その顔にピンときたら

今の会社に勤めて、今年で９年になる。

会社にアクセスするのに、みんなパスカードを持っているが
私は今まで一度も失くしたことがないので
同じカードをずっと使い続けてきているが

そのカードが最近になってかなりボロボロになってきて
ハニバニにも「これはヒドイ」と指摘を受けるほど
かわいそうな状態になってきた。

で、今朝さっそくセキュリティーオフィスに行って
そのカードを新しく更新しようと思い立った。

実は先週からそれを試みてはいたのだが、
いざ、「今日、実行しよう」と思うときに限って
髪型がいまいちだったりする。

証明写真は、女にとってはシリアスな勝負で
ヘアスタイルがまとまらないと、写真など撮ってもらう
気にもならない。

そう思うのは私だけではないだろう。

さて、今日はなかなかＯＫだったので
トイレで軽くカールを整えて、いざセキュリティーオフィスへ。

用件を述べると、素早く写真撮影の準備をしてくれた。

カメラを向けられて、当番の警備員が照明をあっちこっちに
かざし、私の顔が美しく撮影されるように気を配ってくれている。

なんだかモデルになった気分。

おちゃめに顎に指先を持っていき、
３０度ほど顔を傾けてしまいそうな気になる。

「はい、撮りますよ。」

反射的に作られた満面のスマイルを向ける。

写真は完成だ。

「こんなん出来ましたが。いかがでしょう。」

彼のコンピューターを覗きに行く。

私は硬直した。

そこに映し出された写真は紛れもない私だったが、
ひどい悪人顔で、
なんかこう、

ＦＢＩファイルに掲載されている

ＦＢＩ　ＭＯＳＴ　ＷＡＮＴＥＤ

に載ってる方々のようであった。

「違う！これ、私じゃない！」っていう心の叫びが
私の顔に表れていたのか、それを素早く察した彼はこう言った。

「恐らく照明が乏しいのが原因だと思いますので。」

って、それって彼も同じく私の悪人顔を哀れに思ったということか。

ということは、彼のセリフは

「恐らく照明が乏しいのが原因だと思いますので。
（悪人顔になってもしょうがないんです。諦めてください。）」

と続くと推測せずにいられない。

こんな顔を引っ付けたパスカードを、
これからまた数年間身に付けなければならないのか。

ちょっと落胆しておったら、彼は私をなぐさめるがごとく、

「今までの写真を継続することもできますよ。」

と言う。（ちっともなぐさめになっとらんけど）

「今までの写真、継続します（涙）」

私がそう申し出たことは言うまでもない。

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さて、このおされな紙袋の中には．．．



こないだ言ってた、スタバのコーヒーマグ。
ついにゲットしました。



うれすぃ。

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だいたい証明写真がとびきり美人に写る人っているんですかね。

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いつもありがとう。