つくば実験植物園の多目的温室で絶滅危惧種や希少種の植物が展示されていました。写真は極めて珍しい希少種の一つとして説明されていました。それによれば、国外では台湾・中国・インドネシアなどに広く分布しますが、国内では、1973年に沖縄県西表島で初めて発見されたもののその後しばらく確認できずにいました。ところが、2004年に高知県立牧野植物園と国立科学博物館筑波実験植物園の共同研究によって、31年ぶりに西表島で一集団が発見され、希少植物として指定されたものです。筒状の花冠と1本の淡黄色の雌しべ、4本の紫色の雄しべから花が構成されています。写真は1月5日に撮影しました。
つくば実験植物園の熱帯山地雨林温室の観察路に展示されていました。名前が興味深かったので、足を止めて観るととてもかわいくて美しい花でした。淡い色をした花びらのように見えるものは、萼で、その中央部分から伸びた筒状のものが花です。花の形が古代の中国人が被っていた帽子に似ていることからの和名です。写真は1月5日に撮影しました。