ヨルダンのワインは美味しい。
この事実は一般にあまり知られていないと思う。
そもそもヨルダンでワインが生産されている事自体、知らない人が多いんじゃなかろうか。
(ヨルダンという国自体の知名度のことは、脇に置いとくとして)
イスラームの信徒が9割以上といわれるが、ヨルダンにはキリスト教徒も少数ながら存在している。
彼らがアルコール類を製造・販売してくれているらしい。
大変ありがたいことである。
ラマダーン月の間だけは法律により酒屋が閉まってしまうが
(だから私はラマダーン前に買いだめする。こっそりお酒を売っているお店もあるにはあるが・・・)、
それ以外の時期は好きなだけ買うことができる。
一般的に言って、ヨルダン製のウイスキーやラム、ウォッカ、ブランデー、ジンなどは、なるべく避けて通ったほうが無難だと思う。
「ごく。・・・ううっ、ナニこれ?
妙なモノが混ざってそうな、微妙な味がする。
これを毎日飲み続けたら体に悪いかも・・・」
という感じの製品が多いからだ。
輸入品より安いから、つい買ってしまうが。
しかし幸いなことに、なぜかヨルダン製のワインは普通に美味しいのだ。
今まで飲んだヨルダンワインの中では、ズモット社の”Saint George”が美味しいと思う。
特にシラーズ(シラー・葡萄の種類)で作られた、辛口のものが好きだ。
ズモット社のサイトによると、この“Saint George”は「2011ジャパン・ワインチャレンジ」なる大会で銅メダルを2個受賞したらしい。
(「Shiraz Reserve 2008」と、「Sangiovese Winemaker’s Selection 2009」の2種)
しかし私が“Saint George”を飲むことはあまりなく、もっぱらイーグル社の”Mount Nebo”を飲んでいる。
このワインのずっしり重い飲み心地が、私はあまり好きではないのだが、これが一番安いからしょうがないのだ。
一番安いといっても、1本10JD(1500円弱、但し店によって多少値段は異なる)もするので、しょっちゅうは買えないのだが。
ちなみに私が買うのはいつも赤。
白ワインは色と味が薄いから、なんとなく買うと損する気がして(どこまでも貧乏性な話ですいません)。
Mount Nebo
ワインだけではなく、ヨルダンは酒全般が非常に高い。
おかげで、大好きなビールもたまにしか買えない。
なにしろアムステル・ビール(オランダのアムステル社のビールをライセンス生産。ヨルダンでビールといえばこれ)1缶・500ml入りが、3JD(約440円)もするのだ。
このため、ビールやワインよりも、アルコール度と値段の関係において経済効率のいい(?)アラクやウイスキーやブランデーを優先せざるを得ない。
というわけで、お酒が好きな方がヨルダンに旅行に来られる際には、空港の免税店でお酒を買い込むとよろしいと思います。
上記のアムステルビール(500ml約440円)が、免税店では1ドル程度で買えるので。
この酒税の高さ、なんとかならないだろうか?
・・・ならないだろうな。
アムステルビール
アムステル以外に、「ペトラ」というビールもある。2種類あるけど、どちらもアルコール度がやけに高い
パレスチナワインの「クレミザン」が近所の酒屋で10JDで買えることに最近気がついた。うふふ・・・
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます