これまで断続的に続いたプロジェクトの、あの殺人的な忙しさから開放されつつある今日この頃。
本当なら喜ばしいことであるが、今はこのぼーっとできる時間が
不意に訪れると、考えることは日本であり、被災地の人のことであり、
もしかすると私が住んでいる地域にも訪れるかもしれぬ天災のことである。
平日の2時46分。
大多数の人はまだ仕事中である。
東北で起こったあの規模の災害がここで起こったとする。
テレビで見たあの津波の高さと速さと脅威は、多くの人にとっては未だ信じがたい映像で
同じようなスケールの災害を想像するのも困難なほどだ。
私とハニバニは、すぐにはお互いが連絡取れずに離れ離れになるだろう。
ミディとフリスキーには残酷だが、彼らの生存率は低いと思われる。
家猫だ。
逃げる場所も限られているではないか。
私はコンタクトレンズ使用者で、メガネは寝る前にするぐらいだから
いつもカバンの中に常備しているわけではない。
とすると、いつかコンタクトレンズは外さないといけなくなるわけで
メガネがないと私は生活ができないほど、視力が悪い。
使い物にならない裸眼で避難生活を送ることを考えただけですでに絶望的である。
同じく被災してきた人のことを想像してみる。
違う職場の主任のビルとこないだ話していたのだが、
彼いわく、
『もしもいろんな国の人とごちゃ混ぜの状態で避難生活を送るとすると
僕は間違いなく日本人と一緒に避難生活を送りたい。
なぜならば、他人を助け合うことができるということだけでなく、
一緒にいると希望がもてるから。
やっぱり他人と助け合うからみんなで頑張ろうって言う気になるのかね。
あのモラル(士気)の高さ、他の国にはないね。』
かなりまじめな顔をして語るので、笑えた。
でも嬉しかった。
そうなんだ。
一緒に避難生活をすることになるだろう、アメリカ人。
日本人みたいに支えあうだろうか。
食べ物も他人を分け合おうとするだろうか。
数本のペットボトルの水を受け取るのに、黙って何時間も待てるだろうか。
暇をもてあますとね、
こういうことを悶々と考えてしまう。
IPodを聞いていても頭の中に入ってこないほどの忙しくしているほうが
あれこれいろんなことを考えるよりかは良いのかもしれない。
普段は耳栓の変わりに使用しているこのIPodも
こういうふうに落ち着いて音楽や歌詞にじっくり耳を傾けていると
全ての曲にいろんな思いを馳せてしまう。
うっかりすると涙でそう。
そんなこんなで、仕事中にすっかりメランコリーに浸っていると
こんな曲が流れてきた。
20年前に(!)大ヒットしたZOOの『Choo Choo Train』
私と同世代ならきっと知ってるよね?
あの頃日本はとってもバブリーで、お金があって、元気があった。
世界一お金持ちの国だったんだよ。
アメリカをも退いてね。
あれからバブルは弾けて、就職するにも氷河期といわれる年が何年も続いて
リストラだの倒産だの、
暗い不況が今もずっと続いてる状態。
それでも日本は世界経済大国第3位だ。
日本ってこんなにちっさいのに。
中国やアメリカに比べたら人口だって少ないのに。
これってすごくない?
今回の大惨事でこれからの日本の経済はどうなるかは私にはわからないけど
世界の経済専門家に言わせると見通しはそんなにひどくないらしい。
あ。
私が言いたいのは経済の話じゃなくて。
日本ってほんま、すごい国なんよ。
日本って恵まれすぎてきたから、他人を助け合ったり団結することを
なんかずっと忘れていたんじゃないかと思う。
日本ってみんなが団結したらものすごい力を発揮できる国だったんだと
最近の日本のニュースを見ながら思ったわけだ。
世界一でなくてもやっぱり経済大国ジャパンで
日本にはまだまだ力がある。
元気がある。
愛がある。
デスクのヨコの世界地図にちょこんと浮かぶ小さな国日本。
今ある試練を乗り越えて、日本はさらに強い国になるでしょうと
オバマ大統領が言っていた。
今ある試練を乗り越えたら、日本にもっと活気と自信が戻ってくる気がして
私もなんか知らんけどがんばろーとか思えた。
背中に見えない日の丸を背負って頑張るのも、悪くない。
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仕事から帰ったらすぐにテレビをつけて
被災地の情報をゲットするのが常になりました。
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