今日、デミ嬢と一緒にランチをする予定にしていたのに、
出がけに用事が出来てしまい、彼女に先に行ってもらうことにした。
その後で私の仕事も一段落したので、彼女の待ついつものスタバに向かっていると
デミ嬢からテキストが入り、「いきなり混雑し始めた!早くおいでよ。」というので
ヒールのブーツだったけど、少し走る。
到着すると、確かに長い行列ができており、しかもスタバのバリスタ(馴染みの女の子)が
一人で頑張っていた。これは気長に待つしかない。
待っていると、横でデミ嬢が私の前の5,6人ぐらいの女グループを陰で指さし、
「なんかね、感じ悪いんだよあの女たち」って言うの。
なんでも彼女らはデミ嬢が使う会社のジムでもたまに見ることがあるらしく、
いつもデミ嬢を頭の先からつま先までじろじろと見たり、
たまにNasty Look(感じ悪い視線)を向けたりしているらしい。
後でバリスタの子に聞くところによると、私とデミ嬢が話してる最中にも
その女グループはデミ嬢だけでなく、私のこともじっとり見ていたらしい。
もしかして、レズ?と、一瞬考える。
同じような行為は、私が化粧品売り場や、アクセサリー売り場などで
そこの店員がアジア系の若い女の子だったりするとよくあることだった。
おそらく彼女らにしてみれば、同じアジア人として(多分同年代だと思う)
どこの国の人だろうかと、軽く私をチェキラウ(Check it out)してるんじゃないか
と思うが、見られる側としてはあまり気持ちの良いものではない。
ある日から、私はこう思い込むことにした。
じろじろ見てくる女たちは、きっと私に嫉妬しているんだ
というのも、私自身、綺麗であか抜けた女性を見るのが好きで、
相手にバレないようにじっと見つめるか、チラ見を繰り返すからだった。
私の場合、嫉妬の視線というよりは、羨望の眼差しなんだけど。
「腹が立つからそのうち『何か文句あるの?』て言ってやりたい」
と、横でブツブツ言うデミ嬢に、
「きっと彼女たち、あんたにジェラシー燃やしてるんだよ。
あんたは彼女よりずっと綺麗でカッコ良くて、スタイルもいいから、
『なんでこんな女が運動する必要あるのよ嫌味ね、ビッチ』て
思ってんだよ。良いじゃん、嫉妬させてれば。」
と、言ってあげると、最初は私の言ったことにブッと吹き出していたが
そのうち「ケイエスの思い込みは極端すぎて、逆に幸福感をもたらすね。」
と言いながら、そのうち機嫌を直して、クリスマスの話をし始めた。
思い込みでいいじゃん。
それで気分が落ち込まないで済むなら。
家では「要求」という名の視線をバキバキ送ってくるのがいる。
ハニバニの懐で寝たいから、毛布を持ち上げて欲しいらしい。
こっちが黙って見ていると、彼女もしばらく根気よく待っていて、
フリちゃんに気が付いたハニバニが、彼女を招き入れる。
良かったねー:)
昼寝から目を覚ましたハニバニが、
フリスキーの鼻って、湿ってて冷たいんだよーって言う。
そんなの知ってるよと思うが、
それは新たな発見!みたいに、大げさに驚いてあげる。