みどりの野原

野原の便り

3月22日 石川寺 三尊石仏

2007年03月22日 | Weblog
飛鳥里山クラブ総会の後、車に分譲して石位寺へ行く。

石位寺は現在無住寺で周辺住民により管理されている。

2月16日に歴史クラブで、桜井近辺の史跡を回った時、立ち寄ったが、
扉は閉ざされていて、石仏は見れず、
歴史クラブの方が予約して下さって、今日カギをあけてもらうことに
なった。

       収蔵庫を開ける
扉をあけると、縦118センチ・横125センチの丸みのあるおにぎり型
の石に、脇侍を両側に従えた仏像の浮き彫りがあった。

       三尊石仏(パンフより) 

柔らかな感じの、整った、傷のない石仏だ。
くちびる、着衣のヒダのあたりに赤い色が残っている。

遠近感のあるイスに座っておられる。足元やハスや天蓋などの作風
から白鳳期の仏像であることがわかる。とのこと。
川原寺のせん仏なども似た特徴ががあるらしい。
薬壺を持っておられないが、これは薬師如来だと村の方の説明があ
った。他にもそんな例はあるらしい。

元は粟原寺にあったものが、衰退により(粟原流れといわれる洪水
の説もあるが)仏像も周辺に散らばり、この石仏も大正5年ごろに
その辺に転がっていたのを発見されたらしい。荒れたお堂の中にあ
ったものを昭和52年に文化庁が収蔵庫を作ったとのこと。

普通では拝顔できない石仏に会えて、幸せだった。
お世話して下さった方、車に乗せてくださった方ありがとう。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

3月21日 加太城ケ崎海岸 春の海

2007年03月22日 | Weblog
和歌山県加太 城ケ崎海岸で磯の観察会
ここ2・3日の寒さを思い、吹きっさらしの海岸はどんなに寒いだろう。
海用の靴の他、濡れることも想定して荷物はいっぱいだ。


加太駅より30分近く歩いて11時過ぎに海岸に着く。斜めの断層の岩が
洗濯板のように並ぶ海岸だ。水は澄んでいてきれい。
久しぶりの海だ。

             城ケ崎海岸
なによりありがたかったのは、風も穏やかで、寒くなかったこと。

潮の引いた岩の上は海草がたくさん生えて緑色をしている。
それがヒトエグサという食べられる海草だと聞いて、さっそくおみやげに
海草摘み。
よく見れば、他にもいろんな色と形の海草が生えている。

海草の上は滑りやすい。ここで滑ったら大変だ。用心用心。

お昼には、採れたての海草の入ったおみそ汁。磯の香りがしておいしかった。

海草の説明、食べ方も教えてもらった。

地元の人は私達よりもっと先の方で、ヒジキを採っている。商売用か、
たくさん採っておられた。

食べられるヒトエグサ(1層の薄い葉、平たくぬるぬるする。洗って、
絞って干し、吸い物やノリの佃煮に)・ヒジキ(ホンダワラの仲間だが、
ホンダワラのように浮き袋を持たず、茎の中に浮き袋を持つ。生で食べ
ると渋みがある)・フクロフノリ・オゴノリ・ワカメ

他にはウミトラノオ・ヤツマタモ・ピリヒバ・イワヒゲ・カヤモノリ・
ツノマタ・ムカデノリ・フダラク・クロソゾ・マクサ・ナミノハナなど
という海草もある。

ワカメやノリなどは今年は不作だとか。
  
            ヒトエグサ                  フクロフノリ

  
            オゴノリ                   ムカデノリ

  
             ヒジキ             ワカメ メカブが付いている

生きものもいろいろいる。
大人が海草採りに夢中になっている間にも、子供はいろんな生きものを
見つけてくる。

アメフラシは、いつも見る普通のアメフラシの他にもいろんな種類がい
るようだ。
1匹解剖された。消化管の中に食べ物を潰す役割の咽頭歯というあめ色の
石のようなものが出てきた。赤紫色の色素も流れ出ている。

ミドリアメフラシ・クロヘリアメフラシという小型のアメフラシもいた。
貝には見えないけどアメフラシは巻貝の仲間だそうで、体に小さく薄い貝
殻を付けていた。


アカクラゲ(刺すらしい)ヤツデヒトデ・クモヒトデ・オオヘビガイ
ムラサキウニの中ぐらいのを1つ割ってもらって、みんなで試食。
マダコを見つけてきた子もいる。

ミドリヒモムシはちょっとグロテスク。(写真は載せません)
体の太さが均一でなくて、深緑色のヒルのような生きもの。
参加者が手に乗せていると口から赤っぽい舌の様な細いものがズルズル
出てきた。それで食べ物をくっつけて食べるそうだ。
かなり長く伸びる。水に戻そうとした時、舌だけが取れて手に残ってし
まった。
わあ大変と思っていたら、「よく取れるんですよ。又再生しますから大
丈夫です」と言われてホッ。
私も手に乗せたが、ペットリとして、手触りはやっぱりヒルのよう。


岩にいっぱい空いた穴。雨だれが穿った穴のようだ。これはどうしたの?
正解はイシマテガイの仕業だそうだ。
イシマテガイが酸を出して貝殻でグリグリと掘って、居場所を作るそうだ。
なかなか根気のいる仕事だろう。

  
  石に空いた穴小さい貝が入っていることもある。    イシマテガイの殻

他にもいろいろな生きものが見れて、海は楽しいな。

駅までの車道の横には艶のあるハマウドの葉、トウダイグサなどあった。
ナルトサワギクがここにも咲いていた。

           トウダイグサ(有毒です)

  
       ハマダイコン             ハマダイコンの根

民家の庭にはワカメが洗濯干しに吊り下げて干されている。
店先でワカメを干していたおばさんが食べても言いと言ってくれて、干してあるワカメをちぎって食べた。カリッと乾いたワカメは塩味もよく磯の香りいっぱいだ。
海から採ってきて、水洗いなどせず、そのまま干すそうだ。

そのつもりできれいにして採ってくればよかったな。

後日談

ヒジキは大失敗。
生では渋く、鉄鍋で一昼夜炊かないと柔らかくならない。圧力鍋で10分ぐらい焚いてもいい。と聞き、朝、圧力鍋で焚いて、そのままフタを緩めずに外出して、帰ってあけてみたら、煮崩れていた。仕方なく佃煮にした。
歯の悪い主人はこの方が普通のヒジキより食べやすいと言うので、まあなんとかなるか。
豆と炊こうと思っていたのに、大失敗。

ヒトエグサは朝パンの上に乗せたり、ドレッシングやポン酢で食べたらおいしい。
大きな輪の「アーサー汁」はアオサかと思っていたが、ヒトエグサだとか。
佃煮も





コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする