バージニア労働者

アメリカで働くってどんな感じ?アメリカの企業で働く統計アナリストの労働ブログ。アメリカ生活小話や猫も登場。

APAHMアジア人が頑張る理由

2020年05月26日 | お仕事
APAHMって何?と思った方。


Asian Pacific American Heritage Monthです。
ざっくり言うと、太平洋諸島を含んだアジア系アメリカ人文化をお祝いする月間ってことでOKかな。


アメリカは多種多様な国の移民が集まる国なので、月ごとにこうやっていろんな文化をお祝いします。
例えば2月はBlack History Monthだったし、3月はIrish-American Monthだったし、
来月はLGBTQ+Monthが来るわよ。


会社でもその月間になると、その文化の中にいる社員の紹介とか社内報で取り上げられていてね、
最近アジア系社員がよく出てくるなーって思っていたらそういうわけだったの。


今日の社内報では、数年前に私もレポートを送っていたアジア人の男性役員のことやってたの。
年は私よりも数年若いと思う。
生まれた国がベトナムと本人から聞いていたから、普通にベトナム系アメリカ人だと思っていたら
家族はみんな中国人だったの。どうりで名前が中国系っぽいなと思ったわ。
兄弟が7人いて、お母さんは女手一つで育ててくれたそうです。
彼のお母さんはいつも、成功するならアメリカで生活するべしと言っていたので
家族みんなでその夢の国へ移住してきました。彼が7歳の時です。
ところが移住してきた当時、家族は誰一人として英語が話せず、コミュニケーションをとることで苦労したそうです。
住み始めた場所(オレゴン州)には当時アジア人があんまりいなかったけど、近所の人がとても優しくて
移民したての彼の家族を歓迎してくれたそうです。
それから彼は全く知らなかった英語を勉強して、とにかくアメリカ人より頑張って、気が付いたら今の地位にいた、
っていうお話だったんだけどね。


「母は仕事を二つ掛け持ちして僕らを育ててくれたので、その頑張る姿を見て育ったのが一番の励み」
と言って、「アジア系アメリカ人だということに誇りを持っていて、そのチャンスをくれたアメリカにいることが幸せ」と仰ってた。


私が彼のストーリーでとても気に入ったのが、最後に「社員にアドバイスは?」と聞かれ、
常にベストを尽くし、謙虚でお年寄りに優しく、欲張らない事。


ここを読んで彼のイメージからもう後光が差したわ。
もう何回も輪廻転生を繰り返してるだろってレベルよ。
今思えば、確かに彼はそういう人だったなと。
最初に受けた印象がね、この人はなんでいつも大らかなんだろううちの組織の中にいるのにwということだったわ。
そういう人と一度でも関わることができて良かったと思ったし、彼のその記事を読んでなんか得した。
同時に、私はなんて生ぬるい環境に生きてきたんだろうって思ったねー。


だから彼はあっち側(役員)にいて、私はこっち側(一介のアナリスト)なんだろうなとしみじみ。
頑張り様が違うのかな。
過酷な人生は人を強くするよね。
過酷さから回避する人生をモットーにしてるうちはやっぱりダメなんだと思う。


そういえば先週の社内報でCrazy Socks Contestがあったの。
今日優勝者が発表されてたんだけど、これ



可愛いオレンジタビーの猫ちゃんとそのソックスなんだけど、履いているのがうちの会社のLANチームのマネージャーで、
けっこうイカツい感じの人だから、ちょっとイメージと違って驚きの写真だったよ。
大型犬が好きそうな顔して、実はオレンジタビー猫にメロメロだったとはw
人は見かけによらぬもの。


これから彼を見る目が変わる!


それから個人的に好きなのが、



トランプソックス。こんなんあるんだね。
欲しくないけど、ソックスになったトランプ大統領は憎めない。
横に広がるお顔と、風にそよぐ自慢の御髪が良いと思う。


私がメロメロのフリちゃんは、
マタタビにメロメロになっておりました。








こんなに恍惚になれるのって、羨ましいな。


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