台風が去って大きな被害が出ていること、被災者の方々には謹んでお見舞い申し上げます。
このような時にお気楽な記事を書くのがためらわれますが、ちょっと旅行をしてきたので、その時のことを書こうと思います。
台風が近づいていた日曜日、函館へ一泊で旅行をしてきた。
直前までキャンセルしようか迷ったものの、そのまま決行し、結局心配していた天気は崩れることなく観光することができた。
ところで函館はこれまで何度も行っている所で(中学の修学旅行でも行った)今回は何か所もまわらずに行きたい場所をしぼってのんびりと散策することにした。
まず車を函館山ロープウェイの近くにある無料駐車場に停めて(来年4月以降は有料になるとか)八幡坂近辺を歩いた。
この辺りは坂が多く、特に坂の上から一直線に海が見渡せる八幡坂が有名。その昔、食器用洗剤のCMにも使われていたという人気観光スポットです。
周辺にはハリストス正教会や旧イギリス領事館、神社など趣のある建物が並んでいる。
こちらがハリストス正教会。
拝観献金200円で聖堂の中を見ることができる。
聖堂の中には沢山の宗教画が飾られ、長きにわたって祈りの場として使われてきたためか、なにか見えない壁の様なものが聖堂の中に厚く堆積しているような気がして、敬意を持って聖堂の中を見学させてもらった。
さて次に行ったのは、海を望む丘の上に建つカフェ「ティールーム夕日」
こちらに初めて来たのは、もう十年近く前で、その時にアンティークなお店の佇まいと目の前に広がる海の景色が素晴らしくて、今回もぜひ来たかった。
明治18年に函館検疫所として建てられた建物で、レトロな内装と目の前に広がる海の景色がゆったりとした気持ちにさせてくれる。
カフェの窓から見える景色。
集魚灯を下げたイカ釣り漁船が、沖に向かって次々に通り過ぎてゆく。
ゆったりとした時間が流れる。
ところで前回行った時はコーヒーやジュースなどのメニューだったが、今回はすべて日本茶のメニューに変わっていた。
五年前にオーナーが変わり、現在のオーナーさんが日本茶好きだった為、日本各地のお茶を取り揃えた「日本茶カフェ」にしたそうだ。
この地域の昆布を使った「昆布茶」↑
お代わり用の昆布が付いています~
鹿児島の霧島茶↑
お湯の入ったポットが一緒に出されて、自分でお湯を注いでお茶のお代わりができる。(お茶の淹れ方は、オーナーさんが教えてくれる)
お茶菓子もついて600円と主婦には嬉しいお値段。(お茶の種類によって値段が違います。ちなみに玉露は1000円)
昆布茶ももちろん美味しかったのだが、これがまぁ緑茶の美味しいことと言ったらなかった。
適度な渋みの中に、まろやかな甘さがあって、こんなに日本茶って美味しいものだったのかと、まるで初めて日本茶を味わったような感動をおぼえた。
店の周囲は外人墓地と海しかないのだが、この日は次々とお客さんが来て席が空くのを待っていた。でも人気があるのは分かる・・・うんうん
ところで幕末に横浜や神戸と同時期に開港した函館は、異国情緒のある建物が多い。
また瓦屋根の家や松など日本らしさもあって、瓦屋根など無い道央で育った者の目には新鮮に映る街だ。
たった一泊だったけれど、なんだか遠くまで行ってきたような気持ちにさせてくれた函館でした。