外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

日々のお買い物のこと

2013-03-19 23:43:01 | ヨルダン(猫中心)



私はジャバルアンマン(=アンマン山)に住んでいるが、野菜やお肉、雑貨などは山を降りてダウンタウンのスーク(市場)で買うことにしている。
ジュースや牛乳、パスタ類などの重いものや保存食品は近所の商店で調達することが多いが、生鮮食品類はスークで買ったほうが安くて新鮮だし、なによりいつも賑わっていて楽しいので、気がついたら足がそちらに向かっている。
日用雑貨や電気製品、衣類、家具等のお店もスーク周辺に集まっているし、安くて美味しい食堂や生ジューススタンドなどもある。
だからこの辺をうろつけば用事がすべて済んで、非常に便利である。

金曜日には中古品や古着などの出店がスーク周辺の路上を埋め尽くし、そこにハエのごとくお客が群がるので、賑やかどころの騒ぎではなくなる。

アンマンのダウンタウンのスークの主役は、なんといっても八百屋だと思う。
立ち並ぶ屋台に新鮮な野菜や果物が美しく積み上げられ、昼間から電灯でライトアップされて、まぶしく輝いている。
売り手の男たち(女性の売り手はいない)は競って声をはりあげ、通りかかるお客を呼び込むのに忙しい。
中には即興で節をつけて歌いながら呼び込みをする人もいて、それを聴いた他の売り手も負けじと歌いだし、掛け合いをはじめたりするので、私はつい立ち止まって耳を澄ませてしまう。
もちろんお肉屋さんや魚屋さんのコーナーもあって、牛の頭がこれみよがしに飾ってあったり、冷凍の魚の生臭い匂いがぷ~んと漂ってきたりする。

私がスークで買うのは主に野菜だ。
お肉はやや高いので、あまり頻繁には買えないし(節約第一!)、魚は調理するのが面倒だからだ。
値札のあるお店とないお店があり、ない場合はいちいち質問することになる。
値段は店によるし、質にもよるのだが、私の見たところトマトはだいたい1キロ半ディナール(約70円)くらい。
キュウリやジャガイモも同じくらいだ。
先日買ったズッキーニは1キロ4分の1ディナールと安かった。
オレンジやバナナなどの果物はもうちょっと高いけど、いずれにせよ日本よりはだいぶ安いですね。

問題は、スークではキロ単位で買わなきゃいけないことである。
一人暮らしなので、玉ねぎなんかを1キロ買っても使い切れないのだ。
半キロ単位で買える店も結構あるけど、それでも多い。
先日はチーズやオリーブなどの保存食品屋さんで、オリーブの漬物ちょっとだけ買いたいと言ったら、キロ単にでしか売れないと断られてしまった・・・。

少量だけ買いたい時や、お店の人と会話するのが面倒な時、私はスーパーに行くことにしている。
アンマンは都会なので、スーパーやショッピングモールもたくさんあるのだ。
うちに一番近いスーパーは、レインボー・ストリートにある「HABOOB」。
ここはスーパーとしては小規模ではあるが、一応の用は足せる。
商品に値段表示があるので、「アッデーシュ(いくら)?」といちいち聞かなくてすむ。
そのせいか、店内には外国人の姿が目立つ。
野菜の値段はスークより高めだが、1個単位で買える。
パック入りのお肉類あるし、チーズや飲料類、シャンプーや石鹸、洗剤、ティッシュなどの日用雑貨も各種取り揃えてある。
これでお酒が置いてあったら最高なのに・・・とよく思うが、アラブのスーパーにお酒が置いてあるのを見たことがない。
法律で禁じられているのかもしれない。

普段の買い物はスークで値段交渉しながら楽しみ、疲れているときや、誰ともしゃべりたくない気分の時はスーパーに行く。
遠くまで出かけるのが面倒な時は近所の商店で済ます。
こんなふうにそのときどきの気分次第で、お店や買い物の仕方を選べるのが、アンマンのいいところだと思うのだ。












コメント
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