先ごろ、例によって滞在許可の2ヶ月更新をするため、マルジェの移民・パスポート管理事務所に行きましたが、なぜか気配がいつもと違いました。いつも最初に行く部屋には見たこともない人が座っており、お隣のジェネラルの部屋は電気が消えていて、がらんどうです。不吉な予感がする。不吉な夜に不吉な風が吹いている。途方にくれていると、何の用か、とその新しい役人が聞いてくれたので、「あの、滞在許可を更新しにきたんですけど」と答えると、「ああ」とうなずいて、そばにいた部下に何か指示しました。その部下が連れて行ってくれたのは1階下の、毎回コンピューターに登録してもらったり、スタンプを押してもらったりする部屋でしたが、ここでも見慣れない風景が私を待っていました。いつもの係員の姿はなく、見知らぬ人が座っているのです。不吉な夜に不吉な風が吹き、さらに不吉な雨まで降り出た感じです。
気を取り直してその係員に用向きを告げると、このマルジェ事務所では1~2週間分しか滞在許可を出せないので、2か月分ほしければバラムケ事務所のほうに出向くしかない、と言われました。「でも私はいつもここで2ヶ月分更新してたんですけど」と食い下がると、「法律が変わったんだ」とあっさり片付け、肩をすくめるのでした。法律が変わったと言われたらもうしょうがないので、バラムケでの必要書類を尋ねると、「アクド・ル・イージャール(賃貸契約書)、またはサナドゥ・イカーマ(‘滞在証明書’と訳しておきます)」とのこと。心の中で、不吉な犬の鳴き声まで聞こえてきました。賃貸契約なんてしてないし(シリアではアパートを借りるのに正式に契約することは少ない。結構な額のお金を役所に払わないといけないから)、滞在証明書ってなんだかよくわからないけど、きっともらえないであろう。
2日後に気合を出して大家さんに相談すると、とりあえずバラムケの事務所に行って、家の契約書なしで済ませられるか聞いて来なさい、もしだめだったらそのとき考えよう、と言われました。そんなわけで今回、生まれて初めてバラムケ事務所に赴くことになったのです(大げさ)。
気を取り直してその係員に用向きを告げると、このマルジェ事務所では1~2週間分しか滞在許可を出せないので、2か月分ほしければバラムケ事務所のほうに出向くしかない、と言われました。「でも私はいつもここで2ヶ月分更新してたんですけど」と食い下がると、「法律が変わったんだ」とあっさり片付け、肩をすくめるのでした。法律が変わったと言われたらもうしょうがないので、バラムケでの必要書類を尋ねると、「アクド・ル・イージャール(賃貸契約書)、またはサナドゥ・イカーマ(‘滞在証明書’と訳しておきます)」とのこと。心の中で、不吉な犬の鳴き声まで聞こえてきました。賃貸契約なんてしてないし(シリアではアパートを借りるのに正式に契約することは少ない。結構な額のお金を役所に払わないといけないから)、滞在証明書ってなんだかよくわからないけど、きっともらえないであろう。
2日後に気合を出して大家さんに相談すると、とりあえずバラムケの事務所に行って、家の契約書なしで済ませられるか聞いて来なさい、もしだめだったらそのとき考えよう、と言われました。そんなわけで今回、生まれて初めてバラムケ事務所に赴くことになったのです(大げさ)。
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