ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

伊達へ行く

2019-05-21 15:38:15 | 旅行

北海道の南西部に位置する街、伊達市へ行ってきた。

この辺りは、古くから人間が住んでいたとされる場所で、6~7000年前の縄文初期の遺跡が数多く見つかっている。

その後アイヌと呼ばれる人たちが住み、内浦湾(噴火湾)で獲れる豊かな海の幸に支えられて、伊達市周辺には数多くのコタン(村)があったそうだ。

ところで、伊達市は仙台藩の武士たちが集団移住して作った街だが、アイヌ語由来の地名が多い道内の中で、伊達市は移住した亘理伊達家の名が、市の名前になっている。

武士たちが作り上げた街のため、市内は道内では珍しい城下町仕様の道路になっていて、敵が来た時にまっすぐ通れないように曲がった道が多い。

開拓時には、元々住んでいた人の良いアイヌの人々をだましたり排除したりするということが行われたが、ここで指揮をとった伊達家15代伊達邦成は違ったそうだ。

アイヌの人たちがすでに住んでいる場所に住むことはせず、あえて未開の原野を切り開いていったそうだ。

伊達邦成はアイヌの人々に対しては、常に礼節を重んじること、騙したり彼らの馬を無断で使用したりしないこと、そして住宅にみだりに立ち入ってはいけないという規則をつくり、家臣らも忠実にそれを守ったという。

仙台藩は戊辰戦争で敗れ、その責任を取って明治政府からは、開拓や移住のための資金援助が一切なかった。そのため先祖伝来の家宝や装身具まで、持っていた財産のほとんどを売って移住費用を捻出したが、アイヌの人たちが親切に天候や土地の状態、山菜などの食べ物を教えたほか、常に開拓を手助けしてくれたそうだ。

そして現在の伊達市は、積雪が少なく温暖な気候で「北の湘南」とも言われ、住みやすさからシニア層を中心に人気の移住先になっている。

そのためか他の道内の地方都市に比べて、大きな病院や商店が多くにぎわいがある。

今回は残念ながら滞在時間が短かったので、観光したのは一箇所だけ。

浄土宗 有珠善光寺

まだ桜が咲いていて綺麗でした。

1804年、江戸幕府が蝦夷地を直轄するにあたって設立した本殿と客殿。

江戸時代の香りがしてくるような気がする・・・


善光寺目の前にある内浦湾。こちらで獲れるホタテ貝が有名です。

・・・で、ホタテ貝が有名なのに、「さばの味噌煮定食」を食べてしまった「はらぺこ漁業部」というお店。

ここは魚メインの定食が多いが、トンカツや空揚げなど肉料理の定食も充実している。メインの他に煮物の小鉢、漬物、味噌汁、そして新鮮なお刺身がつく。さばの味噌煮は骨まで食べられて美味しかったです。料金は790円~1000円くらい。


近くにはいい温泉があったり、行きたい観光スポットもまだまだあるのだが、また次回訪れたいと思う。

 

 


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