の一番手。30日のCウッドでの追い切りもスムーズで良好な動きでしたので、最終的には今週末の小倉へ向かいたいと思います。今度はダートでの走りを見ていきましょう」
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ヴィジャーヤの出走が確定しました。レースは7/3小倉の最終レースとのことですが、6/11春日井特別から6/19阪神の一般戦に連闘したあと、さらに中一週での出走になりますし、もともとは川崎の交流戦が第一希望だったようですから、この出走が吉と出るか凶と出るか、ダート適性の再確認を含めて注目したいと思います。
追い切りは例によって城戸騎手騎乗でCWを半哩から。。「スムーズで良好な動き」と嬉しいコメントがもらえましたので、多少使い詰めていても状態は良いのだろうと思います。いや、暑さもあるので心配は心配なのですが、「疲労の蓄積はなく落ち着いた状態」であるならば、なんとなく間隔をあけるより積極策をとった方がイイ、との判断なのでしょう。
ヴィジャーヤは中央復帰後、芝のレースを2回走っていずれも二桁着順になっています。ただし、内容的には芝適性というより距離が問題に思えましたから、正直なところ『1700mはどうなの?』という懸念はあったりします。もちろん、結果はやってみなければ分かりませんが、地方で経験してきたダート短距離という条件を一番後回しにするあたり、奥村先生の『予断を持たずにいろいろ試したい』という気持ちがよく表れていると思います。
あとは、ヴィジャーヤがどこまで期待に応えられるかです。これまでの内容からテンのスピードは足りていると思いますし、きちんと競馬ができるのも概ね確認済みですから、積極的なレースで大きな前進を見せて欲しいと思います。
**2022/7/3小倉12R 3歳以上1勝C(ダ1700m)出走馬**
【2022/6/19阪神7R 4歳以上1勝C(芝1600m)でのヴィジャーヤ:公式HPより】
チャンピオンヒルズ在厩のプライムラインは、おもに周回コースで軽いキャンター2000m、坂路でハロン18~22秒ペースのキャンター1本を消化しています。
◇小泉厩舎長のコメント 「決して馬自身がぐったりしているわけではありませんが、目の周りの黒ずみや睾丸が下がり気味なところなどを見ますと、やはり夏に強いタイプではなさそうですね。加えてこの暑さですから、他馬たちも楽ではないみたい。完全な夏バテになってしまうと立て直すのに時間がかかりますので、当面は無理せず軽めの調整で体調管理に努めます」
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昨日は外に出る用事があったのですが、いやホント、(今年はもう梅雨が明けてしまいましたし)まだ6月なのに本当に暑いっすね。。これだけ暑いとプライムラインは夏が嫌いとか弱いとか、そういうレベルの話じゃない気もしますし、休ませているつもりでも結局夏バテに…みたいなことになるのが心配です。
もちろんチャンピオンヒルズさんでも暑さ対策は考えて頂いているはずですが、そうは言っても…ですから。。これはもう、今年はみんなで北海道旅行をした方が良いんじゃないかと、そして、夏休みを満喫したあとに気持ちを切り替えて秋競馬に向かうで良いんじゃないかという気がしてきました。はい、それほど昨日は暑くて大変だったんです(^^;)
【2022/5/1阪神7R 4歳以上1勝C(ダ1400m)でのプライムライン:公式HPより】
◇澤担当のコメント 「アイシングケアと冷湿布を続けてきた甲斐があり、ようやく熱感が治まってきた様子。この分であれば、今週末もしくは来週から乗っていけるのではないでしょうか。体つきはフックラしており、いい休養になったようですが、なにしろこの暑さですからね。なるべく涼しい時間帯に乗るなどして対応していければと思っています。休養後ですから、テンションの高ぶりにも注意が必要です」
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まずは、(左前蹄交突による)挫跖の後遺症(?)がようやく治まってきたのは何よりです。今のところその他の状態は悪くなさそうですし、今週か来週には乗り運動が始まるとのことなので、これなら再スタートができそうです。
ただし澤さんが仰るように、今年の夏は本当に暑いですからねぇ。。こんな事なら次走はいっそ北海道で…とも考えてしまいますが、鈴木慎先生はそういう事をするタイプかどうかよく分かりません。もしも北海道なら札幌の芝1500mなども面白いと思うのですが、やはり、普通に新潟を使う可能性の方が高いですかね(^^ゞ
【2022/3/27中山8R 4歳以上2勝C(芝1800m)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
テンコートレーニングセンター在厩のクレッシェンドラヴは、今週より走路入りを開始しています。
◇伊藤マネージャーのコメント 「まずはトレッドミルでウォーミングアップを行い、それから走路で軽いキャンター2000mを消化。いったん楽をさせていた分でしょうか馬に活気がありますし、今思えば、前走後はやはり疲れが溜まっていたのかもしれません。本馬はトレッドミルだといっそう集中して走ってくれますので、騎乗開始までに効果的な調整ができたようにも感じています」
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コンディションが上向きになりつつあったクレッシェンドラヴですが、予定通りに騎乗運動を開始して、その流れが確実なものになってきたようです。テンコートレセンの水が合う所為もあるかもしれませんが、多少の疲れがあっても休ませるとしっかり回復してくれるのは、まだまだ若い証拠なのかもしれません。
次走に関しては、札幌記念もアリかな?と考えたものの(過去のパターンをベースに考えると)可能性は低そうですから、やはりオールカマーになるのかなと。。もちろん馬優先で考えて頂ければOKですし、(いくらテンコートレセンが涼しい場所にあるとは言え)異常に暑くなりそうな今年の夏を無事に乗り越えるのが先決ですね(^^;)
【2022/1/23中山 AJCC(G2/芝2200m)でのクレッシェンドラヴ:公式HPより】
少し落ち着いてきましたので、私なりに宝塚記念の振り返りをやりたいと思います。と言っても、今回振り返るのはあくまでパンサラッサ中心、ベースはラップタイムになりますので、それ以外の要素(血統とか相手関係とか)はほとんど考慮しません。なので、それほど参考にはならないと思いますので悪しからず(^^ゞ
ということで、まずは宝塚記念のラップタイムです。
宝塚記念(2022/6/26 阪神)
0-0400m 22.9
0-0800m 46.0
0-1200m 69.7(1.09.7)
0-1600m 93.4(1.33.4)
0-1800m 105.3(1.45.3)
0-2000m 117.7(1.57.7)*
0-2200m 130.8(2.10.8)*
*0-2000m、0-2200mについてはタイトルホルダーではなくパンサラッサの(推定)走破タイムです。
比較対象として、パンサラッサが逃げ切ったドバイターフ、中山記念、福島記念のラップタイムを載せておきます。
ドバイターフ(2022/3/26 UAEメイダン)
0-0400m 24.29
0-0800m 47.06
0-1200m 69.60(1.09.60)
0-1600m 92.68(1.32.68)
0-1800m 105.77(1.45.77)
中山記念(2022/2/27 中山)
0-0400m 23.9
0-0800m 46.3
0-1200m 69.1(1.09.1)
0-1600m 92.9(1.32.9)
0-1800m 106.4(1.46.4)
福島記念(2021/11/14 福島)
0-0400m 22.7
0-0800m 45.5
0-1200m 69.2(1.09.2)
0-1600m 94.0(1.34.0)
0-1800m 106.1(1.46.1)
0-2000m 119.2(1.59.2)
ザッと見比べただけでも、宝塚記念のパンサラッサがドバイターフ、中山記念、福島記念に匹敵する、あるいはそれらを上回るペースで飛ばしていたことが分かります。にもかかわらず、坂のない福島でマークした2000-2200m:13.1秒と同タイムで阪神の2000-2200mをクリアしているのは立派ですし、パンサラッサが福島記念の時からさらに強くなっていることの証ではないかと思います。(馬場状態とか諸々の要素を無視していますけれど)
レース後に吉田豊騎手が「最後も止まっていないんだけど、そこから伸びるというよりは、踏ん張るといったタイプですから…」と仰っていますが、要するに、吉田騎手は最後の1ハロンが13秒になっても逃げ切れるセーフティリードを作りたかった、それゆえの超ハイペース逃げだった…という事なのだと思います。
さて、ここまでの話はある意味当たり前、タイトルホルダーは強かったし、その他パンサラッサに先着した馬たちは(あのハイペースの中で)よく頑張ったよね!というだけの振り返りです。
でも、あきらめの悪い、そして未練がましい一口馬主の典型である私としては、振り返りの中であっても『何とかタイトルホルダーに一矢報いたい』と考えておりまして…。その観点で宝塚記念をイジろうとすると、やはり、『スタートの失敗とその後の立ち回り』について深堀するしかないんじゃないかと思うわけです。
どういう事かと言いますと、(ゲートがスムースで内側にいたディアンドルがスッと引いてくれた)福島記念の0-400mは22.7秒ですが、これをハロンタイムに分解すると、11.9-10.8秒だったんですよね。対して宝塚記念の0-400m:22.9秒を分解すると、これが何と12.5-10.4秒というバランスに…。阪神は最初に坂を越える必要があるので、0-200mが遅くなるのは仕方がないにしても、だからと言って200-400mの10.4秒はメンタマ飛び出るぐらいの速さですからねぇ。
しかも、立ち遅れたパンサラッサは200m地点ではタイトルホルダーのほんの少しだけ後ろにいましたから、純粋な200-400mの時計としては、ほとんど10秒ソコソコだったのかもしれません(バランスで言えば12.8-10.1秒みたいな感じ)(°◇°;)
200-400mを10秒ソコソコで走るレースなんて中距離戦ではお目にかかれませんから、6着に負けたエフフォーリアの横山武史騎手が「ついていくのが精一杯、脚が溜まらなかった」とコメントしていたり、14着に大敗したアリーヴォの武豊騎手が「ペースが速すぎ、こんな馬場になってしまっては」と口惜しがる気持ちも分かります。(余談ですが、パンサラッサほどのスピードがあれば、マイルで天下が獲れるのでは?説が出るのも頷けるレベル)
でも、パンサラッサやタイトルホルダーが出るレースは今後も楽なペースにはならないでしょうし、今まで脚を溜めて直線で勝負をしてきた馬たちも、何らかの対策を考えないといけない時代になっているのではないでしょうか。(今後はジャックドールさんにもハイペース逃げをマスターして欲しい、両馬が海外に出たあとのG1戦線を盛り上げるためにも!)
話が逸れました、スミマセン。。要するに、タイトルホルダーが抜群のスタートだったのに対してパンサラッサが出遅れたこと、やはり今回の宝塚記念についてはそれが全てだったのだろうと…。200-400mがパンサラッサにとってもう少し楽であれば、出来れば福島記念ぐらいのバランスでハナに立つことができていれば、1800-2000mが12.4秒ではなく12.0秒ぐらいに、そして2000-2200mが13.1秒ではなく12.7秒ぐらいにまとめられたのではと、そんな勝手な想像を巡らせています。
念の為に1800-2000m:12.0秒、2000-2200m:12.7秒で全体走破時計を計算してみると、パンサラッサの推定時計は2分10秒0になりますから、さすがにタイトルホルダーに勝つところまではいきませんが、2着争いに絡むぐらいのレースになっていてもおかしくなかった…と思ったりしています。(はい、単なる負け惜しみなのは分かっています(^^;))
もともとは、もう少し冷静に振り返るつもりでしたが、思い込みの激しい乱暴な内容になってしまいました。でも、冷静な分析は専門家の皆さんや本当に冷静な競馬ファンにお任せすればイイわけで、私としては、これからも出資馬応援の観点を第一に、様々な角度から競馬を楽しんでいこうと思いますm(_ _)m
【宝塚記念】超ハイペースを刻んだパンサラッサは直線で力尽き8着 吉田豊「後ろに早く来られて…」:東スポ競馬
【宝塚記念】超ハイペース逃走のパンサラッサは8着 吉田豊「最後も止まっていないけど…」:Sponichi Annex
【宝塚記念】海外G1Vから転戦のパンサラッサは8着 : スポーツ報知
先日、再び神田に行く用事がありまして…。この日は全然外で飲む予定ではなかったのですが、たまたま夕方に用事が終わるという計ったような状況になってしまい、(仕方なく)後輩と一緒に保夜萬歩さんにお邪魔してきました。チーン(^^;)
コチラはお通しの茶わん蒸し。優しいお出汁がありがたいです。
続いて鮭とばスライス。この日はサッと飲んで退散するつもりだったのですが、いきなり珍味系をお願いしたのは失敗だったかもしれません。ちょうど良い噛み応えと深い旨みが何とも言えず、ついついお酒が進んでしまいました(^^ゞ
でも、保夜萬歩さんではやっぱり焼き鳥! まずはトロッとレバーを堪能します。
ちなみにこの日は最後までホッピーでした。(外1本で足りなかった事は言うまでもありません(°◇°;) )
コチラはせせり。鶏の味が濃くて美味しい部位ですね!
希少部位のヒレ(ももの一部)と、
あま~い脂が売りの皮も頂きました(^^)
保夜萬歩さんは、やはり焼き鳥のレベルが高いですよね。ネタの良さ、焼きの確かさの両方を兼ね備えているので、大衆的なお値段でもB級感はあまりなく、むしろ完成された一品料理という印象です。もちろん、美味しい焼き鳥屋さんは他にもありますが、要はお店の雰囲気、スタッフさんの笑顔・接客なども含めた総合力の問題なんでしょうね(^^ゞ
この日の後輩はあまり食べないタイプだったので、このあとは美味しい銀杏と、
すみさきイカの天ぷらを頼んで、あとはひたすら飲んでいました。┐(´~`)┌ ヤレヤレ
しかしアレですね、焼き鳥プラスアルファのつまみでひたすら飲むってのも、久しぶりにやってみると楽しいですね。いや、私の場合は『ひたすら飲む』と言っても常識の範囲内ですし、電車に乗った時、周りの皆さんに引かれないように(常に)気をつけているので、大した量を飲むわけではではないんですけれど。。
それでもダラーっと飲み続けた時の陶酔感と言いますか、フワーッと宙を漂うような脱力感と言いますか… あ、そんな感覚になるようじゃ、完全な酔っ払いオヤジそのものですよね。。いやいや今後も油断しないように気をつけますm(_ _)m
保夜萬歩(ほやまんぼ)
東京都千代田区内神田3-12-10 磯見ビル3F
03-3255-0907
少しずつ頭を切り替えて行こうということで、ジュライカップ(7/9ニューマーケット・G1/芝6F)のオッズを確認してみました。(ドバイの時もオッズ確認でお世話になったWilliamHillさんのご登場です(^^))
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Perfect Power 2.25
Artorius 4.0
Creative Force 5.0
Naval Crown 6.0
King Hermes(キングエルメス) 25.0
日本時間6/28早朝時点では、6/18アスコットのコモンウェルスカップ(G1)を勝ったPerfect Powerが2.25倍の評価。10倍以下のオッズにはArtorius、Creative Force、Naval Crownの3頭が続いており、Perfect Powerが頭一つ抜けているものの、ここまでの4頭がジュライカップで勝ち負けを争う構図…ということのようです。
オッズ10倍以下の第一グループに続くのは12~16倍の馬たち6頭でこれが第二グループ。我らがキングエルメスはと言いますと、さすがに上位人気というワケにはいかずオッズは25倍、第二グループからやや離れた『僅かに可能性のある伏兵扱い』になっていますね。(『僅かに可能性のある伏兵扱い』が正しい解釈かどうかは?ですが)
ただ、どうなんでしょう、まだG1を勝ったことがない日本調教馬が25倍というのは、見方によってはかなりの高評価と言えるかもしれず、ひょっとしたらWilliamHillも本場のファンも、多少の不気味さを感じているのかもしれません。
ちなみに2.25倍のPerfect Powerは9戦6勝(G1・3勝)の3歳馬。2歳時には仏G1のモルニ賞、そしてジュライカップと同じニューマーケットで行われたミドルパークSを勝っています。3歳になってからは、1400mのグリーナムステークス(G3)を勝って挑戦した英2000ギニー(芝1600m)では7着に負けたものの、6F路線に戻った前走コモンウェルスカップ(G1)では見事な差し切り勝ち。。勝ち鞍が1400mまでなのはキングエルメスもそうですが、印象としては、キングエルメスよりもかなりハッキリ短距離に特化したタイプのように思います。
下の動画は上からコモンウェルスカップ、ミドルパークS、英2000ギニーのもですが、勝った2レースでは中団から脚を使って抜け出してくるいかにも『短距離の差し馬』といったレースぶり。距離を延ばした英2000ギニーでは全く伸びませんでしたが、さすがに1200mならかなりの強さを持っていそうです。
キングエルメスはある程度前で勝負をすることになるでしょうが(スタートが良いので『逃げる』まであるかも…)、他の有力馬たちがPerfect Powerの差し脚を必要以上に警戒してくれるようなら… と、今から都合の良いことを考え過ぎてはいけませんね。。こちらはあくまでチャレンジャー、スケベ根性はグッと抑えておきたいところです(^^ゞ
*Perfect Powerは黄色い勝負服なので見つけやすい!
Electrifying from PERFECT POWER to take The Commonwealth Cup! pic.twitter.com/pKWCTzHj63
— Ascot Racecourse (@Ascot) June 17, 2022
🇫🇷 Sumptuous from Soumillon
— Racing TV (@RacingTV) September 25, 2021
Perfect Power lands the Prix Morny-@JuddmonteFarms Middle Park double for @RichardFahey @NewmarketRace
🏆 G1 Middle Park
🏆 G1 Prix Morny
🏆 G2 Norfolk Stakes pic.twitter.com/4fwymE54Ba
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半兄パンサラッサが宝塚記念出走への最終調整をしていた24日、弟アシタカが競走馬登録を抹消されました。今年の3月12日にデビューして以来、僅か3ヶ月と少しの競争生活。。ミスペンバリー産駒の中でも最上位では?と思われる雰囲気、見栄えの良さを持った馬でしたから、素質を開花させることなく浅屈腱炎で引退となってしまったことは残念でなりません。
私がこの馬に初めて会ったのはコロナが流行する前、まだ牧場見学などが普通に行われていた2019年6月でした。2019/6月 北海道牧場見学報告 ~2019年産馬編(2)~ - とりあえず一口馬主の楽しいこと
当時の記事を読み返すと、「スラッと脚長で、綺麗なイイ馬」「相当なグッドルキングホースになりそう」といった前のめり気味な感想のほか、「元気に育ってくれる事、脚元が丈夫である事、大きくなりすぎない事、その他諸々の心配事を一つずつ乗り越えてもらいたい」と、まだ募集前にもかかわらず、余計なことを書いていたのが懐かしいです。
結果的にアシタカは2歳時から500kgを超える大型馬になってしまい、さらには屈腱炎という脚元のアクシデントで引退となってしまいましたが、馬の将来を全て見通すことなどできないですし、例えばもう一度過去に戻れたとしても、こんなに良い馬を見せられたら、同じように出資をしてしまうだろうなと思っています(^^;)
アシタカに出資をしたのは初めて会ってから1年が経ち、クラブから5000万円で募集された2020年の7月でした。【ミスペンバリー'19】出資決定! 19年産も矢作厩舎セットで(^^) - とりあえず一口馬主の楽しいこと
◇募集時写真:2020/7/10
本馬には、募集開始直後(30分ほど?)満口という早い者勝ち勝負を潜り抜けての出資でしたから、そりゃあ私自身の期待も大きかったですし、この馬で広尾TCに入会をした…という会員さんも多いと思います。その意味では、残念ながらアシタカは期待に応えることはできませんでしたが、まあ、そういう事があるのも一口馬主ですからね(^^;)
とにかく、育成調教のためにシュウジデイファーム入りをしたアシタカは、かなり順調にトレーニングを積み、石川代表からも優等生と評されるほどでした。やや重厚さに寄ったイメージではあるものの、物覚えは良いしスピード対応も楽々だし、変にうるさくするところもないなど、本当にクラシック路線を意識できるのでは?といったムードだったと思います。
ところがと言いますか、2歳6月下旬の馬体重が523kgと聞いたあたりから心配事が増えてしまい…。【アシタカ】お! 落ち着いたはずの体重がっ(^^;) - とりあえず一口馬主の楽しいこと
馬体重と直接の因果関係があるかどうかは不明ながら、非常に大切な2歳夏に右飛節に腫れが出てトレーニングを休むなど、今思えば大き過ぎる馬体と脚元の不安という、当初からの懸念事項が少しずつ表に出てきていたのかもしれません。
結局、アシタカがトレセンに入ったのは年が明けて3歳2月になってからでした。【アシタカ】栗東トレセン入厩、ゲート合格めざして4日から調教開始! - とりあえず一口馬主の楽しいこと
さらに、デビューはその約一ヶ月後の3月12日でしたが結果は10着。。いかにも仕上がり途上の若馬といった印象で、要するに大型晩成馬の難しさ、2歳夏に休んでいたハンデの大きさを痛感する内容だった気がします。【アシタカ】まだまだこれからって感じです(^^;) 3/12阪神5R・10着 - とりあえず一口馬主の楽しいこと
その後は連闘で挑んだ3月21日の未勝利戦で7着、さらに中一週で挑んだ格上のアザレア賞でも7着と、調教ではなく実戦で鍛える最近では珍しいスパルタ教育を施され、さらにはチャンピオンヒルズでフォーム改善にも取り組んで、何とか初勝利をめざしていたのは記憶に新しいところです。【アシタカ】まずは一歩前進じゃないですかね! 3/21中山5R・7着 - とりあえず一口馬主の楽しいこと 【アシタカ】練習になったかなぁ(^^;) アザレア賞・7着 - とりあえず一口馬主の楽しいこと 【アシタカ】走行フォーム、身体つき、筋肉のつき方に良化アリ! - とりあえず一口馬主の楽しいこと
結果的にはアザレア賞以降の成長、進歩を見せる機会もなく引退となってしまいましたが、個人的にはアシタカの素質は本当に高かったと信じていますし、一戦のみで引退をした半兄マグナムインパクト(父ディープインパクト)同様に、私にとっては『活躍できなかったけれど絶対に忘れられない出資馬』の一頭になりました。
きっとシュウジデイファームや矢作厩舎、チャンピオンヒルズの皆さんもご苦労があっただろうと思いますし、今まで本当にお世話になりました。私の計画では、これからも(パンサラッサなど現役馬を含めて)他の馬たちでたくさんお世話になるつもりですので、これに懲りず、引き続きよろしくお願いしたいと思いますm(_ _)m
アシタカ
2019/3/23 新ひだか産(木村秀則牧場)
父:キズナ 母:ミスペンバリー(母父Montjeu)
通算成績:3戦0勝
募集総額:5,000万円
獲得賞金:242万円(総賞金)
【引退レースとなった2022/4/2阪神9R アザレア賞(芝2400m)でのアシタカ:公式HPより】
昨日の宝塚記念は本当にすごいレースでした。
パンサラッサはスタートで遅れ、ウインマリリンとヒシイグアスに挟まれたにもかかわらず、根性で間を割って出していき、抜群のスタートから先手を取ったタイトルホルダーを力づくで交わしてハナに立ち、1000m通過57.6秒のハイペース。出遅れ誤算もパンサラッサが自分の持ち味を出し切ったおかげで、2分9秒7のレコート決着になりました。
ああいう展開では、スローの瞬発力勝負に長けた馬たちも道中で脚を使わざるを得ませんし、単純な脚の速さ勝負ではない、気力、体力、スピード、先行力、持続力といった全ての要素が問われるレース、まさに中距離G1に相応しい厳しいレースになったと言えるでしょう。(同じ日の7R、1勝クラスの緩んだレースとエライ違い…)
そんな中、パンサラッサの2分10秒8もとても優秀なタイムですし、2000m通過まで2着を守っていたことも立派です。着順は8着とはいえ、スタートのロスやタイトルホルダーに早めに来られたことを考えれば、負けて強しの印象を持ったのは私だけではないと思います。(もちろん、出資者目線の話ではありますが(^^ゞ)
レースの細かい振り返りは別途やりたいと思いますが、とにかくこのあとはゆっくり休んで頂いて、秋からのさらなる戦いに備えて欲しいです。パンサラッサのようなタイプは好調であることが相手へのプレッシャーにもなりますし、(秋の路線がどうなるかは今後次第ですが)早く回復し、また元気にビュンビュン逃げる姿を見せて欲しいと思います。
上半期の競馬が終わり、今週からは2022年も後半戦に入ります。私の出資馬は来週のキングエルメスからになりますが、何しろレースがジュライカップ(7/9ニューマーケット)ですから何をどうしていいのかよく分かっていません。バスラットレオンともども現地に無事に到着したことは既報の通りながら、現地での追い切り、調整、ゲートに入るまでの手順など全てが初体験になるはずなので、とにかく問題なくレースを終えて欲しいのが本音です。
その後になると、バスラットレオンのサセックスS(7/27グッドウッド)までの中2週にアンジアン、ヴィジャーヤのレースが入ってくるのでは?と思っていますが、2頭に関してはまだ流動的で予定がハッキリしていません。ただしアンジアンは3歳未勝利馬であり、次の函館が文字通り今後を占う一戦になるでしょうから、とにかく良い準備をして移動に備えて欲しいです。
カイザーノヴァ、クレッシェンドラヴ、プライムラインについてはまだ次走を云々する状況にないようなので、一応、7月は英国遠征中のキングエルメス、バスラットレオンとアンジアン、ヴィジャーヤ、この4頭で勝負をすることになるでしょう。
正直、パンサラッサの宝塚記念が終わったばかりでまだ頭が切り替わっていませんが、ひと休みとなる今週中に、できるだけ海外競馬についていけるよう、心の準備をしていきたいと思います(^^;)
**出資馬の状況**
**2022年総合成績**
*総賞金にはドバイターフ、ゴドルフィンマイルの賞金を1ドル=125円で換算して加えています。
宝塚記念で8着となったパンサラッサの関係者コメントです。
◇吉田豊騎手のコメント 「セーフティーリードが欲しいところでしたが、後続にあれだけ早めに来られてしまうとキツくなってしまいます。それでも行くしかない展開のなかで最後も止まっているという感じではないですし、頑張って走ってくれました。昨年、東京で勝った時のようなペースで行けば、この距離もこなせないことはないと思うのですが、ベストは2000mくらいでしょうか。もっと馬場が渋ればどうだったのかという思いはあります」
◇矢作調教師のコメント 「スタートで行き脚がつかず挟まれてしまったものの、途中からはハイペースでこの馬らしい競馬をしてくれました。このペースで抜け出た勝ち馬は本当に強かったですが、本馬もよく頑張って粘ってくれたと思います」
◆クラブのコメント 「スタートで挟まれた分、ハナを奪うのに少々押して行く格好になったことから、リードを取った時点では結構なハイペースに。加えて、勝ち馬に早めに交わされて苦しくなってしまいました。なお、「ひとまず上がりの歩様に問題は見られず、このあとはシュウジデイファームに放牧へ」と調教師。結果的には少し距離が長かったのかもしれませんが、これで適性が明らかになるなど、今後につながるレースにはなったと思います」
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吉田豊騎手も矢作先生も仰っていますが、今日は本当によく頑張ってくれたと思います。
スタート後に挟まれた件、馬場状態の件などなど言い訳を考え出すとキリがないですが、それでもタイトルホルダーのあの強さを見てしまうと、あまり負け惜しみを言う気にもなりません(^^ゞ
それよりも、強いメンバー相手に自分の競馬を貫いたこと、タイトルホルダーに交わされてからも精一杯の抵抗をして、何とか8着に粘ったことを誇らしく感じますし、残念ですが悔いはないレースをしてくれたと思います。
いずれにしても、「ひとまず上がりの歩様に問題は見られない」とのことなので、まずは涼しいシュウジデイファームでひと息入れて、秋の大勝負に向けて英気を養って欲しいと思います…
いや、今こんなことを言うのはアレですが、あえて北海道に行くということは、もしかしたら(回復次第で)海外遠征の前に札幌記念(8/21札幌)で足慣らしとか、そういう作戦があったりするんですかねぇ(゚、。)?(^^ゞ
【2022/6/26阪神11R 宝塚記念でのパンサラッサ:バージョンワンさん提供】