今、夫と長男が二人でキャンプに行っている。
二人だけでキャンプへ行くのは今回が初めてだが、お嫁さんが用事でいないということで、長男から夫に誘いがあった。
誘われた夫は、ずっと前からキャンプ場を予約をし、持って行く物リストを作り、買い物に行き準備をしていた。それはそれは嬉しそうだった。
そしてキャンプ場から送られてきた写真は、二人揃って笑顔でとても楽しそうだ。
よかったなあと思う。
初めての子どもだった長男が生まれた時、子どもには絶対に夫の悪口や愚痴を言わないようにしようと思った。
また「お父さんが褒めてたよ」などと、良いことを息子に伝えるようにした。
母親がお父さんのことを悪く言っていたら、いつの間にか子どもも同じように思うはず。
そうではなくて、お父さんが大好きな子に育てようと思った。
実はこれは私の作戦でもあって、お父さんが大好きにしておけば、子どもはお父さんに懐くので私の負担が減る=育児が楽になると考えた。
その作戦は見事に成功。
小さかった頃から大人になった今も長男はお父さんが好きで、今回のキャンプのお誘いがあったというわけだ。
じゃあ、お母さんのことは好きになってもらわなくていいの?と聞かれるかもしれないが、これについてはまったく心配していなかった。
なんでだろう、、、なぜか揺るぎない自信があった。
でも結婚した今、長男が一番好きで大切な人はお嫁さんであり、これから産まれてくる子どもになる。
親の役目は、もう終わり。
夫を誘ってくれたのは、お父さん大好きというよりお父さんを楽しませたいという長男の優しさのように思う。
いつの間にか立場が逆転したなーと思いながら、送られてきた写真を嬉しい気持ちで見ている。