作家でタレントの阿川佐和子さんの本を読んでいたら、一度使ったラップは捨てずに二度使いすると書いてあって、とても親近感を覚えた。
さらに読み進めていくと、割りばしも一度では捨てず持ち帰るとあり、ますます親近感を覚えた。
親近感を覚えたなんて、有名人の阿川佐和子さんに失礼かもしれないが、ラップの二度使いや割りばしの持ち帰りなんて、自分と同じことをしていらっしゃると知って親しみを感じた。
お金はたくさんあるであろう阿川さんが、なぜ一度使ったラップを捨てないのかと言うと、ラップであっても一度きりの生涯を使い捨てで終わらせたくないということらしい。
と言うか、阿川さんの周囲の人が一様にラップの二度使いを驚いたと書いてあって、普通の人はラップは一度使ったら捨てるのかと、私はそれに驚いた。。。
また割りばしも然り。
阿川さんは料理をいただいたあとの割りばしを持ち帰るそうだが、割りばしなら何でも持ち帰るのかというとそうではないそうだ。
持ち帰って来るのは、料理屋さんで出されることがある白木の上質な割りばしに限るらしい。
「そうそう、わかるわかる。私もおんなじ!」本を読みながら何度も思った。
ラップの二度使いも上質な割りばしに限っての持ち帰りも、まさに私が常日頃やっていることだった。
まずラップについて。
すこし余った煮物の小鉢にラップをして冷蔵庫に仕舞う。
食べる時に小鉢の上に張ったラップを剥がすのだが、どこも汚れていないので、次に使う時のために洗って干しておく。
この洗ったラップをそのまま長く使わずに放置しておくと、それは不潔だが、すぐに二回目の出番がくるので心配はいらない。
二回目になると、ずいぶんヨレてくるので三度目に使うことはほとんど無いが、それでもまだ捨てずに最後はくちゃっと丸めてシンクの中を磨いておしまい。
ここまでくると、ラップくんも天寿を全うしたと満足(自己満足)できる。
阿川さんは、ラップでシンクを洗ってはいないようだが、ラップの天寿を全うさせたいという気持ちは同じだと思う。
さらに持ち帰った割りばしについての使い道を、阿川さんは書かれていなかったが、私は調理用の菜箸代わりに使っている。
本物の菜箸も持っているのだが、持っている菜箸は長くて非常に使いにくい。
ところが上質の割りばしは、長さも軽さも菜箸として使うのには申し分ない。
ちなみにごく普通の割りばしは、強度が弱いのでそのまま捨てているが、あれも洗って乾かしておけば、キャンプの時の焚火の焚きつけに良い。
それからもうひとつ、阿川さんと同じだと思うことがあった。
それはテッシュの使い方。
阿川さんによると、今の時代、多くの日本人は水が無料じゃない生活に慣れたかわりに、ラップとテッシュはほとんど無料に近いと思い始めている節があると書かれている。
特にテッシュを一枚、二枚と連続取りする人を見ると、「一枚でじゅうぶんコトは足ります」と言いたくなるのだとか。(実際は言わないそうですが。。。)
私も同じで、よほど必要じゃなければ一枚のテッシュで済ます。
こどもたちも夫も習慣で連続取りはほとんどしない。
だから、たまによそへ行って連続取りをしている人を見ると、「あんなに取らなくてもいいのに」と思ってしまうのは阿川さんと一緒だ。
これはケチケチと節約しているわけではなく、一枚で済むのに二枚も三枚も使うのがもったいない、資源の無駄遣いと思うからなのだが、、、でも、やっぱりケチなのかもしれない。
ただしトイレットペーパーは除外する。
長男が社会人になって新人研修で自衛隊に体験入隊した時、使えるトイレットペーパーの数が決まっていた為、とても気を使って十分にお尻が拭けなかったと言っていたから、トイレットペーパーはいいと思う。
パンツを汚すより、十分に心置きなくお尻を拭いた方が良い。
なんてことを、実際に口に出して他人様に言うことはなかなか難しい。
ケチと思われることは別に気にならないが、うるさいババアだと嫌がられるのがオチなので、こうしてブログに書いている。