バージニア労働者

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恐怖はあなたと共に (歯列矯正 通院12回目)

2009年04月18日 | 歯列矯正
何度も言うが、素人の目から判断すると
歯並びがすっかり最終段階に入ってきたようだが、
プロに言わせると、それは最終段階のステップワンにすぎず、
今回もキャスパー君は

「不意打ちをかけて、実は今日ブレースを外そっかな。」

などと、ファンタスティックな言葉はかけてはくれなかった。

それどころか、

「今回はまたより一層締めるからね。」

などと言う。

あの痛恨の出来事はまだ記憶に新しい。

今回もあのような思いをしなければならないのだろうか。

実はね

そういうこともあろうかと思って、
前日に「明日からはこれは噛めまい」というような、
チーズナチョスを作って食べたのよ。
それが水曜日のディナーだったの。



母に「またこの娘は夕飯にお菓子なんか食べてから」
と、悪態をつかれるのは目に見えているが、
しばし耳を塞ごう。 「今日耳、日曜」ととぼける手もある  ←古

パワーチェーンでぐいぐいと締められながら
やっぱりナチョス食べといて良かったな、としみじみ思う。

それにしても今日はやけに締めるな。
なんか、すごく居心地が悪い。

こういうとき、想像力がたくましいと困る。

助手がどういうふうに道具を使っているかが見えない。
見えないから、それが恐怖なのであって、
その恐怖は私の頭の中でどんどんでかくなってゆく。

まるで歯を折られるような圧力だ。

今回は本気でぞっとしたので、

「ちょっと待って。気持ちが悪いんだけど。」

と言うつもりで、人差し指を立てた。

すると彼女は真っ赤になって、そして大きくため息をつき、

「どうしよう。今回は私もちょっと怖くなってきたの。」

という。

本気で怖いのは私の方ですがね?

と思ったが、年上の貫禄を見せ付けちゃおうと思った私は

「Take time.ゆっくりやればいいのだから。」

と言ってしまった。

心の中では一刻も早くおうちに帰りたい!と思っていたのに。

彼女も汗をかいていて、私も手に汗が噴出していた。
ふと質問したい気分に駆られる。

「今までこの作業中に、患者の歯を折ったことってある?」

すると彼女は、はっとした顔をしたから、
やば。この子、まじですごい失敗をしたことがあるんじゃね。
と気を失いかけたが、彼女はこう言う。

「実はですね、同じ質問を別の患者から今朝受けました。」

ということは、同じ恐怖を味わった気の毒な患者が私の他にも
いたのだ。
そっか。同士がいるとわかっただけで、何だか気が楽だ。(←意味不明)

「だけど、患者の歯を折ったことはないです。
もしアクシデンタリーに折ってしまったら、その日は
私がこの職から退く日です。」

そうきっぱりと言ってくれたので、とても安心した。

なんやかんやのバトルを終えて、
彼女も私も衰弱しきっていた。

今回はパワーチェーンがキツイやつを使ってるのと、
ワイヤーも太いのを使っているから難しかったのだと
彼女は語った。

ある意味、気の毒な「同士」とは彼女と私だったのかも知れない。

さて、これは前回(3/5)の写真。



これが今回(4/16)の写真。



ワイヤーが太くなってること以外、
全く変わり映えがないな。

オフィスを出るときから、痛みが始まったので
急いで家に帰り、痛みが本格的にならないうちに夕食を。


チキンのガーリックソテーとお野菜(うわさのアスパラガス)

そして今日、なんと予想した痛みが無く、
うれしいようなガッカリしたような。

これだと明日はマックのチーズバーガーが食べれるね。


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みなさん、楽しい週末を!

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いつもありがとう。


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