Miaou:猫と一緒にフランス語

長い道のりを猫と共に行きつ戻りつ

夏の黒猫

2005-08-18 21:10:58 | ねこねこ
 


暑さ寒さも彼岸まで・・・とは言うけれど、まだ昼間は暑い暑い。
お掃除するときは、開き直って汗ガンガン掻いています。

猫たちも、エアコンついていないときは、少しでも涼しいところを探して居場所を決めているようで、今日はエルメスが本棚の上に陣取っていました。
かなり、だら~んと体を伸ばして、放熱しているのでしょうか。

だからといって、エアコンいれて部屋を涼しくしても、涼しい部屋に入ってくるわけではなく、廊下のカーテンの向こうとか、お風呂場の床の上に寝ていたりします。

しかし、夏の黒猫は見るからに暑そうだ!

パピヨン<Le Papillon>

2005-08-18 00:00:19 | 映画
老人と少女が幻の蝶探しを通じて心を通わせる・・・・なんて映画は絶対に観ないと思っていた。
ただ、主演がミッシェル・セローだと知って観る気になりました。
2002年の作品。

アパルトマンで猫と二人暮らしをしているジュリアン老人は蝶の収集家。

(”孤独”を演出するには、猫と暮らすが一番か?)

彼は長い間「イザベル」という名前の蝶を探している。
ある日、上の階に新しい家族が引っ越してきた。
母親と娘の二人暮らし。
母親は働くこととボーイフレンドにかまけて、娘のエルザを省みない。

ジュリアンは、イザベルの生息情報を得て、採集にでかける。
エルザを連れて。
二人で山歩きをしながら、エルザは初めて触れる自然に素直に喜んだり、大人びた発言でジュリアンをからかったりする。ジュリアンの携帯の暗証番号を勝手に変えて使えなくするなどずる賢いところもあったりして。

(ああ、やっぱり、老人と子供のオハナシ・・・って感じだね、とがっかり。)

山の中でシカの親子に出会う。
岩の陰に隠れて親子を見守る二人。
そこに銃声が。母シカは密猟によって殺された。

ジュリアンは思わず「汚い密猟者め」とつぶやく。

(たぶん「sale braconnier」と言ったんじゃないかな?)

場面は変わって、広い草原。
蝶の獲り方をエルザに教え、エルザは見事に1羽の蝶を捕まえる。
ジュリアンは蝶の名前を教えながら、用意してきたビンに入れる。
「特別な薬がしみこませてある脱脂綿が入っているから、蝶は苦しまずに死ねるんだよ」とエルザに言いながら。

エルザはジュリアンに「キタナイミツリョウシャ・・・・」と言う。

(言うと思ったよ!)

ある夜、泊めてもらった酪農家のところで、ジュリアンは自分の過去を語る。
若くして自ら命を絶った息子のこと。
そして、蝶イザベルは息子が見たがっていた蝶なのだ、だから探しているとも。

さて、母親に黙って出発してしまったエルザ。
2日ぶりに家に帰ってきた母親は娘を探す。
誘拐されたと新聞に報道され、全国の警察署にはジュリアンの顔写真が配られていた。

ある朝、エルザが誤って穴に落ち、ジュリアンは救出を求めに地元警察へ行き、そこで逮捕されてしまう。

最後には、エルザも救出され、ジュリアンも釈放される。

(山奥からヘリで護送されるジュリアン・・・その次のシーンはパリ市内の警察署から釈放されるジュリアン・・・場面展開が速くてとてもよろしい!)

ジュリアンは母親に「子供に愛してるっていってあげなさい、自分はどうしてもそれが言えなかった」と助言する。

(ああ、ああ、ひねりもなにもないじゃないの・・・)

そして最後は思わぬところにイザベルがいたで、めでたく FIN となります。


Amazon France で、このDVDを検索しながら、レビューを読みました。
C'est le film attendrisant.だって。
新しく覚えた単語:attendrissant(e) ほろりとさせる、憐れみをさそう