栗東トレセン在厩のプライムラインは、29日、坂路で55秒台をマークしています。
-調教時計-
20.07.08 助 手 栗東坂稍 1回 55.3-40.9-26.3-12.7 一杯に追う
モズレジーナ(古馬2勝)一杯に0.4秒先行0.1秒遅れ
◇矢作調教師のコメント 「今のところ脚元は大丈夫そうですが、現時点ではまだ動きが重たい感じでしょうか。ただ、男馬にしては体つきに余裕がなく、あまりお釣りのない状態ですからね。来週8月8日新潟7R 3歳未勝利(芝2000m)または、9日新潟3R 3歳未勝利(芝1600m)での出走も考えていきましょう。力はある馬だと思いますので、少しでも良いコンディションでレースを迎えさせてあげたいです」
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当初想定していた札幌での復帰でなく、一旦、栗東に戻って3回新潟開催で復帰となった時は、8/15の7R(芝1800m)が有力かと思っていましたが、なんと一週間前倒しで2回新潟最終週、つまり来週には復帰戦を迎える可能性が出てきました。矢作先生によれば、「あまりお釣りのない状態なので…」というのが直接の理由ですが、果たしてどうなることか、非常に気になります。
未勝利戦終了までに復帰をさせる方針の下、シュウジデイファームに移ってからはノンストップでペースを上げてきましたし、長距離輸送を挟んで栗東でも即座に追い切りをこなすなど、馬体が減ってもおかしくない調整過程なのは確か。。ひと息入れさせる時間がない中で、難しい判断をを迫られているのかもしれません。
一週間前倒しにした方が良い状態で復帰させられるのかどうか、もしも復帰初戦で勝てなかった場合、二戦目を想定するとしたら来週復帰と再来週復帰のどちらが良いのか、距離や相手関係などの条件はどうなのか…。実際には現場でしか分からない細かい事情もあるでしょうし、当然ながら最終的な判断は、厩舎の皆さんと矢作先生にお任せするしかありません。
時期が時期だけに、相手も必死で挑んでくるであろう3歳未勝利戦。繋靭帯損傷という怪我による長期休養明けながら、最低でも掲示板以上の結果が求められる厳しい状況ではありますが、本来の力を出せば勝つ力があるだけに、正直、私の中では不安と期待が交錯しています。
古馬2勝のモズレジーナに僅かに遅れた栗東坂路55.3-12.7秒の追い切りは、「まだ動きが重たい感じ」だったようですが、週末と来週でどこまで良化をしてくれるのか、復帰後の選択肢として1勝クラスへの続戦があり得るのかどうかなど、(1勝クラスでもやれておかしくないだけに)いろんなことを考えてしまいますが、今はプライムラインの強運を信じて待つのみです!
【シュウジデイファーム在厩時のプライムライン:公式HP(7/16更新分)より】
ミスペンバリー'19の次は落ち着いて8月末まで検討…みたいなことを書いていましたが、29日になってレフィナーダ'19も『残口僅か』表示になりましたので、腹を括って出資ボタンを押すことになりました。
正直、まれに見る盛況な売れ行きに煽られた部分もありますが、ミスペンバリー'19に続いてスイートマカロン'19、ベネディーレ'19、レトロクラシック'19が相次いで満口となり、さらに、万が一レフィナーダ'19が出資前に満口になってしまったら、自動的にサティアナ'19に出資せざるを得ない状況になるのですから。。
もちろん、それがダメってことではないのですが、どうせなら、いくつかの選択肢の中から自分の意志で出資を決めたい気持ちもありまして、そのあたりが微妙な男心というヤツでしょう(^^;)
■レフィナーダ'19
◇牝1歳 黒鹿毛 2019.05.22生 新ひだか産(木村秀則牧場)
◇父:マジェスティックウォリアー 母:レフィナーダ (母の父:サンデーサイレンス)
◇プラスビタールスピード遺伝子:CT型
◇美浦:高柳瑞樹厩舎
◇販売総額 2,000万円 / 総口数 2000口
◇POINT!:現時点では中サイズの牝馬らしい体つき。父との配合がうまくマッチしたようで、放牧地では手先の軽快さやキレのある動きを見せており、イメージは“芝でもやれるエンパイアブルー”といったところ。母のラストクロップにして、その集大成ともいえる確かな輝きを発している。母の産駒は完成までに時間を要する傾向にあるが、本馬は遅生まれにもかかわらず、それを補って余りある体質の強さを持っており、むしろ姉よりも早いデビューを期待してもよさそうだ。
◇募集時写真:2020/7/10
◇最新近況(7/17更新) 北海道・新ひだか町の木村秀則牧場在厩。おもに昼夜放牧により管理されています。体高154cm、胸囲172cm、管囲19.5cm(7月中旬測定)
◇木村担当のコメント 「6月から7月に入って背丈が伸び、腹袋が大きくなり始めるなど、ここにきて馬体に変化が出てきた様子。潜在能力の高さ、手応えの良さを感じさせる一頭ですから、この調子でどんどん成長が進んで欲しいところです。当歳時の動きがすごく良かった半姉エンパイアブルーと同じく、本馬も体を持て余すようなところがなく、手先の軽さや素軽さがありますからね。この先が楽しみです」
◇募集時動画:2020/7/10(6/23撮影)
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出資を決めた理由ですが、直接的には(どんなに苦労が大きくても(^^;))エンパイアブルー以降ずっと追いかけてきたレフィナーダのラストクロップであること、そしてこのタイミングで木村さんに、『レフィナーダの一番馬かも…』と言われるほどデキの良い馬が出たこと、これが一番大きいですね。
思えばレイナグラシア、ナグラーダ、アレアシオンと晩成傾向や体質の弱さに苦労をしてきましたが、19年産は「遅生まれを補って余りある体質の強さがある」とのことです。もちろん、そんなことはやってみなければ分からないわけですが、競走馬としてのポテンシャルの高さ、健康面でのアドバンテージについては、生まれて一ヶ月の段階で木村さんから熱く語られてしまっていますので(^^ゞ
それに、血統表と写真と動画と若干の関係者コメント、これだけの情報で今すぐに出資を決めろと言われると、これはなかなか難しいことです。今回私が出資を決めたミスペンバリー'19もレフィナーダ'19も、結局は昨年6月にプライベートで見学させて頂いた馬たちの中から選んでいるように。。
見学会や展示会で馬を見ることが、走る馬を見分ける点では大して役に立っているとは思いませんが(あくまで私の場合は…です(^^ゞ)、実際に馬を見て触れて感じる事は、何があってもこの馬をずっと応援するぞ!という覚悟を決めるためにはすごく重要なイベントなのだと思います。
つまり、昨日、次はサティアナ'19かレフィナーダ'19のどちらかに…と考えた時点で、検討期間が短い場合はレフィナーダ'19だということが、きっと心の中では決まっていたんですね(^^) (恥ずかしながら、自分でも今になって気づきましたけれど…)
とにかくこれで、19年産馬は栗東・矢作厩舎の牡馬2頭、美浦・高柳瑞厩舎の牝馬1頭の3頭体制が整いました。今後の動向次第でまだ追加の余地はありますし、出資候補の馬も残ってはいますが、ひとまず募集開始直後の出資争いからは距離を置きたいと思います。次に出資をするとしたら、やはり、それなりの時間をかけて楽しんでからにしたいです。
◇2020年新規募集馬、一年間の成長確認・レフィナーダ'19
◇2019/6月 北海道牧場見学報告 ~2019年産馬編(3)~
シュウジデイファーム在厩のカイザーノヴァは、すでにBTC入りして乗り込まれています。
◇石川代表のコメント 「牧場では最後のギアを隠していたようですね。レース後も特に問題はなく脚元も異常なし。ややテンションは高めですが、それも許容範囲内ですし、いつものように元気にしてくれています。29日朝は坂路で15-15を切るくらい。次走に向けて、しっかりと乗り進めていきましょう」
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先週のバスラットレオンの鮮やかな新馬勝ちで、カイザーノヴァのデビュー戦が霞んでしまった感もありますが、正直、パフォーマンスのインパクトならカイザーノヴァも引けを取っていないです。粗削りの魅力、ちゃんと競馬を覚えたらどんな馬になるのかという期待感、いずれも並みの馬、常識的な馬では味わえないないレベルだと思います。
それだけに、前走から300mの距離延長となる次走、クローバー賞でのレースぶりに注目が集まります。タイプ的に、急に競馬が上手くなったりはしないでしょうが、函館2歳Sではスタート後からスピードに乗るまでの走りに進境が見られましたし、少しずつ前進してくれる雰囲気はありましたからね。
逃げ先行有利の札幌1500mで、再び豪快な差し切り勝ちをするようなら、徐々に世間様の評価も変わってくるはず。。何しろ石川代表に「牧場では最後のギアを隠していた」と言わせるぐらい、普段は本当の実力を見せたがらない(?)馬ですから、実戦でプッツンした時のパフォーマンスで(現時点で二段階ぐらいある?)バスラットレオンとの評価差を縮めたいところです。
前走の内容から、安定的に力を出すタイプではないかもしれませんし、走り自体もバスラットレオンほど洗練されてはいませんが、何から何まで楽しめる個性的な馬という点では、相当なレベルまで行くのではと思っています。まずは次走クローバー賞で、初戦の直線で接触事故を起こした後のような、『切れた走り』を見せて欲しいと思います!
【7/18函館11R 函館2歳ステークス(G3)でのカイザーノヴァ:公式HPより】
バスラットレオンは、レース当日のうちに、一旦シュウジデイファームへリフレッシュ放牧に出ています。
◇石川代表のコメント 「なかなかの勝ちっぷりでしたね。到着直後は右前が若干ソエっぽくも感じましたが、予防ケアにより今はもう大丈夫。29日まではウォーキングマシンのみで様子を見、30日から跨っていく予定になっています」
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新馬戦快勝後、早速、シュウジデイファームに放牧に出ています。
右前ソエ気味情報には少しビビりましたが、結果的には大丈夫のようで良かったです。若いうちに無理をさせると反動が出やすいでしょうから、札幌2歳ステークス出走に関しても、あくまでも馬優先で判断頂ければと思います。(矢作先生なので、大丈夫だとは思いますが(^^))
新馬戦の内容については、基本的には(下の引用記事にもあるように)どのメディアでも前向きで高い評価をしてくれています。その評価に藤岡佑騎手の、「もうひとつギアが上がりそうだった、先が楽しみ」とのコメントが影響したことは容易に想像できますが、たとえそれがなくても、新馬が札幌で33.6秒の脚を使う時点でかなり珍しいこと。しかもそれを、全くの『馬ナリ余力』でやってしまったのですから…。
果たしてバスラットレオンがどれほどの馬なのか、冷静に考えればその評価を一戦のみで行うのは難しいだろうと思います。7頭立ての競馬、開幕週の新馬戦で1000m通過が65.1秒のスローな流れでは時計の評価は参考程度。それでも上りはかなりのものですが、ペースが上がったり馬群に揉まれたりしたときにどうなるかは、やはり次走以降でのパフォーマンスを見るしかないのでしょう。
それでも過去に見てきた馬たちとの比較において、バスラットレオンが今後かなり上のレベルで活躍する可能性を持っているのは確かだと思います。仮に3歳春までの戦いを想定するとなれば、馬自身が持っている成長力、実戦経験を糧にして強くなる学習能力も重要になりますが、本馬の性格や確かなセンスを考えれば、どうしても期待は大きくなってしまいます。
ただ、その期待感を自信に変えるためには、どうしても次走、札幌2歳Sでの好走が必要になってきます。勝つかどうかも重要ですが、特にその内容において、初戦で見せた素晴らしい走りがホンモノであることを再び示して欲しいと思います。シュウジデイファームでの調整はそのための準備ですから、改めてシュウジデイファームの皆さんにはくれぐれもよろしくお願いしたいと思いますm(_ _)m
【シュウジデイファーム在厩のバスラットレオン:公式HP(7/16更新分)より】
◇デイリー【POG】2歳戦独断評価バスラットレオン、未勝利戦VワンダフルタウンにA評価
2歳新馬戦が前週末、新潟、札幌の2競馬場で計7レース行われ、26日の札幌5R・芝1800mでは、キズナ産駒のバスラットレオン(牡、栗東・矢作)が快勝した。また、25日の新潟2R・芝1800mの未勝利戦では ワンダフルタウン(牡、父ルーラーシップ、栗東・高橋忠)が後続に8馬身差をつけてのレコード勝ちを決めた。
少頭数ながら素質馬がそろった注目の一戦。制したのは藤岡佑騎乗の1番人気バスラットレオンだった。好スタートからあっさり先手を奪うと、1000m通過1分5秒1のスローペースに持ち込み、直線は二の脚を使って突き放した。勝ちタイムは1分51秒3。2馬身半差の2着は6番人気の伏兵モリノカンナチャン。名牝エアグルーヴの血を引く3番人気ポルトヴェッキオは、さらに1馬身1/4差の3着に敗れた。藤岡佑は「本当は2、3番手で競馬がしたかったんだけど、飛び抜けてスタートを出たんで、逆らわずに行きました」と振り返り、「順調に成長してくれれば楽しみな馬です」と今後の活躍を期待した。(評価A)
◇ZBAT!競馬『【2歳新馬】札幌5R バスラットレオン圧巻逃げ切り』
1番人気のバスラットレオン(栗・矢作、牡、父キズナ)が、ノーステッキのまま後続に2馬身半差をつけて逃げ切った。
藤岡佑騎手は「追い切り本数はそれほどこなしていなかったが、質のいい動きをしていた。できれば2、3番手で控えたかったが、スタートが良かったので逆らわずにハナへ。能力は見ての通りで、いいパフォーマンスができました」と納得の表情を浮かべた。
芝の中距離路線で多くの活躍馬を出しているキズナ産駒。「最後ももうひとつギアが上がりそうな感じだった。これから経験を積んで少しずつ課題をこなしていけば楽しみ」と鞍上の期待は大きい。次走は未定。
◇Spinichi Annex『【札幌新馬戦】バスラットレオン 逃げ切りV!キズナ産駒“2年目のジンクス”感じさせず』
北の大地ではディープインパクトの後継であるキズナ産駒が気を吐いた。札幌5Rの新馬戦(芝1800メートル)ではバスラットレオン(牡=矢作)が鮮やかな逃げ切りV。後続に2馬身半差をつけ1番人気に応えた。藤岡佑は「控えたかったが、スタートが飛び抜けて速かったので逆らわずに。最後もまだギアが上がりそうでしたよ」と笑顔で振り返った。
産駒が2世代目に突入したキズナは、これで現2歳世代4頭目の勝ち上がり。昨年、新種牡馬リーディングを獲得。生産界における“2年目のジンクス”を気にする声もある中で、こちらも着実に白星を積み上げている。今年の皐月賞、ダービーをコントレイルで制した矢作厩舎は、早くも2歳世代で4頭目の勝ち上がり。来春に向け、この世代も豊富なラインアップで席巻していく。
◇デイリー『【POG】バスラットレオン好発決め快逃V 藤岡佑「楽しみな馬」』
「新馬戦」(26日、札幌) 札幌5Rで好スタートを決めた1番人気のバスラットレオン(牡2歳、父キズナ、母バスラットアマル、栗東・矢作)が、見事に逃げ切った。1000メートル通過65秒1のスローペースに持ち込むと、直線は二の脚を使って突き放した。
藤岡佑は「本当は2、3番手で競馬がしたかったんだけど、飛び抜けてスタートを出たんで、逆らわずに行きました」と振り返り、「順調に成長してくれれば楽しみな馬です」と今後の活躍を期待した。
ファンタストクラブ在厩のリナーシェは、おもに屋外と屋根付きの坂路を併用して、ハロン17~18秒ペースのキャンターを消化。週2回、15-15程度を乗り込まれています。
◇米田育成広報のコメント 「28日は1本目に屋外でハロン17秒ペース、2本目に屋根付きで3F15-15を登坂(単走)。いい意味で馬に落ち着きがありますので、引き続き、牧場の比較的静かな環境のもと、15-15の本数を積んでいきたいです。馬体重は412kgまで回復。理想は420kgくらいですから、それに向けて少しでも目方を増やして送り出してあげたいところです」
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馬体重が412kgまで戻ったとのことですが、やはりもう少し増えて欲しいですねぇ。。次走が8/23札幌の芝1500m未勝利戦だとすると、8月10日過ぎには競馬場入りになりますので、あと2週間で10kgの増量プログラムが必要です。
理想はレース経験を積みながら、馬体の成長とパワーアップをサポートするようなイメージで…と口で言うのは簡単ですが、実際には神さまの助けが必要な領域ですからね。
もちろん馬体の減りすぎは心配ですが、今はあまり体重のことを気にせずに、状態の良い時を選んで出走させてあげれば良いと思います。そうこうしているうちに、自然に勝ち上がるだけの素質、センスを持った馬だと思いますので(^^)
【6/28札函館1R 2歳未勝利でのリナーシェ:公式HPより】
宇治田原優駿ステーブル在厩のマーテルは、現在は、ウォーキングマシン60分を消化しています。7/28の馬体重は464kgです。
◇青山調教主任のコメント 「疲労回復を図るために笹針を打ちましたので、先週の土曜日までは舎飼。日曜日に引き馬で歩様に問題がないことを確認し、週明けよりウォーキングマシンでの調整に移行しています。30日から跨り始め、今週末より通常の調教を再開するイメージで進めていきたいと思います」
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笹針明けなので、今はウォーキングマシンのみの調整のようです。馬体重は464kgとまた少し増えていますが、どうせなら一気に480kgぐらいまで増えてほしい…というのは適当過ぎる希望ですね(^^ゞ
いずれにしても、成長を促しながらじっくりと乗り込んで、秋デビューをめざす方針は変わらないはずです。まだ全く慌てる必要はないですから、来るべきデビューの時に向けて、実戦に必要なスピードとパワーを十分に磨いてもらいたいと思います。
このところ、ドゥラメンテ産駒も良い勝ち方をしていますし、引き続き本馬にも大きな期待をしたいところ。。この世代の夏競馬デビュー組からは2頭も新馬勝ちが出ましたので、秋競馬デビュー組の一頭として、初戦から好勝負を見せて欲しいと思います!
宇治田原優駿ステーブル在厩のパンサラッサは、おもにトラックで軽め2400m、坂路でハロン18~20秒ペースのキャンター1本を乗られています。
◇乾主任のコメント 「長針治療を経て、今週の月曜日から普通キャンターへ。もう疲れの心配はないでしょう。以前と比べて肩やトモなどの付くべきところにボリューム感が出ていますからね。きっとパワーアップが進んでおり、それが近走にも結び付いているのではないでしょうか」
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長針治療の効果でしょうか、前走の疲れはもう心配ないようです。「以前に比べて肩やトモなどの付くべきところにボリューム感が出て、パワーアップしている」とのコメントも良い感じで、秋競馬、さらには来年に向けてパンサラッサの本領発揮が期待できそうです。
驚異的な人気を博したキズナ産駒の弟は、これから約一年間、兄越えを目標に鍛えられていくことになります。無理やりこじつけるとすれば、パンサラッサが上に登れば登るほど期待感が増すことになりますし、弟がデビューするまでには重賞の一つや二つは獲ってしまいたいですねぇ。。
もちろんそれは簡単な話ではないですが、まずは復帰戦となるセントライト記念でどこまでやれるか…。どうやらダービー出走組の馬もセントライト記念に来るようですから、この夏の成長を実感できるレースになって欲しいと思います。
【7/5福島11R ラジオNIKKEI賞(G3)でのパンサラッサ:公式HPより】
スピリットファーム在厩のグランソヴァールは、引き続き、おもに周回コースでハロン17~18秒ペースのキャンター3000~3200mを消化。週2回の15-15を乗り込まれています。
◇明智代表のコメント 「29日朝も15-15をサーッと。速めを何本かやり始めている分、多少ピリッとしてきた感じですが、現時点ではまだ調整不足といった印象でしょうか。こまめにケアを施していることもあって背腰に疲れは溜まっていませんので、『さらに乗り込みを進めていければ』(先週来場した調教師)と思います」
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秋競馬に向けて、状態が上がってくるのはもう少し先のようです。
本馬の全弟は新規募集ですでに満口となりましたが、好調な売れ行きの大きな理由はこの馬の活躍だったと思います。来年になると弟もデビューをするでしょうし、兄の威厳を示すためにも、それまでにはオープン入りを果たしておきたいところです。
この夏、地道に乗り込みを続けることで、それがもう一段の成長に繋がってくれれば…。オープン入りのハードルが低くないのは当然ですが、もうひと回り成長して弱さが解消されれば、近いうちに(遅くとも今年中には)何とかしてくれるでしょう(^^)
高木競走馬育成牧場在厩のカナロアガールは、おもに常歩30分、周回コースでのダク1800m、ハロン20秒ペースのキャンター3000mを消化。週2回の速めを乗り込まれています。
◇高木場長のコメント 「今回は少々お疲れ気味でしたので、いつもよりも幾らか楽をさせてからの立ち上げとなりましたが、今はもうリフレッシュできている様子。火曜と金曜日に3F15-15を消化しており、少しずつ気持ちも戻り始め、雰囲気が上向きつつあるように感じます。飼葉喰い、体調ともに異常はありませんので、ここからまたしっかりと乗り込んでいきたいですね」
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心身のリフレッシュが進み、先週からは15-15が始まっていますが、今週はそれが週2回になり、少しずつ調子も上がってきたようです。
カナロアガールは基本的に夏場を苦にしませんし(あまり暑過ぎると別なのでしょうが(^^;))、状態が上がり始めると仕上げに苦労はないタイプなので、当初の予定通り新潟開催後半(具体的には9/5の牝馬限定1800m戦?)には十分に間に合ってくれそうです。
このところ先輩古馬勢と2歳馬たちに注目が集まっていますが、カナロアガールの素質が開花すれば、アッという間に上級クラスで活躍するレベルになってくれるでしょう。そのためにも今回のリフレッシュがいい休養になり、まだ眠っている(はずの)成長スイッチが入るキッカケになって欲しいと思います!
【6/20東京7R 3歳以上1勝クラスでのカナロアガール:公式HPより】
吉澤ステーブル在厩のディメンシオンは、ウォーキングマシン調整を経て角馬場入りを開始しています。
◇本田広報担当のコメント 「強いて言えば、到着後の飼葉喰いがもうひとつだったくらい。特に輸送による反動はありませんでしたので、感触を窺いながら立ち上げているところです。育成時以来になりますでしょうか、久々にこちらにやってきましたが、昔はやや細身で小さく映っていた体も、今では肉づきやバランスが立派になっていますね。さすがはオープン馬です」
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無事に吉澤ステーブルに到着、問題なくリフレッシュしてくれているようです。
本田さんも懐かしがってくれていますが、ディメンシオンが吉澤ステーブルにいたのは育成時代の2016年が最後。馬体重は当時でも490kgはあったと思いますが、それでも今の方が「肉付きやバランスが良く」なっていると感じられるのは、厳しい競馬を戦い抜いてきた古馬ならではの貫禄…といったところでしょうか。
それはさて置き、藤原先生が「回復が順調ならば出走」と仰っていたキーンランドカップまであまり時間がありませんが、特に輸送の反動などもないとのことなので、現時点の感触で言えば、出走させる方向で調整が進んでいくことになるでしょう。
ちなみに、なんだかんだでミスペンバリー産駒は重賞未勝利です(2着はいっぱいあるんですけど…)。まあ、そのぐらい重賞を勝つのは大変という事なのですが、産駒の初重賞制覇はパンサラッサや19年産ではなく、母としても後継馬であるディメンシオンに挙げて欲しいなぁと…。
その後は、放っておいても弟たちが重賞を勝ちまくる予定になっていますので、今はとにかく良い状態でキーンランドカップに向かえるよう、万全の調整をお願いしたいと思います!
【7/19阪神11R 中京記念(G3)でのディメンシオン:公式HPより】