「動画の編集やらない?」と長男に言われた。
「できるわけないでしょ。パソコンは、まったくわからないと言っても過言じゃないんだから」
そう、自分でパソコンを使ってできることといえば検索することと、こうしてブログを書くこと、それから動画を観るくらいのものだ。
動画の編集なんてできるわけがない。
そう言ったら「一度覚えたら簡単だよ。大丈夫、教えるから。お小遣い程度だけど報酬が入るし」と長男。
「でも、今更この歳で始めるの無理だよ。パソコン使った仕事でしょう?それは無理だわ。ほか当たってー」
そう言って断ったが、長男はなかなか引き下がらず、自分が編集した動画を見せてくれた。
動画の編集とは、撮った動画を視聴者が見やすいように余計な間合いなどをカットしたり、画面の下に字幕を入れたりするのだとか。
長男が見せてくれた動画は、映っている男性の言葉に合わせて字幕が流れ、特に強調したい箇所が派手な色と文字の柄に変えている。
なるほど。。。こうして字幕の文字を変化させると、言いたいことがより分かりやすく視聴者に伝わるんだ。
いつも何気なく観ていたけど知らなんだ。勉強になる。
とはいえ、仕事として動画編集をやりたいと思うほどの情熱は湧いてこない。
そう言って断ると、「いくつになっても新しいことに挑戦することは大切だよ」と言われた。
この言葉は、かなり響いた。
確かに最近は、新しいことに挑戦しようという気持ちになれなかった。
50代くらいまでは、資格を取って新しい仕事を探したり、社会人向けの大学の講座に出たりと、自分で言うのもなんだけど、わりと新しいことに挑戦していたように思う。
でもコロナで家に居るようになったら、急激に新しいことをしようという意識が薄れた。
家事をして、好きな読書ができることで満足だったが、長男の「いくつになっても新しいことに挑戦するのは大切だよ」という言葉が効いたのは、自分でもそろそろ何か新しいことに挑戦したいなあと思い始めているからなのかもしれない。
ちなみに長男が動画編集を勧めてくるのには理由があった。
長男の副業で動画編集をやってくれる人が必要になったらしく、手っ取り早く母にやらせようと思ったようだ。
かわいい息子のため、ここは無理をしてもやってあげよう、、、と言いたいところだけど、そうはいかない。
仕事ならば尚更いい加減なことはできないので、気安く引き受けることはできない(根が真面目なもんで、、、)
それに新しく挑戦するなら、自分がやりたいと思うことをやりたい。
今はまだそれが無いので、とりあえず現状維持かな。
でもアンテナだけは張っておこうと思えるようになったのは、少し心境の変化かもしれない。