ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

ほしいもの

2021-10-21 16:26:18 | 日記

「(自分の)部屋の箪笥にズボン残っていなかった?」と長男から電話があり、探してみると2本のズボンが残っていた。

「あったよ」と連絡したら「今度取りに行く」と言っていたが、昨日ズボンを取りに長男夫婦が来た。

ズボンを渡したら長男が「よかった。ズボンが足りなくて困っていたんだ」と言い、お嫁さんが笑いながら「この前、屈んだ姿を後ろから見たら、ズボンのお尻の生地が薄くなって下着が見えていたんですよ」と教えてくれた。

生地が薄くなるまで履くってすごいんじゃないかい?

そこまで履き倒すってなかなかできない。さぞかしズボンも喜んでいることだろう。

私が小学生低学年の頃は、私もそうだったが穴の空いたズボンの膝に継ぎ当てをしている子がよくいた。

終戦直後ではなく昭和40年代初めだが、世の中がまだ貧しかったと言うこともあるが、多分その頃は衣料品が高かったから、みんな修繕しながら大切に着ていたのだと思う。

しかし今は驚くほど安く洋服が手に入るようになった。(それが良い事なのかわからないが)

ズボンくらい買えるだろうに・・・と思ったら、「最近、全く洋服買っていないんだ。洋服より欲しいものがあるからお金貯めてる」と、お尻が薄くなったズボンを履いていた言い訳のように長男が言った。

長男夫婦が欲しいもの。それは車なのだとか。

長男夫婦の趣味はキャンプだが、最近は寒くなってきたこともあって、車中泊の旅をするようになったそうだ。

ところが長男の車がプリウスで、これは夫のお古を格安で譲ったのだが、プリウスは車中泊をするには不便で、次は天井が高い車にしたいと思っているそうだ。

「不便なのは仕方ないけど、それよりあちこちガタがきて、もう買い替えた方がいいと思うんだ。修理代の方が高くなりそうだから」という長男は、新車は高くて手が出ないので中古車を探していると言う。

「でも中古車もいいなと思うのは高いわ。あとはいかにプリウスを高く買い取ってもらうかだけどね」と言いながら、買い取り業者さんに来てもらう話など冗談を交えながら語っていった。

長男夫婦が帰ったあとに、夫が「少し援助してやろうか」と言った。

夫のその言葉に思わず「そうだね」と言いそうになったが、踏みとどまった。

夫もそうだが私も過保護の親バカなので、できれば援助してあげたいと思うのだが、それが長男にとって良いことなのかと考えると疑問が湧く。

結婚して一人前になったのだから、自分の力で買うべきだと思った。お金が足りなければ、グレードを下げた車にするとかすればいい。

ズボンのお尻が擦り切れても新しいものを買わずに頑張っている長男に、あっけなくお金を出してあげるのはよくない、、、と夫に言ったら、夫も「そうだな」とわかってくれた。

苦労してほしかった車を手に入れた時は、きっと嬉しいことだろう。

お金はないけど節約しながら楽しそうにしているしている若い二人が、微笑ましかった。

もう私や夫にはできないことかも・・・というか、その前に欲しいものが無い。

若いってすばらしい~♪・・・と思った。

 


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