5歳下の妹に孫ができた。
妹の娘が無事に男の子を出産したのだ。
妹から送られてきた赤ちゃんの写真を見ては、あまりの可愛さに頬が緩みっぱなしになってしまう。
私がこんなに可愛いと思うくらいだから、妹なんてデレデレになって溶けかけているのではないだろうかと思いきや、なんと寝込んでいるという。
妹の娘は、出産の2ヶ月前に実家へ帰ってきたそうだ。
さらに出産1ヶ月前になると、お婿さんもやって来た。
今はリモートワークなので、奥さんの実家で出産を待ちながら仕事ができるのは、コロナになって唯一良かったことじゃないかと思う。
ところが、これまで別に暮らしていた二人がやって来た妹の負担は、かなり大きかった。
連日の家事に加えて、娘と一緒に出産準備も頑張っていた。
それだけでも疲れただろうと思うが、いよいよ赤ちゃんが産まれると、今度は赤ちゃんの世話も始まった。
母親になった娘はマタニティブルーになるし、お婿さんは使えないし(と妹が言った)、おじいちゃんになった夫は仕事に行くのでやっぱり使えないので、妹が一人奮闘していた。
結果、妹は疲れから喘息の症状が出てダウンしてしまった。
しばらく休んでから、また娘夫婦と赤ちゃんの世話をするそうだ。
こんな時「娘夫婦に任せてみたら?そんなに頑張らなくてもいいんじゃない?」と言いたいところだけど、それは言っても無駄なので言わずにいる。
家族のために身を粉にして頑張るのは、妹の性分。
昔から文句を言いながらも家族の世話を焼いてきた。
前は妹から愚痴を聞かされるたびに、「少し手を抜けば」と言ってみたが、一切聞き入れることなく頑張ってきた。
妹が頑張れば頑張るほど家族から頼りにされて、やる仕事が増えていく。
きっと妹はやらずにはいられない、家族のために働きたいのだなあと思う。
もちろん私も家族のために出来ることはやりたいと思っているが、妹と違うのはぐうたらでいい加減なところがあるということだろうか。
もうこれ以上は無理だと思ったら、手伝ってほしいと周りに言うか、はたまた手を抜けるところは抜くかもしれない。
、、、ここまで書いて思ったが、これまで家族の世話で、もうこれ以上無理と思うほどの大変なことがないことに気がついた。
そのわけの一つは、何でもやってあげようと思うか思わないかの違いだと思う。
自分が手伝ってあげた方がいいか、本人に任せた方がいいのかと考えて、本人に任せることが多い。(やっぱりぐうたら)
当たり前だけど、同じ環境で育ってきた姉妹でも考え方や性格が違う。
妹にとってストレスになるようなことであっても、私はストレスに感じないとか、その逆もまたあるかもしれない。
それは生まれてくる前に決めてきた宿題の違いなのかなと思っている。
もちろんストレスに感じる出来事の方が宿題で、嫌なことをクリアしていくほど宿題も片付く、、、
何回生まれ変わってもクリア出来なかったことに、今また挑戦しているんだなと思う。
私には私の宿題がある。
こうして再び挑戦できるなんて、考えてみればありがたいことだ。この身体が無くなったら挑戦したくてもできないのだから、、、と考えて、毎日を生きていこうと思っている。