バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

彼女からの伝言

2013年03月22日 | 猫の話

続けて旅行記を更新したいところだが、
今日はどうしても書いておきたいことがある。


今朝、ミディが夢に出てきた。


彼女が息を引きとってから初めての出来事だ。


こないだまでミディの遺灰に向かって
『ミディはどうして夢にでてきてくれないの』と愚痴っていたところだったので
突然の彼女の出現に、びっくりした。


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場所は確かうちのキッチンだったと思う。


とても日当たりの良い、彼女の好きな窓辺で
突然現れた彼女の毛並みの艶と、まだ彼女が元気で体重がマックスだったころ
私たちが冗談で「ミディは小熊みたい」と言っていた、あの体型で
彼女は現れた。


ただそこにいたのではなく、彼女が何が言いたげに私の顔を見ながら現れたので
夢の中でも私の動揺は抑えられるわけはなく、
そして夢の中でもミディとの再会が信じられずにいた私は
これは夢なのか現実なのかしばし考えたていたが、
こらえきれずに私は滝のように涙を流した。


すぐに駆け寄って抱きしめたら、私の知っているミディの柔らかな毛並みがそこにあり
彼女の暖かさがすぐに伝わってきた。









彼女は何かを美味しそうに食べていて、
私は昔そうしていたように、彼女に食べ残しがないかどうか心配しながら
彼女と器を交互に見つめた。


彼女から目をそらすと彼女が消えてしまうのではないかと思って
私はずっと彼女を見つめた。


なのに一瞬、目をそらしてしまった。


すぐに視線を彼女に戻すと、彼女はまだエサを美味しそうに食べ続けているところで
「もしかしたらこれは夢ではないのかも」と思ったぐらいだった。


それからちょっと安心して、また目をそらしてしまった。


再び視線を彼女に戻すと、彼女はもうそこにはいなくて
代わりにフリちゃんがさっきまでミディが食べていたエサを食べていた。


残念な気持ちは全くなく、むしろ安堵に近い気持ちが残った。




目が覚めてからも、彼女の毛並みの艶とか、コロコロしていた体型とか
抱きしめたときの暖かさや柔らかさがまだすぐそばにあって
不思議な気分だった。








ハニバニが起きたときにすぐに伝えようかとも思ったが
少しの間、自分の中で静かに温めておこうと思い、黙っていた。



夕方になって、やっとハニバニに今朝の夢にミディが出てきたことを言った。


ハニバニは普段は私の夢にはあんまり興味を持たない方だが
今回だけは違って、とても嬉しそうにニコニコしながら聞いてくれた。


「僕の夢にはまだ出てきてくれないよ」と、少し淋しそうだったけど
私の話を通して彼なりに一生懸命想像をしているようだった。



「あれがミディの今の状態なのかね。彼女は日の当たる眩しい場所で
美味しそうにエサを食べながら、『ほら私こんなにまた太ったよ。見て。』って
伝えたかったのかねえ。」と冗談交じりで言ったら

「そうかもよ。だからもう心配しなくていいって言いたくて夢に出てきたんだね。
ケイエスは泣き虫だから。」
と、彼もとても嬉しそうに言ってくれた。



そして私は久々にゲリラ豪雨に遭った。



今もこうやってキーボードを叩きながら涙が止まらないわけである。







ミディ。



しばしの再会、嬉しかったよ。



ありがとね。




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夢を見ることも時間の経過の一部なんですかね。
みんなこうやってゆっくりと回復していくのかな。
次回はロンドン旅行記2日目のお話です。



↓  ↓  ↓

いつもありがとう。
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