ミーロの日記

日々の出来事をつれづれなるままに書き綴っています。

おつかい

2019-10-18 16:25:34 | 介護

お姑さんがいる高齢者住宅から電話がきた。

「食事が飲み込めなくなっているので、買ってきて欲しいものがあります」とのことだった。

その買ってきて欲しいものとは、食事を飲み込みやすくする為にとろみをつける介護用のパウダーと、薬も飲めないので混ぜて食べられるようにプリンやヨーグルトなど。

そして、お粥に添える海苔の佃煮や練り梅だった。

あれからお姑さんは急激に弱ってきた。

自分の足で歩くことはすでに難しく、食事もあまり摂らなくなった。

だから、もう夜中に起きてトイレを詰まらせるようなこともできない。

人間、こんなに急に弱るものなのかと思う。

父の時も徐々に食事が摂れなくなって、最期の方はとろみのついたミキサー食になったが、それでもこんなに急ではなかった。

食べ物を摂らなくなったらますます弱ってしまうのではないか。

なんとか食べられるようにしないと・・・と話したら夫が言った。

「ばあちゃん(お姑さん)はどう思っているのかわからないが、ばあちゃんの魂は、もうこれでいい、もう生きたくないと思っているんじゃないだろうか。だから本能が食事をするのを拒んでいるんだと思う。まぁ分からんけどな」

本当にそうなのだろうか。私もわからない。

取りあえず急いで買い物をして、頼まれたものを高齢者住宅へ持って行った。

お姑さんは日中デイサービスで見守りをしてもらっているので、部屋に居ないことは知っていた。

でも一応、職員さんに部屋にお姑さんがいるかを聞いてみた。

もしも居たら、少しだけ顔を見て声をかけたい気持ちがしていた。

でも、やっぱりいなかった。

残念なような、ちょっとホッとしたような、そんな複雑な気持ちで高齢者住宅をあとにした。


 

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