9月になった。今月は長男の結婚式がある。
結婚式と言っても、すでに入籍して一年あまりがたっているので今更という気もしなくはないのだが、コロナの様子を見たいという二人の意向で昨年は結婚式をせず今年の9月になった。
結婚式のことはすべて二人に任せているのだが、感染がおさまらないため出席者は両家の家族だけにして、親戚も友人も招待しないそうだ。
こんな時なので仕方がないし、その方が良いと向こうのご両親もうちの方も大賛成だった。
ところで昨年から結婚式に向けて二人だけで準備をしてきたようだ。
先日は息子が来て、式で作ったビデオを流したいからと自分の幼い頃の写真のネガを持っていった。
息子が子供の頃は、まだデジタルではなくネガフィルムのカメラだったが、初めての子だったので、夫は同じような写真ばかり山のように撮った。
そしてネガフィルムの数もかなりの量になった。
それらのおおよそは渡したのだけど、後から生まれた頃のネガが無かったと息子から連絡がきて焦った。
汗だくで家中を探しまわり、なんとか見つけて渡すことができた。
「しかし、これって親戚や友人たちにお見せするのではなく、両家の親と兄弟しか見ないものだよね。家族だけならわざわざビデオを作ることもなく、アルバムを回して見るというのでいいんじゃない?」
そう言ったら「家族みんなの思い出に残るような結婚式にしたいから」と息子に言われて、わざわざ大変なことをせず簡単に済ませてしまおうと思ったことが恥ずかしくなった。
二人でビデオを作り、一人ひとりへの招待状も手作りして、さらに式の中でサプライズも考えているとかで、出席者が家族だけでも一切手抜き無しで結婚式の準備をしている二人には感心する。
今は海外に行けないので新婚旅行は無しで、両家だけ総勢9名の小さな結婚式だが、こういう時に行った結婚式はきっと忘れられないものになると思う。
今から結婚式がすごく楽しみ。
幼い頃からの息子の成長を思い出して泣いてしまうかな?とか思っている。