実家を売ったという記事の続きです。
記事を書いたあと、弟から実家が売れたという報告のメールが届いた。
てっきりもう売れたとばかり思っていたが、正式な売買契約を済ませたのは、先日のことだそうだ。
売買契約が成立した日は、ちょうど私が父の夢を見た翌日だった。
そして弟からのメールには興味深いことが書かれていた。
弟がいよいよ実家を売る決意をして動き始めた夏のある晩、父が夢枕に立ったのだという。
夢枕に立った父は「家を売るのか」と言ったそうだ。
そこで弟は「なぜ売ってはだめなの?」とやや強い口調で言い返してしまったところ、父は怒ることなくスッと消えていったのだという。
最後に弟は、父の愛着が強かった家を売ることが申し訳なく思うと書いていた。
弟からのメールを読んで、先日見た夢と話が繋がった気がした。
夢に出てきた父は、契約の前日まで家への執着を断ち切るきっかけが欲しかったのではないかと思う。
だから「仕方ないよ」と言ったら、父は納得したような感じがしたのだと思う。
弟への返事は「大丈夫、お父さんは納得しているよ」と書いて送った。
それにしても亡くなった人たちは、一体どこにいるのだろうとあらためて思ってしまう。
とても近いところに居るのだろうか。
弟が家を売ると決めたこと、いつが契約なのかなど全てのことを父は知っているかのようだった
それとも一瞬で来ることができるから距離なんて関係ないのかもしれない。
どちらにしろ親しい人がそばでいつも見守ってくれていると思うと、なんだか心が温かくなる。
今日は父に「ありがとう」という感謝の想いを込めてお線香をあげた。
明日でお彼岸が明ける。