バージニア労働者

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クスリをあげる <その2 麻酔の麻酔>

2008年05月07日 | アメリカ生活
関連記事 クスリをあげる <その1 レベッカのクスリ>



今回は、クスリから少し離れて、麻酔の話。


去年と今年で抜歯を2回経験した。
その際、一度の抜歯で4本をも抜歯したのだが、どちらの抜歯でも
局部麻酔か、全身麻酔かを選ぶことができた。

日本なら、1本ずつ、多くても2本を抜く程度だと思うので、
局部麻酔がメジャーだと思うが、一気に4本まとめてとなると、
やっぱり患者は眠っていたほうがいいのか。

以前もこの話はしているが、医者はこう説明した。

「痛みというよりも、プレッシャーとか音が、患者にすごい
ストレスを与えちゃうんだよね。」

局部麻酔よりも全身麻酔のが値段が高いので、金儲けのために
わざとそう言っているのではないかと思ったが、実際に
自分に降りかかるであろう、プレッシャーとあの音(脳みそに響く、
とかいう)を考えて、全身麻酔を選んだのだ。

全身麻酔自体は全く怖くない。
静脈麻酔なので、注射してもらって麻酔薬を入れてもらうだけだ。

私を妙にハラハラとさせるもの、それはこれ。

 Vital Sign Monitor

私が寝てる間に、もしものことがあってはいけないので、
麻酔専門の医者が、バイタルサイン(脈拍、呼吸、体温を測る
生命徴候をチェックするもの)を定期的に記録する。

余談:自分の心波数をぼんやりと見ていたのだが、
いざ医者と看護婦やらがどやどや集まってきて、Show Time
になると、その数字が突然ギューンと上昇して、
「心臓は嘘つかない」と思った。

話は戻って、その機械の隣で心臓停止の場合に用いられる、ペアになった
小型アイロンみたいなやつ (これ↓)

 すごい絵だな

がとても気になる。

ちらりと見ながら、即席クリスチャンは神頼みするのだ。

「これが必要になりませんように。ちゃんと目が覚めますように。」

なんだか、ここまでくると、自分がこうして横になっている理由が
ただの抜歯ですというカジュアルな気分が失せる。

とてつもなく大げさ極まりない。

前もって両親や妹、日本の友達に「抜歯で、全身麻酔なんよ。」と告げたら、
全員に「うそでしょう?」と言われたぐらいだ。

大げさといえば、私も全身麻酔の抜歯にも驚いたが、
さらに驚いたのが、麻酔の麻酔、というか、
麻酔の注射をする際の苦痛がないように、腕に麻酔のガスを
スプレーしてくれた。

もう、至れりつくせりなのだ。

それにしても、アメリカ人っつう人種は、こうも
痛みに耐えられない人種だったのか。

私の知る限りでは、アメリカ人は世界一タフな人種だと...。

まあ、痛いよりは痛くないほうがいい。これはありがたい。
実際に、針が刺さったこともわからないぐらいだった。

アメリカの痛み対策は徹底している。


そして、お目覚めタイム。

TVで睡眠術をかけて、指をぱちんと鳴らしたら
睡眠術をかけらていた人が急に目を覚ますのを見たことがあると
思うが、まさにそういう感じにして目が覚めた。

約45分間の手術だったが、8時間まるまる熟睡したかのように
目覚めが抜群にすがすがしいのだ。

2度の抜歯の手術で、運転手兼保護者(ぶっ)のハニバニが
一緒に病院に来てくれたが、目が覚めると、必ず笑っている彼が
目の前にいた。

微笑んでいるのではなくて、私のアホづらを楽しんでいた、という笑いだ。

まあとにかく、無事に目が覚めたことは喜ばしい。

看護婦がにっこり笑ってこう言う。

「Welcome back. (おかえりなさい)」

...無事に目が覚めて本当によかったよ。











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2 コメント

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Unknown (727)
2008-05-07 10:42:50
GW、終わってしまいました。。若くもないのに毎日午前様で、只今、士気が下降しています。

抜歯で全身麻酔をするなんて、日本では考えられませんね!合理的かもしれませんが…。麻酔医まで待機しているだなんて、さすが米国ですね。
私はもちろん、局部麻酔での抜歯でした。
その一時間後、麻酔もとれないうちに、刺激たっぷりの韓国料理を食べにいった話を衛生士さんにしたら、「そんな人、はじめてです」と言われてしまいました。
早く美しい歯になりたいですね!
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727さんへ (ケイエス)
2008-05-08 03:42:46
麻酔もとれないうちに韓国料理...ですか?
私は、普通の状態でも辛いものが全くだめなので、近寄らないジャンルなのですが、よりによって、抜歯したその日に???思わず自分の口から炎がぼ~っと出てくる錯覚に陥ります。痛そう!!!!
でももう大分727さんの歯も動いたでしょう?もう半年ぐらいですからね。まだパスタはダメですか(笑)?
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